DIY歴は約1年。電動ドリルはお手のものに!
カフェ風のインテリア雑貨がおしゃれだと人気のyoumamaさん。キッチンカウンターの制作など大掛かりなDIYもお手のものですが、本格的に物作りを始めたのは、まだ1年前というから驚きです。
「昨年4月に幕張イオンで開催されていたイベントに足を運んだとき、モノ作りのワークショップに参加したんです。そのイベントには暮らしニスタも出展していたのですが、お土産とチラシをいただいたことで、初めて『暮らしニスタっていうサイトがあるんだなあ』と。その1ケ月後くらいにふと思い出して、会員登録しました。そのとき“100円均一のアイテムを使ったお掃除グッズ”をテーマに作品を募集していたので、私もさっそく挑戦。投稿してみると思いのほか“いいね!!”という嬉しい声をいただいたんです。それまでは手作り雑貨が趣味の仲間同士でフェイスブックをやっていて、何か作ったときにお披露目する程度だったんですが、たくさんの方に褒めていただくのが本当に楽しくて、いろいろ作ってみようという気持ちになりました」
「大工仕事も男子いらずなんです」と頼もしいyoumamaさんは、電動ドリルを駆使して、大作に次々と挑戦。部屋のリフォームも業者に頼まず、自分でやってしまうそう。
「中古の戸建に引っ越してきてから、リフォームを兼ねて収納や家具など、もともとあったものにいろいろ手を加えています。IKEAで板を買ってきて、電動ドリルで貼りつけるだけで簡単に部屋の雰囲気がガラッと変わるので、やりがいがありますね。キッチンの間仕切りカウンターは、遊びに来た友達が『これ、自分で作ったの すごーい!!』と驚いてくれました。キッチンとモノ作りの作業場を仕切りたいためにパーティションがわりに作ったのですが、家の図面を見て失敗しないようにサイズを図って制作。完全に自己満足ですが、自分好みに部屋を染められるのって楽しいです」
投稿した作品は、どれもセンス抜群。インテリアの製作のヒントになっているのは、おしゃれカフェ巡りや洋書なんだとか。
「自分好みのカフェをみつけたら、ついつい通っちゃいますね。アンティークっぽい家具が大好きなんです。朽ちた感じのペイントが壁に施されていたりすると、コーヒーを飲みながら、じっと見ちゃう(笑)。壁のペンキの色あせ具合のニュアンスを研究して、自分でペイントするときの参考にしています。他にも、図書館で洋書の写真集をチェックしたりも。パリの街並みなど、海外の美しい街並みの写真を見て、『いつか行ってみたいなぁ』と想像を膨らませつつ、次はこんなものを作ってみたいなというヒントをもらっています」
大工の祖父の遺伝?木工DIYが大好きです!
今はモノ作りが何よりのストレス解消というyoumamaさんですが、意外なことに学生時代はスポーツウーマンで卓球に夢中だったそう。
「学生時代はスポーツ三昧の毎日。自宅に卓球台を置いて練習するほど、卓球に打ち込んでいました。モノ作りは中学生のとき、パッチワーククラブに所属して、布で小物を作っていたくらいですかね。祖父が大工さんで、女のコがノコギリなど刃物を触るのは危ないという理由から、DIYはやらせてもらえなかったんです。電動イトノコは去年購入したんですが、今の電動イトノコは音もすごく静かですし、安全性も高くて。ミシンよりコンパクトで部屋に置いておくにも邪魔にならないですよ。使い方はDIYのワークショップで一度教えてもらっただけで、簡単に扱えていますし、イトノコを使うのはいちばんのストレス解消になっています。やっぱり大工の祖父の血を引いているのかもしれませんね(笑)」
DIYをイチから学んだのはワークショップ。生徒として参加することもあれば、最近では仲間とワークショップを開催することもあるそう。
「子供の絵の展覧会があったついでに長野県諏訪市で行われた『小屋フェスタ』というイベントに参加したら、すごく楽しかったんですよね。それは高原でステンシルをやってみようというワークショップで。大自然の中で音楽を聴きながらみんなでワイワイ、ステンシルをやると一人でやるより楽しさが倍増するんです。癒される環境の中でのモノ作りはおすすめ。みんなで何か作ることの楽しさにハマってしまって、生徒としていろんな講座に参加していますが、新しいご縁ができるのも魅力。教える側としては、去年の夏に近所の親子を対象にした工作のワークショップを開催しました。ご近所だけにご案内のチラシをポスティングして、公民館でやったんですが、15人くらい人が集まって大好評で。今度は大人向けの木工ワークショップを開催してみたいです。簡単に作れるスパイスラックとか、1回の講座参加で作品が完成できるものがいいのかな。お金をかけずに誰でも作れるような雑貨のワークショップを計画したいです」
家族で100円ショップめぐりが休日の楽しみのひとつ
youmamaさんの休日の楽しみは、家族と一緒の100円ショップめぐり。新作の雑貨を探しに遠出をすることもあるといいます。
「小学生の娘と主人は、私のDIYの趣味にはノータッチ。最近では何か作っているのが当たり前なので、無反応なんです(笑)。娘と主人の朝ご飯を作って送り出してから一人で作品を作るので、家族と一緒に何か作ることはあまりないですね。棚を作っていたとき、娘がペンキ塗りを手伝ってくれたことはありましたけど。あまりモノ作りに興味のない家族もみんな買い物には付き合ってくれます。セリアの大型店まで行って、何を作るかノープランでまとめ買いをすることはしょっちゅう。気づくと一回で10点から20点買ってしまうこともあるくらい。家族みんなで遠出したついでに道の駅で新鮮野菜や珍しい野菜をみつけて買ったりするのもお休みの日の楽しみのひとつです」
これまでの大作でいちばん家族が喜んでくれたものは?
「以前、テレビの企画で娘のためにアンティーク風の本棚を作ってサプライズでプレゼントしたら、涙を流すほど喜んでくれて…。あれは、嬉しかったですね。娘のものだとは明かさずに自宅で作っていたので本当にビックリしたみたいです。娘は寝る前に漫画や本を読んでそのままにしていたのですが、本棚を作ってからは、ちゃんと片づけてくれるようになって良かったです」
そんなyoumamaさんがこれからのやりたいことは、木工のインテリア作りの楽しさをママたちに伝えること。夢は大きく膨らみます。
「電動イトノコで木を切っていると臭いや触り心地にいつも癒されるんですよね。木工ワークって、始めたくてもちょっと難しいんじゃないかと思っているママたちに簡単にできる楽しさを伝える存在になりたいです。たくさん材料を用意しなくても、家にあるものや捨てられるものを使ってDIYはできるので、気軽にできるやり方を広めたいです。これまで主婦の友社さんからセリアでできるDIYの本などにも携われたので、次はプチプラでできる木工アイディア本に関わってみたいですね。タイトルは『親子でできる簡単木工』みたいなものとか。いろいろやってみたいことはありますが、おばあちゃんになっても電動ドリルを使いこなす、アクティブでかっこいいおばあちゃんを目指したいです」
取材・文/福田恵子
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