とりたてて乾燥肌でもなかったはずなのに、年齢を重ねるごとに肌のカサつきやトラブルに悩むように――こんな人、多いのではないでしょうか。「うるおい」が失われる原因はどうやら、お手入れ不足だけじゃないらしいです。毎日身体のためにしていたボディウォッシュやシャンプーが、もしも肌トラブルを招いているとしたら……? スキン&ヘアケアアイテムの見直しについて、考えてみました。
お風呂上がりの「かゆみ」対策、どうしてる?
寒い日が続きます。こんな季節のたのしみのひとつが、バスタイム。全身をさっぱりと洗って、時間がある日は湯舟にゆっくりと浸かる――湯上がりの心地よさは言わずもがなですよね。じっくり浸かれば、全身ぽかぽか。幸せ度マックス♡
――ところが、です。編集スタッフNの場合、バスルームから出てしばらくすると、肌にかゆみがじわじわとやってきます。入浴時のもちっとした肌は、どこへやら。顔のスキンケアと同様、湯上がりにはもちろんローション類を塗っているんですが、年々、突っぱり度が加速していくような……加齢の弊害でしょうか。
乾きやかゆみがとくに気になるのは、ざっくり言って2カ所。脚(とくにすね&足裏)と、背中の中心~上部にかけて。脚はところどころ粉が吹いたようになることもあるため、さらっとした使用感のローションと、ある程度こっくりしたボディクリームを部位によって使い分け。足裏には軟膏も塗り込むなど、わりと念入りにケアしているつもりなのですが、こと背中に関しては改善方法が見つかっていませんでした。
そもそも背中って、みなさんどうやってケアしてるんですか? 身体が硬いNにとっては非常に手が届きにくい場所ゆえ、ローション類ももちろんきちんと塗りきれていないわけです。背中は汗もかきやすいし、時間が経つとある程度皮脂も出て落ち着いてくるような気はするのですが、落ち着くまでのかゆみ、どうにかできたらなあ。
評判のボディソープの泡立ち&泡質を調査
そもそもかゆみが起こるということは、皮脂を取りすぎているのかも、と想像すると、ボディソープやスポンジなど、アイテムから根本的に見直すべきなのでしょう。
敏感になった肌を刺激しないためにはざっくり言って、①うるおいを取りすぎない肌にやさしい洗浄料を選ぶ、②マイルドに洗うためしっかり泡立てる、③こすりすぎない――ことかと。
肌にやさしいソープを探していた折、「コモエース」のボディソープがかなりよい、という評判を聞きかじり、試してみることにしました。
入手してみると、ボトルはとてもコンパクト。同時に入手したシャンプー&コンディショナーのボトルと3つ並べても、まったく圧迫感を感じません。300mlで2,300円というのは正直、ぜいたくに感じますが、なにより実力のほどを確認してみないことには。
上記②で述べたとおり、泡立ちは重視したいものです。ボディソープ使用時のセオリーとして、バスルームでやわらかくなった肌を傷つけず、必要以上にソープを使わないために「まず泡立てる」というのは、いわば常識。私自身、ボディタオルにとったあと、毎度ある程度泡立てるプロセスはふんでいるつもりではありますが、たいていのソープの場合、泡立ちがライトというか、脆弱というか物足りないというか……とくに“保湿”を前面に謳ったものほど泡立ちが悪いことが多い、というのは私感でしょうか。そして泡立ちが悪いことが気になり、個人的には身体を洗いながら何度もソープを足すことが常習化してしまっていたりします。悪循環なのが明白です。
まずは「コモエース コクーンモイスチュア ボディソープ」の泡質を確認しようと、ボール状の泡立てネットにソープを1プッシュ。泡立ち実験を試みてみました。
水分を少したらしてにぎにぎ……を繰り返すとすぐに、泡がもこもこと生まれてきました。にぎにぎ、もこもこ。にぎにぎ、もこもこ……。「生クリームを8~9分立てにしたくらい」と言うのが正しいでしょうか。きめ細やかな泡はしっとりとして、ホイップクリームのようでちょっぴりスイーツのギモーヴっぽくもあり、思わず食べたくなっちゃう感じ。やわらかくも弾力があって、肌に吸いつきます。試しに泡を手のひらにたっぷりとのせて裏返してみたのですが、ほら、ぜんぜん下に落ちたりしません。
リッチな泡質。さらに“もち”がすごい!
さらに驚いたのは、そのリッチな触感の泡の「もち」。ちょっと見比べてみてください。
左は泡をたくさん立てて、器にこんもりと盛った写真。盛り終わるまでの間におそらく2~3分経過しましたが、泡はいっこうに目減りすることもなかったため、あわてずに盛って撮影することができました。そして右がさらに10分経過した写真――どうですか。泡の質がほとんど衰えていないですよね。これにはちょっと驚きました。
泡はなにしろしっとり・ふわふわの質感。弾力もあるので、これを肌の上にすべらせるだけで気持ちよく体が洗えそうな感じ。よくボディソープのCMで見るシーンのようなイメージで(笑)。
「美容液で洗っているよう」との評判を聞きかじっていたのですが、なるほど、言い得て妙。大げさなようですが、洗いながらすでにうるおいを感じることができました。またボディタオルを使わずに洗ったほうが肌を傷つけないはず、とは思いつつも手ばなせないでいる私ですが、こんなもっちり&しっかりした泡なら、タオルなしでも我慢できるかも。肌乾燥がとくに気になる冬だけでも、タオルなしのボディウォッシュを心がけてみよう、と思った次第。
希少なシルクたんぱく質×天然植物成分の強力タッグ!
「コモエース」は「ピュアセリシン」+天然植物成分で作られているというのがウリ。どんな成分構成なのか気になりつつも、変な先入観をもたないようにあえて成分表示などは見ずに使ってみたのですが、その「ピュアセリシン」やその他成分について、確認してみましょう。
ピュアセリシンは繭(まゆ)から抽出した希少なたんぱく質。肌に以下の4つの方向性で働きかけ、ボディや髪をストレスや乾燥から守る働きがあるようです。
〇保湿
〇美白・抗酸化
〇代謝の正常化
〇活性・保護
正直「ピュアセリシン」という成分については知らなかったのですが、この成分の抽出に成功し「コモエース」ブランドを開発したのは、異業種の繊維メーカー。120年をゆうに超える歴史を携えた会社で、そもそも絹に光沢を与えるための洗い作業をする職人たちの手が、日々厳しい水仕事をしているにも関わらず白くてみずみずしく美しかったことから、研究が進んだのだそう。
繭って、外界から身を守る抗酸化力や美白力を備えているから年月が経ってもいつまでも黄ばまず、あんなくすみのない白さをキープしているらしいです。なるほど、それはぜひ人の肌にも生かしていただきたいものです。
「ピュアセリシン」の抽出に成功したのは繊維メーカーならではの功績。そして1つの繭から精製できるピュアセリシンは、わずか0.03g。原料メーカーだからこそ、そんな希少成分をたっぷり使うことができ、商品開発につながったというわけですね。
ピュアセリシンは人の肌と共通した17種類のアミノ酸で構成されており、ピュアセリシンのアミノ酸組成は肌本来の天然保湿因子に似ているために肌との相性がよく、うるおいが長く持続するのだとか。
また、肌荒れや乾燥でストレスを帯びた肌を刺激しないよう、できるだけマイルドな処方に――ボディソープにはさらに、炎症に働くカンゾウ根エキス、乾燥ケアに役立つキイチゴエキス、抗酸化・皮脂の酸化抑制作用があると言われるセイヨウオトギリソウ花エキス、気になるニオイをすっきり整えるサボンソウエキスをブレンド。
植物成分主体というのは、やはり大きな安心感に直結します。さらに、パラベンやアルコール、合成香料・着色料、鉱物油フリー。ほのかな精油の香りもリラックス感につながりました。
で、使用後の肌の調子は……?
使用後の肌について。ためしに初日だけ、ボディローションの類を塗布せずに経過を見てみたのですが、いつもより明らかに乾きやかゆみを感じずに済みました。日ごろは保湿が足りないと肌表面が突っぱり、コンディションによっては肌のキメが乱れて角質がまくれてさえ見える部分もあるのに。
背中については、「かゆみなし」とまでは言えませんでしたが、いつもより穏やかな感じ。あとは、継続かな。肌の調子、ゆるやかに観察したいと思います。
ちなみに……メーカーさんはおすすめされていないでしょうが、ファースト・インプレッションがすこぶる上々だったため、2回目からは洗顔にも使っちゃっています。身体から顔まで一直線。男子か! と自分で突っ込みながら(笑)。
(※注)「肌の弱い方にはやはり洗顔料の使用をおすすめします」とメーカーさん。
シャンプー&コンディショナーも、やさしさ満点
あわせて、「シャンプー」と「コンディショナー」も使ってみた感想を、少しだけ――。こちらももちろん「ピュアセリシン」+天然植物成分で作られた高機能かつ地肌&髪にやさしいシリーズ。メーカーさんは謳っていませんが、シャンプーのほうは、いわゆるノンシリコン処方です。
個人的にも「ノンシリコン」派で、いままで多くのノンシリコンシャンプーを試してきましたが、これは泡立ちよく、かつノンシリコンにありがちな、いわゆる“きしみ”を感じない、非常にマイルドな使用感。
シャンプーは毛質による相性も大きいとは思いますが、合わないものだと「どうしてここまで扱いづらくなってしまったのか」と自分の髪質を絶望してしまうほどのものもあるくらいなので、かなり好感触。こちらも、じっくり経過を見たいところです。
―――――
「コモエースコクーンモイスチュア」
ボディソープ(300ml)、
シャンプー(300ml)、
コンディショナー(300g) 各2,300円(税抜)
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