共感してほしいのに伝わらない。謝っているのに、なぜか誠意が伝わらない。自分が正しいのに、怒りをぶつけると話がこじれてしまう──。そんな“感情のすれ違い”に、東大生たちは科学で挑んでいたんです!今回ご紹介するのは、「苦労話で共感を得る方法」。人間関係でモヤモヤしがちな方に、きっと役立つヒントがあります。
苦労自慢にならず共感を得る方法は?
みなさん、どんなときに共感を得たいと思いますか?
シーン1
たとえば、厄介な仕事を進めるにあたり、大変な業務であると上司に共感してほしいとき
シーン2
たとえば、進行中の案件が難しい状況にあることを、先方にわかってほしい、共感してほしいとき
シーン3
たとえば、サークル運営の大変さについて、先輩に共感してほしいとき
こんなとき、目上の感情的なタイプから共感を得るにはどのようなコミュニケーションをとればいいのでしょうか?
「自分視点」でノイズを苦労話に変える
まず目上の人から共感を得たいと思うときに重要なのは、自分の視点で物事を語ることです。自分以外の目線を入れて語ることはやめましょう。これはどういうことかを説明する前に、みなさんに質問です。
次の二つのうち、どちらのほうが共感しやすいですか?
〈1〉
最近うちのバイト先、大変なんですよ。Aくんは大学が忙しいから全然シフトに入ってくれないし、Bさんは朝弱いらしくって遅刻ばっかりだし、Cくんもなんか覇気がないからやりにくいんです。
〈2〉
最近うちのバイト先、大変なんですよ。Aくんはシフトに入ってくれないから私が連勤しなきゃだし、Bさんは今月に入ってから5回も遅刻していて、その分私のワンオペ時間が増えるし、Cくんと私はあんまり相性が合わないみたいでうまく話せないし。
2番のほうが「ああ、大変なんだなぁ」という気分になりませんか?
これは、2番のほうが100%自分の視点で語られているからです。究極のことを言えば、会ったことのない人たちの話なんてわかりません。AくんとBさんがどんな人なのか、Cくんは覇気がないというのはどういう状態なのか、伝わるわけがありません。そんなことを言ったところで意味はなく、言ってもノイズ=雑音のような情報にしかならないのです。
だからこそ、2番のような「自分視点」の語りは効力を発揮します。これは「Aくん、Bさん、Cくんの事情」は入れず、自分の立場で語っています。
話を聞く側からしたら、Aくん、Bさん、Cくんの事情などはわかりませんが、目の前の相手のことは考えられます。「Bさんは遅刻が多い」という情報では共感は得られませんが、「Bさんは今月に入ってから5回も遅刻していて、その分私のワンオペ時間が増えている」という話なら、「ああ、かわいそうだな」という気持ちになるのです。
共感を得たいときは、「相手の事情など客観的な情報を語る」のではなく、「自分の事情や自分がこうむった不利益を語る」ようにしましょう。
「うちの会社の業績が落ちてるんだよね」では大変さが伝わりませんが、「うちの会社の業績が落ちてて、給料20%カットされちゃった」なら大変さは伝わります。
このように、まずは「自分が」どういう立場なのか、相手にわかりやすいよう明確にしましょう。そうすれば、相手も共感しやすくなるはずです。
東大カルペ・ディエム 監修:西岡壱誠
コメント
全て既読にする
コメントがあるとここに表示されます