新築の内装では配線計画が大切！コンセントやスイッチ類はどこにつける？

更新日：2022.05.23

コンセントやスイッチは毎日使うもの。配線計画をしっかり立てて、ストレスなく使いたいものですね。新築の配線計画を考えるとき、どんなことに気をつければよいでしょうか。

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配線計画の必要性
配線計画の立て方
配線計画を立てるときに失敗しないためのコツと注意点
コンセントの配置のおすすめ
まとめ
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配線計画の必要性

私たちの暮らしの中にはさまざまな家電製品があります。それを使うときに必要なのがコンセント。コンセントは使わない場所にいくらあってもいけませんし、ほしい場所に足りなくても困ります。どこにどれだけ必要なのか、配線計画を立てましょう。

理想的な配線計画

一般的に考えられる、理想的な配線計画とはどんなものでしょうか。

まずは家電を使いたい場所にコンセントがあることです。当たり前のように思いますが、その当たり前がきちんと計画できていなかったら、遠いコンセントから延長コードを床に這わせることになったり、ひとつのコンセントにたこ足でいろんな家電をつなぐことになったり、たこ足配線によってブレーカーが落ちたり、コードやアダプタの類いがごちゃごちゃして見た目が悪かったり…と、さまざまなことが起こります。

必要な場所に必要なだけのコンセントがあること。シンプルですが、これが理想的な配線計画です。

また、照明をオンオフするスイッチも、動線をよく考えてつけることが大切です。夜間に帰宅して、真っ暗闇の中を歩かなければスイッチにたどり着かないのは大変です。部屋の入口出口に近く、無理なく手が伸ばせるところに設置してください。

スイッチはデザインもさまざま。部屋のインテリアに合わせ、ダークな色合いのスイッチや、メカ感のあるトグルスイッチなどを選ぶこともできます。

写真左：スイッチの色もさまざま

写真右：ファクトリーテイストなインテリアにあうトグルスイッチ

（施工：UnirTechnica株式会社）

配線計画の立て方

では、すっきりした暮らしを実現するために、配線計画の立て方を考えます。

配線計画は、実際の生活をイメージして決めてください。例えばリビングではどんなことをするでしょうか。テレビを見る、DVDを見る、音楽を聴く、ゲームをするなどの「すること」から使う家電をリストアップします。使う家具やその置き場所も考えて、図面に落とし込むなどすると、せっかくコンセントを付けたけどソファに隠れて使えないなどということが避けられます。

コンセントは、普通床に近いところに設置しますが、使う場所によって高さを変えると使い勝手がよくなります。床面から何mm位置かということを「FL＋○○」と表記します。FL＋300なら床から300mm（30cm）ということです。冷蔵庫ならFL＋1950、洗濯機ならFL＋1200〜1300、パソコンデスクならFL＋900〜1000など、それぞれに高さを考えましょう。エアコンなども、本体の大きさによりますが高い位置に設置します。

工事が始まったあと、施主と設計士、現場監督、電気業者で配線計画について現場確認する機会を設け、イメージとのずれがないかどうか確認するとよいでしょう。

配線計画を立てるときに失敗しないためのコツと注意点

配線計画を立てるとき、失敗しないためのコツ・注意点を考えます。

それぞれの場所で使う家電をリストアップし、その分を設置するのはもちろんのこと、掃除機や季節家電などの「必要なときに出してきて使う」家電のことも忘れないようにしましょう。掃除機を例にとると、玄関や階段など家電を使わなさそうな場所にもコンセントが必要なことが分かります。

また、テレビまわりやモデム・ルータなどの通信機器を置く場所など、コード類がごちゃごちゃすると分かっているところには棚の裏にコードを通す穴をあけ、扉の中に隠してしまうなどすっきり見せる工夫もおすすめです。

コンセントの配置のおすすめ

こんな場所にコンセントを付けておくと便利だ、という場所がいくつかあります。クローゼットや納戸の内部は照明器具の増設や、充電式の掃除機などに使えます。階段の踊り場にコンセントがあれば、コードの抜き差しなしで、一度に階段に掃除機がかけられます。夜眠っている間に携帯の充電をする人は寝室のベッドまわりにコンセントがあると便利でしょう。ナイトランプのためにも使えます。キッチンは調理家電をたくさん使います。電子レンジやオーブン、炊飯器など料理に使うもののほか、電気ケトルやコーヒーメーカー、ジューサーなどもあります。ダイニングにも余分につけておくと、ホットプレートや卓上型のIH調理器を囲んで食事ができるでしょう。