「現状渡し=何が起きても自己責任」ではありません
現状渡しの中古車は、点検や整備、保証を付けず、店頭にある状態のまま引き渡される車です。整備付きの車より安く、納車までの期間を短くできる場合がある一方、これまでの使用状況や部品の消耗具合を十分に把握できないまま購入するリスクがあります。
ただし、「現状渡し」や「保証なし」と記載されていれば、販売店がすべての不具合について責任を負わなくてよい、というわけではありません。
契約時に説明されておらず、通常の使用で生じる消耗とはいえない不具合など、契約内容に適合していない問題が見つかった場合は、販売店へ無償修理などを求められる可能性があります。保証の有無とは分けて考える必要がある点にも注意してください。
不具合の内容や契約条件によって判断が異なるため、問題が見つかったら自分で修理を進める前に、まず販売店へ連絡することが大切です。故障した箇所の写真や動画、点検結果、見積書なども残しておきましょう。
契約前に必ず確認したい4つのポイント
中古車は一台ごとに使用歴や状態が異なります。見た目がきれいでも、内部の部品が傷んでいる可能性は否定できません。
東京都消費生活総合センターでは、中古車を購入する際、主に次の4項目を確認するよう呼びかけています。
1. 外観だけでなく、車内や下回りも見る
ボディーの傷やへこみだけでなく、内装の汚れや臭い、車体の下回り、タイヤ、バッテリーなども確認しましょう。
修復歴の有無も重要なポイントです。分からない部分があれば、遠慮せず販売店へ質問してください。
2. 定期点検記録簿と車検証を確認する
定期点検記録簿には、これまでに受けた点検や整備の内容が記録されています。適切なメンテナンスが行われてきたかを知る手がかりになる資料です。
車検証では、初度登録年月や車検の有効期限、車両情報などを確認しておきましょう。
3. 保証やアフターサービスの範囲を聞く
「保証付き」と表示されていても、すべての故障が対象になるとは限りません。
保証期間や走行距離の上限、対象となる部品、修理を受けられる店舗など、具体的な条件を契約前に確認することが重要です。口頭での説明だけで済ませず、保証書や契約書にも目を通しておきたいところ。
4. できる限り試乗する
エンジンをかけただけでは分からない不具合もあります。
試乗できる場合は、ブレーキやハンドルの操作感、異音、振動、乗り心地、エアコンやスイッチ類の動作などをチェックしましょう。運転に不安がある人は、車に詳しい家族や知人に同行してもらうのも一案です。
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