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青森×フレンチ。星野リゾートの施設で一番おいしいかも
旅のお楽しみはなんといっても夕食です。奥入瀬渓流ホテルにはレストランが2つありますが、今回はフレンチレストランのSonore(ソノール)へ。
青森でフレンチ?と思うなかれ。じつは私たち、料理業界のとある著名人から「星野リゾートの数ある施設の中で美味しくて一番お気に入り!」という前情報をゲット。期待に胸を大きく膨らませて訪れています。
結果、それが見事に証明されたディナーだったのでした。
アペリティフは流沿いのアウトドアドーム席で。このドーム席、冬シーズンは寒くて耐えられないかも?と思うかもしれませんが、防寒着・暖房完全完備なのでご安心を。
クロケットやハム、イガメンチをフレンチ流にアレンジした一品など手の込んだアミューズが並びます。
合わせるのはもちろん極上のシャンパーニュ!
その後は室内に戻り、9品のコース料理がスタートです。
メニューはいたってシンプル。素材名だけが書かれていて期待感をあおります。
冷前菜の藁焼き鮪。シェリー酒や紹興酒を思わせるヴァンジョーヌソースでコクを出しています。合わせた長芋はダイスカットと花びらスライス、2種類の食感でますます楽しい!
冬に2回目の旬を迎える帆立貝。キャベツのピューレ、ハーブの香り豊かなマリニエールソースを合わせて。素材の甘みと香りを存分に味わうことができました!
どの料理も青森県の食材や技法が生かされていて、まさに青森でしか食べられないフレンチ。さらにスタッフが悶絶したのが自家製パン。
テーブルごとにひとつずつ鍋で焼いているそうです。使用しているのは天然りんご酵母。焼きたてが運ばれると、切り分けられたぶんが秒で口の中へと消えました。
おかわりしたいけど、お腹が膨れてこの後の料理に響くかもしれない。でもおかわりしたい…。本能に従い、おかわりを所望!
フカヒレ、蟹、郷土料理のじゃっぱ汁をアレンジした鱈と続き、メインの牛へ。デザートまでしっかり完食。それぞれにワインをペアリングし、2時間ほどかけてじっくりいただきました。
ワインもひとつひとつ合わせる意味がちゃんとあって、ソムリエの解説にウンウンと頷き、納得して一口。さらに一口。
以前、星野リゾート リゾナーレ八ヶ岳でワインづくしの旅をしてきた私たち。今回も、ワインがますます好きになるペアリングをいただきました。
それにしても、青森でこれほどこだわったフレンチがいただけるとは。Sonoreでごはんを食べるためだけに青森に来てもいい…!
暖炉のパチパチという音をBGMに、ありのままの自然をただ眺め、ワインを飲む青森旅。チェックインと同時にホテルにINして、次の日は夕方までここで過ごしたい。
どこにも観光に出かけないほうが、旅の満足度は高いのでは?と思う良質ホテルでした。
今回「暮らしニスタ」が訪れたのは
「星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル」
住所/青森県十和田市大字奥瀬字栃久保231
TEL/予約050-3134-8094(9:30AM〜6:00PM)
▶https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/oirasekeiryu/
撮影/瀬津貴裕(biswa.) 取材・文/佐藤望美
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