コストコの「USAチルドビーフ カワムキ 牛タン」。
アメリカ産の牛タン、チルド保存なんですね。
チルドとは「マイナス1℃ぐらいで保冷されている状態」のこと。「冷蔵以上、冷凍未満」。凍っているわけではなく、冷え冷えに冷蔵されて日本に来たのかな…ドナドナ。
冷凍だと解凍の際にドリップが出て味が落ちてしまう懸念がありますが、チルドだとその心配がありません。これは期待できます。
値段は、100gあたり330円(購入時価格)。
いきおいで購入してしまいましたが、この価格はお得だと思うのですが……。
コストコに詳しいパイセンたちの口コミやネット情報を総合すると、コストコの牛タンは味もコスパも評価高いですね。ますます期待が高まります。
いよいよ、真空パックをはがしていきます。ファーストタッチすると…ほどよい弾力。肉質はしっかりしていますね、合格♡
仙台在住時には、定期的に牛タン屋さんに駆け込んでいたので実食経験は豊富。なので、牛タンについて、ちょっとは語れるのでおつきあいくださいね。
写真の右端が「タン元」と呼ばれる部分。うまみの素になる細かいサシがびっしりと入っており、断面は初々しいピンク色。やわらかくて非常においしい部位です。
仙台牛タン焼きは、このタン元をメインに、分厚くカットした牛タンを塩で味つけして数日熟成させ、炭火などで香ばしく焼き上げます。
左端の「タン先」にいくほど肉質は硬くなります。「カワムキ」と明記されているように、皮の処理のほか、舌の先端や余分な筋などはきれいに掃除されているので、素人でもあつかいやすくなっています。
消費期限は購入時より4日間。さっそく、仙台牛タン焼き風に仕込んでいきます。
ぜいたくにタン元から2/3ぐらいを牛タン焼きとして仕込みます。
仙台牛タンの魅力といえば、その分厚さ。長年の実食経験による肌感覚でカットします。こんな感じ(写真参照)がベストです。計測すると、だいたい0.7~0.8mmでした。
コストコの牛タン、いいですねー、いいですよー。
肉質がよいので冷蔵状態でもそんなに切りにくくないと思います。
切れ味のよい小さめの出刃包丁でサクサクと切っていきます。厚切り牛タンが14枚取れました。ぜいたく。
続きまして、牛タンの両面に切れ込みを入れていきます。これによって分厚くても火が通りやすくなり、また、食べたときに噛み切りやすくなります。
牛タン自体に厚みがあるので切り込みを入れやすいとは思いますが、焦らずゆっくりと包丁を入れてくださいね。
どどん♪
サシが入ったピンク色の牛タンがこんなに!美しい光景ですね。この切れ込みの様子で「仙台牛タン」って感じがします。
トレイに乗っているタン先の部分と、裏側の筋の部分(ここもうまし!)は煮込みかなんかに使うとして、冷凍庫でしばしお休みいただきましょう。
味つけは天然塩のほうがお肉のうまみを引き出してくれると思います。
平たいお皿の上に塩をまんべんなくふります。高い位置から塩をふると、しっとり系の天然塩でも、まあまあパラリと広がります。
塩加減は「ご自身の塩梅で」としかお伝えできくて申し訳ないのですが、いったんしょっぱくなってしまったらリカバーできないので、心配な方は控えめに。
塩をふったお皿の上に牛タンを1枚ずつ重ならないように並べていきます。1段並べたら、「味つけ①」と同様に塩をふり、さらに牛タンを重ねます。
牛タンを並べ終わったら、最後に上から塩をふります。これで牛タンの裏表にまんべんなく塩がつきます。
ラップをぴっちりとかけて空気を抜き、冷蔵庫で寝かせます。一晩以上…できれば2、3日寝かせてほしい。そうすることで分厚い牛タンに塩味がじわじわとしみて、アミノ酸が爆発!
ていねいに仕込んだからにはフィニッシュの「焼き」もぜひていねいにやってきましょう。
仙台牛タン焼きのお店では、いかつい金網で煙をあげながら炭火で焼いておりますが(写真参照)、一般人はBBQでもしない限りムズかしいですよね。
コツさえ押さえれば、お手持ちのフライパンで大丈夫です。
お店では網焼きするので脂を適度に落としてくれますが、プライパンでも炭火焼きのようにおいしく焼くコツが、脂の処理です。
折りたたんだペーパータオルで、焼いた際に出る脂をこまめにふき取りながら焼きます。このひと手間で臭みのない牛タン焼きになります。
【メシ子流 牛タンの焼き方】
①テフロン加工のフライパンに油はひかず、火をつける前に牛タンを並べたら強火にかけます。
②牛タンから出てくる脂をペーパータオルでこまめにふき取りながら、焼き目がつくように強火でさっと焼いていきます。
焼きすぎると硬くなってしまうので、各面1分半〜2分を目安に。切ったときにほんのりピンク色が残る程度が理想です。
※ときどき、焼き加減をチラ見する必要はありますが、あまり牛タンをいじらないこと。
③焼き目がついたら牛タンをひっくり返します。フライパンは高温になりすぎると焦げるので、ここで中火にします。
※火力は各自調整してくださいね。
④もう片面にも焼き目をつけます。ときどきチラ見してください。
※ひっくり返すのは原則1回。これもおいしく焼くコツですよ。
仙台牛タン焼きは、定食スタイルが一般的です。分厚い牛タン焼きに浅漬けと青唐辛子の味噌漬けを添え、麦飯と白髪ネギいっぱいのテールスープがつきます。今回はテールスープと青唐辛子の味噌漬けは省略。
牛タンは切れ込みと垂直になるように、2~3切れにそぎ切りにしてお皿に盛り付けます。
もち麦ご飯と浅漬を添えて、仙台牛たん焼きの完成です!うまそ♪
では、実食します!
お口の中にうまみが、ジュワ~。おいしすぎます。牛タン特有のサクサクの歯切れの良さと肉の弾力。かむほどにうまみが広がります。塩加減もちょうどよかったー。
コストコ牛タン、やるじゃないですかッ。
わたしはいつも、一味唐辛子を皿にたっぷりとのせ、牛タンをつけながら食べます。この辛味が牛タンの脂とよく合うんですよー。
仕込みと焼きを、手を抜かずやったかいがありました。この姿勢を仕事に生かせればもっと給料はあがるのかもしれません。
食べきれない分は、1食分(1人分:3~4枚)ずつラップして冷凍保存します。これでいつでも牛タン焼き定食が食べられます。
【冷凍保存】
わが家では食材を冷凍保存するときに、コストコの「プレスンシール」が大活躍します。
粘着力のあるラップ材なのですが、大きめにカットしたプレスンシールで、味つけした牛タンを挟んで空気を抜いて密閉します。
何がいいかというと、プレスンシールの粘着力によって水を通さないため、そのまま流水解凍ができるのです!流水解凍ならドリップが出る間もなくスピーディーに解凍できます。特に肉類に有効ですよ。
こんな感じで流水に漬ければ、素早く解凍完了です。
水道代がもったいない!という人は、ボウルに水をためて解凍してもいいと思います。実際にやってみたら、10分程度で解凍できました。
「USAチルドビーフ カワムキ 牛タン」で本格タンシチューを作るのもいいですね(※写真はイメージ)。
コストコ「USAチルドビーフ カワムキ牛タン」、存分に堪能いたしました。
1本買いの醍醐味として初回はぜひとも「厚切り」で味わってみてくださいね。
長文投稿に最後までおつきあいいただきましてありがとうございました。わたしも燃えつきました。
コストコ「USAチルドビーフ カワムキ牛タン」、今回は仙台牛タン焼き風に分厚くカットしていただきしたが、料理やシチュエーションによって自在にスライスできるのが、1本まるごと購入のいいところ。お肉ラブな方、ぜひチャレンジしてみてくださいね♡
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