コラム

働いてはみたけれど…。主婦が感じる「働くママの壁」とは？

更新日：2017.10.28

いまや生涯現役時代。結婚しても、子どもがいても、働き続ける人は珍しくありません。20代後半～40代前半の主婦150人に聞いたアンケートによると、「今働いている」人は34％。「いずれは働きたい」人を含めると、仕事に意欲のある人は全体の93％にものぼります。しかし、そこには日本ならではの高～い「壁」も存在します。浮かびあがってきた「働くママの壁」とは？

【質問】あなたの今の働き方は？（今働いている34％の主婦に質問）

【回答】
パート・アルバイト　70％
準社員・嘱託　11％
正社員　7％
派遣　4％
自営　5％
フリーランス　3％

主婦150人のうち、現在仕事に復帰しているのは、全体の34％。その34％の中で、正社員で復帰できたママはわずか７％という結果が出ています。ほとんどの人が時間を調整できるパート・アルバイトでの復帰、というのがお仕事ママの実情のよう。家事・育児との両立がしやすい半面、正社員・準社員で働くママに比べると月給で約３倍もの開きが。保険や年金など厚生面での格差も気になるところ。働くママたち実情を聞いてみました。

▼ケース１
話が違う！　採用時の条件が守られない
「学校の長期休み時は休める、と言われたのに実際には休めない」（コンビニ勤務）

家事・育児と両立して賢く働きたいと思っても、いざ仕事に入ってみると、子持ちにはツラ～い現実が。特にシフトのある仕事では、自分の自由には休めない現実があります。

▼ケース２
目標は月収○万円。でも、実際には…
「暇なときはシフトに入れず、収入が激減」（服飾店員）

「休めない」人とは逆に、「休みたくない」ときに休まざるを得ない人も。パート・アルバイトは調整人員とわかっていても、収入アップが見込めなければ、働いている意味がない、と思ってしまうケースもありそうです。

▼ケース３
口だけ夫の約束。どーなったの!
「土日は子どもの面倒を見るから早く働きに行けば、と言ってくれていた夫。でも、実際には見てくれないので困る」（コンビニ勤務）

▼ケース４
家事分担をイヤがる「THE　日本の父」
「主人とは家事分担のことでもめました。それはもう、書ききれないくらい」（看護師）

働く前はイクメン気取りで「いいよ、働いておいで」なんて言っていた夫も、いざ働き始めると、まったく頼りにならず…。ママたちのお仕事復帰実現には、夫の自立が不可欠なようです。

▼ケース５
やる気はあったのだけど…
「家事がおろそかになる。帰宅後に、と思っても疲れてできないことがしばしば」（郵便物仕分け）

ハードルになるのは、やっぱり家事・育児との両立。男女平等といっても、まだまだ家事はお母さんの肩にずっしりかかっているのが実情です。意欲はあっても、体力的な面で不安があって、仕事復帰に二の足を踏んでいるママも多そう。
アンケートの結果からもわかるように、日本の子持ち女性が男性並みに働くには、まだまだ様々な「壁」が存在しています。逆にいえば、現在働き続けている女性は、この「壁」をくぐりぬけてきたのです！男性のみなさん、「働く妻」をぜひ見直してください！！

写真© © denebola_h - Fotolia.com
※出典：雑誌『Como』（主婦の友社）／「『子育て真っ最中！』ママたちのお仕事復帰STORY」より

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