小松菜の旬の季節はいつ?美味しい時期や食べ方も紹介!

小松菜の旬の季節はいつ?美味しい時期や食べ方も紹介!

小松菜は、季節を問わずスーパーで見かける野菜のひとつです。

全国各地で盛んに栽培される小松菜ですが、旬の季節はいつ頃かご存じでしょうか。

本記事では小松菜の旬の時期や美味しい小松菜の目利きの仕方、意外な食べ方などを紹介します。ぜひ、参考にしてください。

小松菜の旬

秋から冬にかけて、小松菜は旬を迎えます。特に寒さが厳しい時期は、小松菜が美味しい時期ともいえます。

野菜には、霜が当たるとしおれてしまうものが少なくありません。

しかし、小松菜は暑さや寒さに強く、霜に当たると葉に糖分をため込む性質があります。

春に栽培される「うぐいす菜」

秋から冬にかけて旬を迎える小松菜ですが、京都などの関西地方では春にも栽培されてきました。

「4月頃のうぐいすの鳴く季節に栽培される野菜」という意味で、現在でも関西地方では、小松菜のことを「うぐいす菜」と呼ぶ習慣があります。

なお、冬の小松菜は大きく成長してから収穫しますが、うぐいす菜は本葉が2~3枚出た頃に収穫されます。若い小松菜はやわらかく、苦味が少なめです。

小松菜の栽培地域

ここでは、小松菜の主な栽培地域を紹介します。

北海道から九州まで、日本全国で小松菜は栽培されています。

北海道

北海道札幌市などで栽培される「越冬小松菜」は、2月に収穫の最盛期を迎えます。

越冬小松菜は、氷点下になる札幌でハウス内の温度を上げずに栽培されています。

厳しい冬を乗り越えるために栄養を蓄えた小松菜は、小ぶりながら甘味がたっぷりと好評です。

越冬小松菜が育つ冬は、虫が活動しないため農薬を使いません。また、肥料は馬糞とワラで、自然にやさしい方法で作られています。

関東

関東は有数の小松菜の産地です。2021年度における小松菜の全国出荷量を見ると、上位5つの都府県のなかで4つが関東圏でした。

特に出荷量が多い地域は、年間出荷量23,100tの茨城県と、12,400tの埼玉県です。

茨城県では、小松菜を始めとしてさまざまな作物が生産されています。

埼玉県には「春のセンバツ」・「夏の甲子園」といったユニークな名前の小松菜があります。

また、東京のベッドタウンである千葉県の船橋市も、小松菜の生産が盛んな地域。

「船橋ブランド小松菜」は、根付きのまま出荷される全国でも珍しい品種です。

中部

中部地方では、新潟県・静岡県などで小松菜の生産が盛んです。

新潟市内の特定地区でのみ生産されている「女池菜(めいけな)」という品種は、冬から初春の間だけ食べられる甘味が強い名産品です。

静岡県では、浜松市西部を中心に小松菜が年間を通じて栽培されています。静岡の小松菜は、苦味やえぐ味の少なさが特徴的です。

九州

九州で小松菜がもっとも多く生産されている地域は、福岡県です。

2021年における小松菜の出荷量は、福岡県が国内3位となりました。

福岡県で作られた小松菜は、九州内はもちろん、関西の大阪市中央卸売市場にまで出荷されています。

小松菜の特徴と栄養

全国で盛んに栽培される小松菜は、育てやすく栄養豊かな野菜です。小松菜の特徴と栄養について解説します。

小松菜の特徴

言い伝えによると、小松菜の名付け親は、江戸幕府8代将軍徳川吉宗です。

将軍が小松川周辺で鷹狩りをした際に現地の汁物に入っていた青菜を気に入り、「小松菜」と名付けたとのこと。

将軍に名付けられた小松菜は一躍注目され、やがて全国各地で栽培されるようになりました。

小松菜はアブラナ科アブラナ属の野菜の1種です。栽培に適した温度が10~25℃と幅があるため、ハウスである程度温度管理をすれば1年を通じて栽培可能です。

小松菜は生育が早く、7月・8月頃に種まきをすると、30日前後で収穫できます。

秋に種をまくと成長のペースはやや落ちますが、寒いため虫がつきにくくなるというメリットがあります。

小松菜の栄養

小松菜の主な栄養素は、以下のとおりです。

三大栄養素であるタンパク質・脂質・炭水化物を含め、小松菜は栄養価が高い野菜といえます。

  • タンパク質
  • 脂質
  • 炭水化物
  • カロテン
  • 鉄分
  • ビタミン類
  • カルシウム
  • カリウム

カロテンには抗酸化作用があり、鉄分は血液の材料となります。

他にも、体の調子を整えて免疫力を高めるビタミン類や、骨を形成するカルシウム、塩分の摂りすぎを調整するカリウムなど、小松菜には健康をサポートする栄養素が豊富です。

5月27日は「小松菜の日」

5月27日が「小松菜の日」になった理由は、「小松菜(こまつな)」に「5(こ)ま2(つ)な(7)」を当てはめたためです。

小松菜の日は、大阪堺市で小松菜や菊菜などを生産する企業によって、2006年に設定されました。

小松菜の日を設定した狙いは、小松菜の消費拡大です。

収穫体験や、小松菜を使ったメニューの食べ歩きなど、小松菜の日は各地でさまざまなイベントが開催されています。

美味しい小松菜の目利き方法

美味しい小松菜の目利き方法を、葉や茎の状態、根の有無に関して解説します。

葉の大きさ・厚さ

美味しい小松菜は、葉先がそろっていて肉厚です。葉脈が育ちすぎていると、食べたときに硬さを感じます。やわらかい葉の小松菜を選びましょう。

葉の色味も重要です。美味しい小松菜は、葉先まで緑色が濃く鮮やかです。

葉先が黄色くなっているものは、傷み始めているため避けましょう。

茎の太さ

茎が太くしっかりしている小松菜は、力強い食感を味わえます。

立てて持ってみたときに全体がピンと立っているものが、新鮮で美味しい小松菜です。

なお、立てたときにしんなりしている小松菜は、収穫から時間が経って水分が失われている可能性があります。

根付きの場合

根付きの小松菜は、日持ちしやすいためおすすめです。なかでも、根が太く強いものや、根が長いものは、柔らかい土で育った証拠です。

直売所で販売されている小松菜には根付きのものが多く見られます。

また、上述した船橋ブランド小松菜のように、一部根付きのブランドもあります。

小松菜の保存方法

小松菜の保存方法を、冷蔵保存と冷凍保存に分けて紹介します。

ひと手間かけて保存すると、小松菜の美味しさや栄養を保てますよ。

冷蔵保存

小松菜などの葉物野菜は「立てて保存」しましょう。洗って水を吸わせた小松菜を濡らした新聞紙やペーパータオルなどで包み、冷蔵庫の野菜室に保存します。

小松菜を立たせるには、ペッドボトルや牛乳パックを適当なサイズに切ったものに入れると安定します。

なお、冷蔵状態での小松菜の日持ちは、4~5日ほどです。できる限り早めに食べ切りましょう。

冷凍保存

冷凍保存する場合は、下ゆでした後1回分ずつ小分けにして、ラップやチャック付保存袋に入れて冷凍庫に入れます。美味しく食べられる目安は、3週間程度です。

下ゆでをせずカットして生のまま保存する場合は、2~3週間を目安に使い切りましょう。

解凍後の小松菜はしんなりしているため、汁物やお浸しに使うと違和感がありません。

小松菜のレシピ紹介

小松菜はアクが少ないため、生でも調理しても美味しく食べられます。

ここでは、さまざまな小松菜レシピを紹介します。

献立に合わせやすいレシピや珍しいレシピを紹介するので、ぜひ参考にしてください。

小松菜のお浸し

和の献立と相性のよい、シンプルな小松菜のお浸しです。

小松菜に含まれる栄養素の多くは水溶性です。栄養素の流出を防ぐには、ゆでてからカットしましょう。

ゆずポン酢やのり以外にも、醤油やごま油、かつお節など、さまざまな味付けで食べられます。

ピーラーの鉄人さんのアイデア

節約レシピ☆簡単3分で作れる小松菜のお浸し

材料 : 小松菜 / ゆずポン酢 / 焼きのり

小松菜特有の苦味が、ゆずポン酢の酸味とのりの磯の香りとマッチしてなんともいえない美味しさです♡

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クルミと小松菜のジェノベーゼ

本来ジェノベーゼには松の実を使いますが、手に入りやすいクルミを使っても美味しくできます。

栄養豊富な小松菜とクルミを使った、体にやさしいジェノベーゼソース。

パスタやサラダなどに合わせると、いつものレシピがイタリア風になりますね。

Y'sさんのアイデア

クルミと小松菜のジェノベーゼ

材料 : パスタ / クルミと小松菜のジェノベーゼソース / 粉チーズ / 【クルミと小松菜のジェノベーゼソース】 / バジル / 小松菜 / クルミ / にんにく / オリーブオイル / 塩 / 胡椒

血管若返り効果のあるクルミと
鉄分豊富な小松菜を使った
体が喜ぶ健康レシピ☆

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冷凍バナナ&小松菜スムージー

栄養価が高い小松菜は、スムージーに足したい定番の野菜です。

あらかじめ材料を冷凍してフリーザーバックに入れておくと、バック越しに好きな量だけ取り分けられます。

慣れてくると包丁を使わず手も汚さずに、手軽にスムージーを作れますよ。

髙木 あゆみさんのアイデア

美肌を期待!冷凍バナナ&小松菜スムージー

材料 : バナナ / 小松菜 / 牛乳 / ヨーグルト / 蜂蜜 / レモン

定番のグリーンスムージー。
我が家は材料を「冷凍」にしておきます。
氷を使わないので、飲んでいる間に薄まることなく美味しくいただけます。

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小松菜の旬を知って美味しく食べよう

小松菜の旬の季節は、秋から冬です。小松菜は暑さや寒さに強く、霜に当たると甘味が増して美味しく食べられます。

暮らしニスタには、小松菜のレシピを始めとして豊富なレシピが毎日投稿されています。投稿を参考に、美味しい料理を作ってみませんか?

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