スプモーニってカクテル知ってる？レシピや作り方についてご紹介　

苦味があって色がきれいなカンパリというリキュールで作るカクテル「スプモーニ」。おしゃれで飲みやすく、人気のカクテルですね。このスプモーニの自宅での楽しみ方や、アレンジの方法などについてご紹介します。

スプモーニってどんなカクテル？

スプモーニは、イタリア生まれのカンパリというリキュールを使った、同じくイタリア生まれのロングカクテルです。
このカンパリ、イタリアはミラノでバーテンダーをしていた、ガスパーレ・カンパリという人が1860年頃に作ったものということは知られているのですが、原材料に関しての詳細は非公表。気になりますね。

それでもおそらく、ビターオレンジや、キャラウェイ、コリアンダーなどが含まれていることはわかってきています。が、このカンパリ、材料は60種類以上にも上るそうで、とても全てを探り当てることはできません。

1860年代の発売位当初は「オランダふうの苦味リキュール」として売られていたカンパリですが、その後ガスパーレの息子、ダーヴィデが後を継ぐと、「カンパリ」と名付けて大々的に売り出したのだそう。

この会社が現在も続く「ダヴィデ・カンパリ社」です。カンパリのほかにも、ベルモットのチンザノや、ウォッカのブランドなどを傘下におさめる、酒造会社の大手となっています。

・名前の由来
「スプモーニ」は、イタリア語で「泡立てる」という意味の「Spumare」に由来しますが、泡立て器などで泡立てるものではなく、ソーダで割るところから来る「泡」のことを指しているようです。

・味わい
独特の苦味とほのかな甘みを持つリキュール、カンパリを、グレープフルーツジュースと炭酸で割ることによって、のどごしよくさっぱりした味わいに仕上がります。真っ赤なリキュールを果汁で割った華やかなオレンジ色も、飲みながら気分がアップすると、人気の秘密です。

・度数が知りたい
カンパリそのものの度数は25度と、リキュールだけあって高めですが、スプモーニとして考えれば、アルコール度数は5～7度程度とビール並みです。ロングカクテルなので量もそこそこありますし、お酒がそれほど強くない人でも、バーなどでしっかりと１杯分の時間を楽しめる度数ではないでしょうか。

スプモーニの作り方が知りたい

アルコール度数も低めのカクテルなので、強いお酒が苦手な方や、駆けつけの一杯でのどをうるおしたいときなどでも気軽に楽しめるスプモーニ。カンパリリキュールを１本常備しておけば、家庭でも簡単に自分好みのスプモーニが作れます。

基本の作り方は下記を参考にしてください。最初にこのレシピで飲んでみて、苦味が欲しければカンパリをプラス、甘みが欲しい場合はグレープフルーツジュースやトニックウォーターを多めに、とアレンジを楽しんでみましょう。

【材料（1杯分）】
・カンパリ……20cc
・グレープフルーツジュース……30cc
・トニックウォーター……適量

【作り方】
1. 氷を適量入れたグラスにカンパリを注ぎます。
2. ①のグラスにグレープフルーツジュースを注ぎます。
3. ②のグラスに適量のトニックウォーターを注ぎ、マドラーで軽く混ぜればできあがり。

グラスのふちに、カットしたグレープフルーツやオレンジ、ミントの葉などを飾ると、見た目もよりおしゃれになります。

・自分の好みに作るコツ
スプモーニを自分仕様にしてより楽しむコツは、カンパリの苦味の強さの調整。カンパリに足すトニックウォーターとグレープフルーツジュースの割合次第で仕上がりが変わります。

甘みを感じつつも爽快な苦味を味わいたいという人はカンパリ多めで。甘いカクテルの中にほんのりと苦味を感じたいという人はトニックウォーターやグレープフルーツジュース多めで試してみてください。いずれにしても美しくて飲みやすいカクテルが完成します！

スプモーニのアレンジレシピが知りたい

スプモーニ自体がカンパリ・リキュールのアレンジカクテルなのですが、そのスプモーニにも、さらにおいしくいただけるアレンジアイデアがたくさんあるそうです。
その中から、ベースのお酒を変えるタイプのものをいくつかご紹介します。

アレンジ用の基本のレシピはこちらです。

【材料】
・ベースとなるお酒（基本のスプモーニではカンパリ）…40ml
・グレープフルーツジュース…40ml
・トニックウォーター…90ml

ライチスプモーニ

カンパリをライチのお酒、DITAなどに変えたライチの香りが爽やかなライチスプモーニ。グレープフルーツとライチの相性が良く、スイスイ飲めてしまいます。
また、このカクテルにブルーキュラソーを小さじ１ほど混ぜると、きれいな青いカクテル「チャイナブルー」に。トロピカルな色と味のこんなカクテルが、家で簡単に作れるのってすごいですね。

ソルクバーノ

日本生まれのフルーティーなカクテル、ソルクバーノは、カンパリをホワイトラムに変えて、ふくよかな香りを楽しむ一杯。カンパリのような苦味はありませんが、アルコール度数はややアップ。かなり大人なカクテルです。

ゴーヤモーニ

苦味がある食べ物といったらこれ、のゴーヤ。カンパリの苦味に対抗できそうですね。
作り方は、ゴーヤ1/2本を縦に切り、わたと種をとりミキサーにかけ、ピューレ状になったらグレープフルーツジュースを加え数秒さらに攪拌します。グラスにゴーヤピューレを注いだら、30mlのウォッカとトニックウォーター、ガムシロップ各適量を入れて混ぜてください。鮮やかな緑色のカクテルの出来上がりです！

カンパリを使った様々なカクテルの作り方が知りたい

その個性的な味から、カンパリは、カンパリ・ソーダ、カンパリ・オレンジのように、ソーダやトニックウォーター、果汁などでシンプルに割るだけでも特徴的な味になるのですが、本場イタリアで多く飲まれているのは、カンパリと1対１で混ぜる白ワイン割りだそう。

そのほかにも、色々なアレンジが可能で、ロングカクテル、ショートカクテルともに、様々なバリエーションが生まれています。

【ロングカクテル】

カンパリ・オレンジ

定番のカンパリオレンジは、カンパリのオレンジジュース割りです。ジュースの量は好みでかまいませんが、できればしぼりたてのフレッシュオレンジジュースを使うと、よりフルーティーに。オレンジの爽やかな甘さとカンパリの苦味のハーモニーを心ゆくまで楽しめるカクテルです。

カンパリ・グレープフルーツ

スプモーニからトニックウォーターを除いたものですが、それだけでずいぶん味わいがかわってきます。カンパリをグレープフルーツジュースで好みの濃さに割って飲むだけ。実は結構苦味のあるグレープフルーツの果汁が、カンパリの苦味とマッチして、さっぱりとした夏むきの一杯に仕上がります。できれば小さめの氷をたくさん入れて、キンキンに冷たくして召し上がれ。

カンパリ・ソーダ

カンパリ発祥の地・イタリアをはじめ、世界中で愛されている、カンパリアレンジカクテルのひとつ。炭酸水でカンパリを割るだけなので、作り方はいたって簡単。乾杯のビールがわりにもなり、自宅でも作りやすい定番です。意外なことに、チョコレートや甘いお菓子との相性が良いのもポイントですね。

カンパリ・ビア

なんと、カンパリをビールで割るという大胆なカクテル。ぐいっと飲むと、それほど苦味を感じないビールですが、カンパリと合わせると、その苦さが際立ちます。ビールの種類も、エールやラガー、少しくすんだ赤い色のカクテルに濃厚なビールの泡が立ち、見た目も爽やか、夏にぴったりのカクテルです。

カンパリ・ミルク

真っ赤なカンパリが、ミルクと混ざりあってキュートなピンク色に。カンパリ１：牛乳３程度の割合で作ります。カンパリの苦味がまろやかに変化し、ホットでもアイスでもおいしくいただけます。

はちみつレモン＆カンパリ

カンパリに、好みで少量のはちみつとレモンを混ぜ、熱湯を注ぎます。寒い季節には体の芯からあたためてくれるこんなカクテルが良いですね。きれいな色を楽しむために、マグカップはできればガラス製の透明なものがおすすめです。

【ショートカクテル】