コラム

4割の家庭が防災準備をしていない！？ママの備え次第で子どもの安全レベルに差が！

更新日：2017.10.28

3.11以降、世間の防災意識は高まっていますが、自分の家庭で本当に必要な備えができているのかどうか不安になるときはありませんか？
とくに小さなお子さんがいるご家庭では、より不安が大きいのではないでしょうか。そこで、お子さんがいる主婦100人に、防災の備えについて質問してみました。

【質問1】
防災用品を準備していますか？

【回答】
している　61％
していない　39％

防災意識が高まっているとはいえ、防災用品を準備しているのが6割のみとは！4割弱のお宅に防災用品が備えられていないと思うと、他人事ながら居ても立ってもいられない気持ちになります。
「ウチもまだしてないよ…」とドキッとしたアナタ！ぜひこれを機会に防災グッズをそろえましょう。

【質問2】
防災用品はどこにしまっていますか？

【回答】
1位　玄関付近　45％
2位　クローゼットや押入れ　35％
3位　納戸　5％

避難するときに必ず通る玄関付近に防災用具をしまっているご家庭が多いという結果が出ました。とはいえ、無事に玄関から脱出できるのか？という不安を抱きつつ、収納している場合が多いようです。
なかには、就寝時でもすぐに持ち出せるよう、小分けにして寝室にも置いているというご家庭もありました。実際に震災が起きたときのことを想定し、家のつくりや避難経路を考えての工夫が必要ですね。

【質問3】
防災用品はどこに入れていますか？

【回答】
「防災袋」専用の袋　35％
市販のリュックなど　43％
ダンボールなどの箱　8％
家の引き出しの中　8％
その他　6％

8割近くの人がリュックなどの背負えるタイプに詰めているという結果に。ただ、防災袋やリュックなどに入る程度の備えでは不十分だと感じている人も多いようです。また、小さなお子さんを抱えての移動を想定し、キャリーバッグを活用している方もいるよう。

【質問4】
防災用品の補充・点検の頻度はどのくらい？

【回答】
点検したことがない　12％
1年以上に1回　17％
年に1回　32％
半年に1回　27％
5カ月以内に1回　9％
その他　3％

用意したものの何年も放置している人もいれば、毎月点検してインスタント食品を新しい賞味期限のものに入れ替えているという人も。震災に遭ったとき、防災袋を開けたら賞味期限切れの食品ばかり…ということにならないよう、備蓄するときには賞味期限の長さなども吟味したいですね。

避難生活はただでさえストレスがかかるもの。とくにお子さんがいる家庭では、「この子には○○が必要なのに、手に入らない…」という事態になれば、心身ともにまいってしまいます。「震災以降、長期保存用の水、乾パン、そのまま飲めるスープ、ビスケットなども追加してリビングにまとめ置きして、子どもにも置き場所をしらせています」という防災意識の高いママの意見も見られましたが、ふだんから備えることで、防災への不安を少しでも解消していきましょう。

＜プロフィール＞
危機管理教育研究所代表
国崎信江
危機管理アドバイザー。阪神淡路大震災をきっかけに自然災害や犯罪から子どもを守る研究と活動をスタート。講演や執筆活動のほか、各メディアでもおなじみ。私生活では3人のママ。

写真© blue_moon_images - Fotolia.com
※出典：雑誌『Como』（主婦の友社）／「家族の命を守る防災マニュアル」より

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