ブランクがあっても大丈夫！専業主婦が復職の不安を解消するには?

こんにちは。株式会社ニットで広報を務める小澤美佳と申します。当社は、世界33か国から集まった約400名のフリーランスから構成されるメンバーによる、オンラインアウトソーシングサービス「HELP YOU」を提供しています。

読者の皆さまの中には、専業主婦になって働くことから遠のいてしまい、社会復帰ができるのか不安だという方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、そんな方へ向けて、ブランク克服のポイントをいくつか紹介したいと思います。

仕事再開へのよくある不安と解決策

就労ブランクがあると、社会復帰に不安を感じるのは自然なことです。まずは、自分が何に対して不安を抱いているのかを洗い出すことから始めましょう。

①家事や育児との両立に対する不安

小さな子どもを育てるお母さんであれば特に、家事や育児との両立ができるのかどうかは非常に気になるところです。子どもが急に熱を出したらどうするのか、幼稚園や学校の行事に参加する際の調整はできるのか、心配は尽きません。

また、幼稚園や小学生の子どもがいる場合は、夏休みなどの長期休暇に子どもを預ける先があるのかも考えなければいけません。

まずは、現在の自分の状況を整理してみましょう。例えば、小学生の場合であれば、帰宅時間や習い事の送迎、学童の利用の有無、夏休み中のサポートはどうするのか、など一年を通してできるだけ細かくシミュレーションをしてみるのがおすすめです。

そうすることで、何を基準に仕事を探すのかが自ずと決まってくると思います。サポート体制が確保できそうになければ、短期パートや、在宅ワークという選択もあります。

特にコロナ禍の影響もあり、在宅ワークの求人は増えています。雇用形態も、業務委託だけでなく、派遣や契約社員・正社員まで様々です。自分のライフスタイルに合う働き方を考えてみましょう。

②自分のスキルに対する不安

ブランクが長ければ長いほど、自分の知識や技術が今も通用するのか不安に思う人も多いでしょう。漠然と不安になるのではなく、大切なのは、現状を把握して次の一歩につなげることです。

まずは現在のスキルや使えるツールなどを整理し、可視化してみましょう。これにより、アップデートが必要な部分が明確になります。

また、「パソコンが使えないから…」という声もよく聞きますが、これに関しても心配する必要はありません。デジタル化が進んだ今では、スマホと同じように、操作を覚えてしまえば単純な作業であることも意外と多いもの。「使いながら覚えていこう」と前向きに捉えましょう。

パソコンスキルのせいで職種の選択を狭めてしまっているのはもったいないと感じます。自分が「何をしたいのか」「どういう働き方をしたいのか」をまずは大切にしてほしいと思います。

履歴書に書けるスキルだけが大切ではない

これまでに「アルバイトの経験しかない」「就職して間もなく専業主婦になった」など、そもそも職歴やスキルがないという方もいらっしゃると思います。

しかし留学や資格、華々しい職歴だけが仕事に活かせるわけではありません。アルバイト経験はもちろん、介護や子育てで得た経験も仕事に役立つスキルとなり得ます。

例えば、時間に追われながら過ごす家事と育児の日々からは、タスクの優先度を組み立てる力がついているはず。また、学校のPTAやご近所づきあいからも、傾聴力やチームワーク力、コミュニケーション能力など、ビジネスをする上で大切なスキルが身についているでしょう。

私も日頃から採用面接に携わっていますが、スキルや職歴以上に「いいやつであるかどうか」を重視しています。いくら優秀だとしても、誠実さや利他の精神がない人だと、一緒に働くのは厳しいと思っているからです。

履歴書上に書けるスキルだけではなく、自分を形作ってきた生活や経験が仕事にも活かせると自信を持って、一歩を踏み出してほしいと思います。

家事の合間にオンライン講座の活用も

それでも、少しでも自分の自信になるように何かスキルを身につけたいという方もいらっしゃるでしょう。今はオンラインでスキルを身につける場もたくさんあります。Webデザインやライティングなど、さまざまなオンライン講座が開かれてるので、まずはそこから始めてみるのもいいですね。

自分の向き不向きがわかるのもオンライン講座を受講するメリットだと言えます。また、今すぐ仕事に結びつかなくても、学んだ経験が、新しい価値観や知識の習得へと導いてくれるかもしれません。

まずは一歩を踏み出すことが大事

「子どもが幼稚園に行っている間だけ働きたい」「とにかくお金を稼ぎたい」など、様々な事情や思いがあると思います。まずは、自分が何を大切にしたいのかという軸を明確にし、それを元に、働き方や職種などをリサーチするといいのではないでしょうか。その上で自分がワクワクすること、楽しいと思えることであれば最高です。

ブランクを経て復職した当社のメンバーの話を聞いていても、”一歩を踏み出すこと”がとても大事だと感じます。あるメンバーは、在宅でできる採点業務を請け負ったことから社会復帰が始まりました。もちろんスーパーのレジ打ちや短期パートなどで、まず社会との接点を持つのもいいですね。

今まで家事や育児などで家族中心だった生活に新たな世界が加われば、家庭ではない自分の居場所ができます。お母さんが楽しく働くことで自分らしくいられると、家庭内にもいい循環が起きると思っています。

ブランクがあっても心配しすぎず、まずは一歩を踏み出しましょう！　その一歩がやがて素敵な未来につながると信じています。

文／小澤美佳（株式会社ニット）