「結婚していないオトナ女性=どこか足りない」?さすがにもうないと思いきや、まだうっすら残っているかもしれない、そんな空気にモヤっとしている人も多いはず。その価値観に、軽やかに「ビバ!」と風穴を開けるコミックエッセイが発売に!新刊『ビバ!独身ズ』の著者・Nobbyさんと担当編集者さんの掛け合いから見えてきたのは、笑えて、ちょっと沁みて、でもどこか前向きになれる「女性の人生のリアル」でした。
一番パンチが効いていたのは…35年愛し続けた愛さん
編集部(以下、編):『ビバ!独身ズ』は、主に50代の独身女性たちに「なぜ独身なんですか?」と問いかけるところから生まれたコミックエッセイですよね。
ひとりひとりの人生がとにかく濃くて、「そんなことある!?」と思わずツッコミたくなるエピソードばかりでした。
本書では、そんな女性たちのエピソードが複数収録されていて、読みごたえもたっぷりですが、Nobbyさん的に、今回の本の中で「これはパンチがある」と感じたエピソードはどれですか?
Nobbyさん(以下、Nobby):やっぱり愛さんの「ガングロ編」ですね。これはもう、大河ドラマみたいな話なんですよ。
担当編集(以下、担当):本当に長い時間軸でしたよね。
Nobby:そうなんです。19歳から50歳まで、35年間同じ人を好きでい続けるっていう話でした。自分の人生には絶対ないからこそ、その一途さにはやられてしまいましたね!
編:私もあのピュアさ、すごく印象的でした。自分の若い頃の恋愛を思い出して、ちょっと泣いてしまいました。
Nobby:そう、ピュアなんですよね。ただ長いだけじゃなくて、「ずっと好きでいられるってどういうことなんやろ」っていう驚きがある。
しかも途中で別れたり、違う人と付き合ったりもするんですけど、結局「なんか違う」と思って戻ってくる。その感覚って、たぶん多くの人がどこかで経験しているものやと思うんです。
担当:だからこそ、すごく極端な話なのに(笑)、妙にリアルなんですよね。
慰謝料500万円。それでも「かっこいい」と思える理由
編:取材していて、とくに印象に残っている言葉や、これは名言!というセリフはありますか?
Nobby:高村さんの「慰謝料払ってる女って、かっこよくない?」ですね。あれは強烈でした。
編:金額が500万円でしたよね…。ふつうの慰謝料よりもかなり高い印象でした。
Nobby:そうなんです(笑)。でも金額以上に印象的だったのは、「自分の人生の責任を自分で引き受けている」というところで。
失敗も含めて、自分で選んで、自分で背負って、それでも前に進んでいる姿が、すごくかっこいいなと思いました。
担当:高村さんは、ご自身のことをかなり整理して話されていましたよね。
Nobby:そうそう。取材というより、人生のプレゼンを聞いているような感じでした。こちらが深掘りしなくても、筋道立てて語ってくれるタイプで、そういった意味でもすごく印象に残っている女性です。
共通点は「自分ファースト」。でも中身はみんなバラバラ!
編:登場する女性たちに共通している価値観はありましたか?
Nobby:結果的に言うと、「自分ファースト」かなと思います。ただ、最初からそうだったわけではなくて、いろんな経験を経たうえで、最終的にそこにたどり着いている感じですね。
担当:確かに、過程がそれぞれ違いますよね。
Nobby:そうなんです。だから同じ「自分ファースト」でも、何を優先しているかは全然違う。仕事が一番の人もいれば、趣味や推し活が中心の人もいるし、恋愛を軸にしている人もいます。
価値観は共通しているけれど、選び方はそれぞれなんだ、という気づきがありました。
結婚している人にも、ゼッタイ楽しんでもらえます
編:この本は、結婚している方が読んでも共感できますか?
Nobby:全然できると思いますよ!というのも、恋愛そのものじゃなくても、「ときめき」って日常の中にあるじゃないですか。
いわゆる「推し活」とかもそうで、誰かを好きになる気持ちって、恋愛に限らないと思うんです。それともう一つは、「昔の恋愛の記憶」ですね。
編:それは確かに…!漫画の中に、ちょこちょこ昔の流行ソングや流行りモノが散りばめられていて、そこもクスっと笑えるポイントでした。
担当:携帯がなかった時代の恋愛を経験してる、貴重な世代の女性たちを取材していますからね♪
Nobby:ですね。「あったあった、こういう人!」とか、「この時こんな曲聴いてたな」とか。時代や空気も含めて思い出す感覚があると思うので、そこに共感する人も多いんじゃないかなと思います。
「最後はみんな一人になる」というリアル
担当:取材で聞いて印象的だったんですけど、女性って平均的に見ると、人生の最後の数年は一人暮らしになる可能性が高いらしいんです。
Nobby:言われてみればそうですよね。となると、余計に「一人でも楽しめる力」って大事やなって思います。
誰かと一緒の時間ももちろん大切だけど、一人の時間をちゃんと楽しめるかどうかで、人生の質って変わる気がしますね。
「人生って、おもろいな」でいい
編:最後に、この本を通して伝えたいことは?
Nobby:まずは「なんか、おもろかったな」くらいでいいと思っています。何かを学ぶというより、「いろんな人生があって、やっぱりおもろいな」と思ってもらえたら。
あとは、結婚してるとかしてないとか、一人とか二人とか、そこってあんまり関係ない。自分で選んで生きてるかどうかのほうが大事!自分で選んだ人生やったら、それでええやん、ビバ!って感じです(笑)。
肩の力を抜いて読めるのに、ふと自分のこれまでを振り返りたくなる。そんな一冊です。ぜひ手に取ってみてください♪
撮影/佐山裕子
「独身だって、いいじゃん!」
不安も迷いも笑い飛ばす
共感度MAXのリアル人生録!!
将来に一抹の不安を抱えながらも、自分らしく生きる道を模索するアラフィフ女性たち。恋愛・婚活・離婚など、さまざまな経験を経て見つけた"自分らしい生き方"に、笑って共感して、前向きになれる一冊!
『ビバ!独身ズ』Nobby・著 1,430円(主婦の友社)
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