トイレの水にも菌が存在？！梅雨に倍増する菌対策で清潔なトイレに

衛生微生物研究センター所長の李 憲俊先生によると、梅雨のシーズンは、トイレの「菌」も増殖が活発になるといいます。
「菌が増殖するには、『水』『栄養』『温度』の3つの条件が必要ですが、梅雨のシーズンはその条件がすべて揃ってしまいます。家族が毎日繰り返し使用する便座には、皮膚に存在した菌が付着してしまいますし、また、トイレに溜まった水には雑菌が存在し、新しい水を流すとそのたびにトイレに溜まっていた雑菌を含む水と混ざった水滴が周囲に飛んでしまいます」とのこと。

まさか、トイレの水にも雑菌が存在しているとは…。さらには、

「ご家庭でも当たり前になってきたお尻を洗う温水洗浄便座ですが、お尻を洗浄中にも、水圧が強いと水や菌が飛び散ってしまいます。つまり、目に見えないレベルで細かい糞便がトイレを汚しているのです」

なんということでしょう…。尿ハネなどの汚れだけでなく、皮膚についた菌に加え、トイレの水のハネ飛び、お尻を洗う洗浄水さえもトイレに「菌」をまき散らす存在だったのです。
ただでさえ、これほど「菌」にさらされているトイレなのに、梅雨の季節はこれらを栄養に、どんどん「菌」が増殖してしまうなんて…。

梅雨の季節こそ、目立った汚れを拭き取るだけでなく、こまめにトイレ全体を掃除する必要があるということはよくわかりましたが、では、どういう掃除方法がいいのでしょうか。
それは、「菌」を取り除くために、トイレ用のふき取り洗剤を使ってしっかり除菌することだそう。
から拭きや水拭きだけでは、菌を塗り広げたり、まったく除去できていないことがほとんどなため、「菌」には対応できないといいます。
トイレを使うたびに、トイレ自体はもちろん、床や壁も、トイレ用のふき取り洗剤を使って飛び散った「菌」をきれいに取り除けば、菌の増殖を防ぎ、いつも清潔に保てます。
さぁ、この梅雨の季節、気合を入れてトイレ掃除しちゃいましょう！

＜プロフィール＞
株式会社衛生微生物研究センター　所長
李 憲俊（り のりとし）
韓国国立忠南大学助教授を経て、1991年(財)食品薬品安全センター秦野研究所微生物研究室に入所。1996年に(株)衛生微生物研究センターを開設し、所長に就任。NHK「ためしてガッテン」や民放で、汚染微生物対策をテーマとしたテレビ番組にも多数出演。


写真© moonrise - Fotolia.com
※出典：ライオン株式会社ルックまめピカ　「知らなきゃ良かった　トイレの秘密シリーズ　第3弾　実は掃除するたびに菌を塗り拡げていた！？」より

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