朝から晩まで仕事漬けの毎日を送り、家でごはんを食べる機会がほとんどなかったという、超人気和食料理店「賛否両論」の店主・笠原将弘さん。
ところがコロナ禍以降、深夜の仕事や外食の機会が減り、子どもたちと食事をする日が急増!10年前に奥様を亡くされている笠原さんは、子どもたちのために家でも腕を振るいます。飾らない本音の自宅飯をご紹介。
和食のプロレシピ、あの「辛味チキン」がお家で作れる!
笠原氏は、社会人の長女、成人したばかりの次女、高校生の長男との4人家族。子どもらは料理人の父にメニューをあれこれリクエストしてくるのだと言います。
「家族が大好きなファミレス・サイゼリヤの人気メニュー『辛みチキン』は、4人の大好物です。行くと必ずオーダーし、みんな手で持ってかぶりつきながら食べています。子どもは前菜みたいに、私はビールのつまみに…。自宅でも食べたくて再現したら、これがヒット!いつしか我が家のリクエスト率No.1メニューになりました」
では、笠原さん流の再現レシピを見ていきましょう。
辛み手羽先
材料(2人分)
鶏手羽先:12本
A
おろしにんにく:小さじ1
豆板醤:大さじ3
酒:大さじ1塩、あらびき黒こしょう:各小さじ1/2
かたくり粉:適量
サラダ油:適量
レモン:1/4個
作り方
1 手羽先は関節から先を切り落とし、包丁で身側に切り込みを入れる。
2 ボウルにAをまぜ合わせて1を入れ、よくもみ込む。冷蔵室で1時間ほどおく。
3 汁けをきり、かたくり粉を全体にまぶす。
4 フライパンに油を1cm深さまで入れて熱し、3の皮目を下にして並べ入れて5分ほど揚げ焼きにする。皮目がカリッとしたら上下を返し、さらに5分ほど揚げ焼きにし、油をきる。
5 器に盛り、レモンを添える。レモンをたっぷりしぼって食べるとまた格別。止まらぬおいしさです。
紹介した手羽先レシピが掲載されている本はこちら!
『まかないみたいな自宅飯』笠原将弘著
1,595円/主婦の友社
日々のごはん作りでもっとも大切なことは、毎日たくさんのおかずを準備することではなく、家族と自分自身が満足するささやかな食事時間を持つことなのだと、笠原氏は言います。
本書では、笠原氏が実際に家で子どもと自身のために作っている晩ごはんや晩酌レシピを中心に紹介。主菜、副菜、つまみなど、家にある食材や調味料だけで作れます。作る人が疲れない、食べる人も気負いしない、日々の暮らしに寄り添う笠原家の本音のレシピ集です。
笠原将弘(かさはら・まさひろ)●東京・恵比寿にある日本料理店「賛否両論」店主。1972年東京生まれ。高校卒業後「正月屋吉兆」で9年間修業したのち、父の死をきっかけに武蔵小山にある実家の焼き鳥店「とり将」を継ぐ。2004年に自身の店「賛否両論」をオープンし、すぐに予約のとれない人気店として話題になる。直営店として2013年に名古屋店、2019年に金沢店を開店。手がける料理レシピ本の人気も高く、著書累計は127万部を超えた。プライベートでは、長女、次女、長男との4人家族。
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