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プレスリリース

杭全神社にて、刀匠「五條国永」の作とされる刀剣を発見。修復・保全を目指すプロジェクトを開始します。

大阪市平野区の杭全神社にて、平安時代の刀匠「国永」の作である可能性が高いとされる貴重な剣が発見され、中近世の大太刀などとあわせて3振の修復・保全資金を募る取り組みがクラウドファンディングで始まります。

この度、平安時代の刀匠「五条国永」の作である可能性が極めて高いとされる大変貴重な剣が、杭全神社(大阪市平野区)の蔵で発見されました。
該当の剣を含む計3振の刀剣の修復・保全等を行うため、クラウドファンディングサービス「READYFOR」にて、「鶴丸の兄弟刀発見か|刀匠「国永」の魅力に迫る研磨プロジェクト」を公開しました。
第一目標金額は1000万円、公開期間は本日6月27日(金)より8月20日(水)です。
(プロジェクトURL:https://readyfor.jp/projects/kumata-kuninaga/

●発見の経緯と概要

神社境内にある築300年の土蔵を整理する過程で、登録証のない刀剣類が発見されました。
原田一敏東京藝術大学名誉教授の検分により、そのうちの1振は平安時代の刀匠「五条国永」の作である可能性が極めて高いと指摘され、文化財としての価値が高いとされた2振とあわせて、修復・研磨を進めることとなりました。
しかしながら、研磨のみでも数百万円の費用がかかることに加え、適切な環境で保全されなければこれらを含む文化財の朽損が懸念されます。そのため、修復および保全環境整備の費用の一部をクラウドファンディングにて募る運びとなりました。

●修復対象

 ・剣 26.4cm 銘「国永」 平安時代





天明5(1785)年奉納

「国永」の銘

 ・太刀 74.6cm 無銘  鎌倉時代





 ・大太刀 135.6cm 銘「常陸守嘉重」 元禄11年2月奉納






元禄11年2月吉日

常陸守嘉重

●平安時代の刀匠「国永」について

国永は、宮内庁の管理する御物「鶴丸」の作者として知られます。三条宗近を祖とする三条派に連なる、平安時代の山城国(現在の京都府)の刀匠で、京都・五条に居住したため「五条国永」とも言われています。

現在、国永の作として知られている刀剣は以下の5振。
1. 御物 鶴丸国永 
2. 伊勢神宮御宝物 太刀(重要文化財) 
3. 剣(重要文化財) 
4. 太刀(重要美術品) 
5. 太刀 (重要美術品)

今回見つかった剣は、3のものと同様の形状で、修復の結果真作であることが確定すれば、未知の6振目の発見となります。

●平野郷の歴史について

現在では大阪市内でも人口の密集する住宅地として知られる平野区ですが、当社の位置する平野郷エリアは、江戸時代には人口が1万人を越えるなど、中世から近世にかけて大阪でも有数の都市空間として、経済的・文化的な繁栄を誇っていました。江戸中期に現在の形となった夏祭は、大阪市内でも有数のだんじり祭として知られています。
また、町の行政責任者であった惣年寄は、町人の身分であったものの帯刀を許され、当社の神職を兼ねていました。
今回のプロジェクトで修復の対象となる刀剣は、主に江戸時代に当社の所蔵となったと考えられ、当地の歴史・文化を伝える貴重な文化財として、本来の輝きを取り戻すことが期待されています。

●杭全神社について

杭全神社は、貞観4(862)年、初代征夷大将軍坂上田村麻呂の次男である廣野麿の子 当道が氏神として牛頭天王を勧請したのが創建とされ、以来平野郷の氏神として崇敬を集めてきました。大阪市最古の木造建造物と言われ重要文化財に指定されている本殿や、国内唯一の現存例とされる連歌所を有するなど、平野郷の歴史と文化を伝えてゆくべき存在でもあります。
本プロジェクトをきっかけに、地域の歴史や文化についてより多くの方に関心を持っていただけるよう、様々な取り組みを進めてまいります。


神社名:杭全神社
所在地:大阪市平野区平野宮町2-1-67
代表者:宮司 藤江正謹
URL:https://kumata.jp/

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