まだ梅雨も来てないのに、毎日暑いっ!この季節外れの暑さに、熱中症により病院に搬送された事例が連日ニュースなどで報告されていますよね。
体が暑さに慣れていないと、急な気温の上昇についていけず、熱中症を発症しやすいのだそう。
そこで今回は、今すぐ始めたい、熱中症にかかりにくい体作りの方法をご紹介します!
そもそも熱中症って?
そもそも熱中症は、高温の環境下で体内の水分やミネラルバランスが崩れ、体温調節機能が破綻することで体内に熱がこもり発症します。
体温上昇、めまい、体のだるさ、ひどいときにはけいれんや意識障害、さらには最悪死に至ることも。
医師が教える!熱中症にかかりにくい体を作ろう
医師の野崎豊先生によれば、「熱中症になりにくい体にするためには、本格的な夏を迎える前に”暑熱順化”をすることが大切」とのこと。
暑熱順化とは、何やら聞き慣れない言葉ですが、カンタンに言うと、”徐々に体を暑さに順応させること”。
暑熱順化をすることによって、体が上手く発汗できるようになるので体温の上昇を防ぎ、熱中症予防につながるのだそう。
熱中症にかかりにくい体を作る”暑熱順化”の方法4つ
では、暑熱順化をするにはどうすればよいのでしょうか?ポイントは汗腺を鍛えて上手に汗をかける体にすること。
野崎先生がおすすめの方法を教えてくれました!
① 汗ばむ程度の運動を行う
手軽に汗をかくことができるウォーキングやジョギングがおすすめ。
② 毎日湯船に浸かる
シャワーだけではなく、40℃のお湯をはった湯船に10分程度浸かり、体温を上げ、汗をかくことも大切です。このとき、汗をかきすぎて浴室で脱水症状を起こさないように気をつけましょう。
③ 暑くてもすぐにクーラーをつけない
冷房の効いた室内だけで過ごし、汗をかく必要のない生活を送っていると、急に暑くなったときに体温を調節することができなくなってしまいます。冷房に依存しすぎない工夫をして、体を少しずつ暑さに慣れさせましょう。
④ こまめに水分、ミネラル補給を忘れずに!
いずれの場合も汗をかくため、適切な水分、ミネラル補給を行うこと。十分な水分、ミネラル補給を行うと、血液循環量が増え、汗をかきやすくなるため、暑熱順化も進みやすくなります。
野崎先生おすすめの飲料はミネラル入りむぎ茶。ミネラル入りむぎ茶には、「血流改善効果」や「体温下降作用」もあり、安全に暑熱順化をするための飲料としても効果的です。
熱中症対策に効果的な「点滴飲み」をマスターしよう!
すでに暑い今の時期。暑熱順化を行いながら、日常での熱中症対策も必要です。
基本的なことですが、水分&ミネラル補給は意識して行いたいところ。
熱中症対策ができる飲料として野崎先生のオススメはミネラル入りむぎ茶です。適度な塩分とミネラルを含み、糖分を含まないことから、「エネルギー消費量はさほど高くないが汗をかく」という暑い時季には最適なのだそう。
とはいえ、暑くなったときに一気に飲んでも効果はイマイチ。
熱中症は、発生した当日の水分とミネラル不足から起こるのではなく、数日前からの不足が原因となる上、水分とミネラル補給は、一気に行っても血液内に吸収された時しか効果がありません。
ということで、効果的な飲み方は「点滴飲み」。
点滴飲みとは、点滴のように少しずつ継続的に飲むこと。
運動中やその前後は30分にコップ1杯程度、それ以外のときは1時間にコップ1杯程度が理想的だそう。
家族みんなで、暑熱順化&点滴飲みをマスターして、熱中症にかかりにくい体を手に入れたいですね!
文/暮らしニスタ編集部
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