編集部ニュース
そこで、晩ごはん作りの何が苦痛の原因なのかを探るべく、同じように悩んでいる人、悩んでいない人、家庭料理のプロへの取材を慣行。そこで見えてきたのは、悩みの元は“人それぞれ”であること。この悩みを小さくすれば、晩ごはん作りがラクになるのではと考えます。
本書に登場するレシピは、「暮らしニスタ」で見ることができます。“手間短”な使える＆使いたいレシピが揃っているので、ぜひチェックしてくださいね。下記の写真は手間短レシピの１つ、ゴロゴロ炊き込みごはん。
ここで取り上げられているのが、晩ごはんの悩み“あるある”！「時間がないから」「子どもが食べないから」「夫があれこれ言うから」と共感をよぶものばかりです。
「ひとくちに“晩ごはんの悩み”と言っても、人それぞれでいろんなケースがありました。私の場合は“思い込み”。母親になった時点で、魔法にかかったようにすぐに“理想の母”になれると思っていました。パパっと作れて当然とか、レシピを見ないで何品も作れるとか。お母さんならこうあるべきという“理想の母”像があり、だけど現実にはそう出来ない自分がいて、それで次第に苦手意識が強くなっていたようです」
上田先生によれば、家庭の味が出来るまで、母親になって10年はかかるとか。
「うちの場合は双子の男の子。２歳の頃は“恐竜”のようで（笑）、落ち着いて料理する時間もないし、食べたり食べなかったり。料理研究家の私でも、家庭の味なんて確立できませんでした。それが、子どもたちが10歳を越えたあたり、家族がよく食べてくれる時期になってからでしょうか。その頃になると、自分も十数年ごはんを作り続けているので、経験から出来ることがいろいろと増えているのです」
レシピも参考書だと思えば良いと上田先生。何度も繰り返し作っていくうちに、味や仕上がりが家族の好みに調整され、やがてわが家の味になっていくそうです。
「そう考えると、フクチさんはまだ発展途上。これからよ！」
「晩ごはん作りは大変だけど、以前のように心は重たくない。こうやらなくちゃではなく、今日は忙しいからこれでいいかと。いろいろとすり合わせて、今日できることをやって終われば良いと思えるようになりました」
もし、もやもやとした気持ちを抱いてBGSの症状が出ている方は一読を！晩ごはん作りを苦痛にさせている悩みの正体が分かり、あなたにぴったりの処方箋も見つかるはずです。
写真撮影 佐山裕子
『晩ごはん症候群（シンドローム）』
（著者 フクチマミ、料理監修 上田淳子 定価 1,300円（＋税） 主婦の友社刊）
著者 フクチマミさん
マンガイラストレーター。1980年神奈川県生まれ。金沢美術工芸大学卒業。デザイナーとしてデザイン事務所勤務を経てフリーのマンガイラストレーターに。雑誌や書籍、webでルポ・解説マンガを中心に活躍中。「わかりにくいことを、わかりやすく」説明する手法に定評がある。著書に『マンガで読む妊娠出産の予習BOOK』(大和書房)、『マンガで読む育児のお悩み解決BOOK』(主婦の友社)、『マンガでおさらい中学英語』(KADOKAWA)など。
料理監修 上田淳子さん
料理研究家。 ＮＨＫ『きょうの料理』『あさイチ』などで活躍。 『共働きごはん』（主婦の友社）ほか、 著書多数。 双子の男の子のママで、 食育にも力を入れている。
ごはん作りのユーウツ。その原因がわかる！コミックエッセイ『晩ごはん症候群』
更新日：2017.10.27
楽しいごはんの時間。だけど、家族みんなの晩ごはん作りを考えはじめると、気が重たくなる、作るのが嫌、面倒くさい…と、ネガティブな状態「晩ごはん症候群（シンドローム）」、略して“BGS”に陥ってしまうことはありませんか？
そんなお悩みを抱える主婦＆主夫にエールをおくるコミックエッセイが、このほど出版となりました。自身もBGSをこじらせていたフクチマミさんによる著書で、誰もが抱えがちな悩みの解決法を探っています。
料理は好き。だけどいつの間にか晩ごはん作りが苦痛に
そもそもマンガイラストレーターとして活躍するフクチさんが、この本を作ろうと思ったきっかけは、ご自身の実体験から。料理を作るのが好きだったハズなのに、家族が増え子育てと仕事の両立で忙しくなってきたところ、いつの間にか晩ごはん作りを苦痛に感じるようになっていました。そこで、晩ごはん作りの何が苦痛の原因なのかを探るべく、同じように悩んでいる人、悩んでいない人、家庭料理のプロへの取材を慣行。そこで見えてきたのは、悩みの元は“人それぞれ”であること。この悩みを小さくすれば、晩ごはん作りがラクになるのではと考えます。
テクニックの問題？料理の基礎を見直してみる
ごはん作りに対する重苦しい気持ちをなくすために、フクチさんはまず料理の基礎の見直しからスタート。料理研究家・上田淳子先生に教えを請い、意外と知らない料理の基礎知識や、子育て家庭向けの時短ならぬ“手間短”テクを伝授してもらいます。本書に登場するレシピは、「暮らしニスタ」で見ることができます。“手間短”な使える＆使いたいレシピが揃っているので、ぜひチェックしてくださいね。下記の写真は手間短レシピの１つ、ゴロゴロ炊き込みごはん。
晩ごはん作りをつらくする本当の理由とは？
料理のテクニックを磨いたけど……しんどい・つらい気持ちは解決できずにいるフクチさん。次に毎日晩ごはんを作っている主婦＆主婦を取材し、なぜ「晩ごはん症候群」にかかってしまうのか、処方箋はないのかを探っていきます。ここで取り上げられているのが、晩ごはんの悩み“あるある”！「時間がないから」「子どもが食べないから」「夫があれこれ言うから」と共感をよぶものばかりです。
フクチさんのBGSの原因は…
さまざまな立場の人への取材を通し、フクチさんは自分のBGSの原因が見えてきたと言います。「ひとくちに“晩ごはんの悩み”と言っても、人それぞれでいろんなケースがありました。私の場合は“思い込み”。母親になった時点で、魔法にかかったようにすぐに“理想の母”になれると思っていました。パパっと作れて当然とか、レシピを見ないで何品も作れるとか。お母さんならこうあるべきという“理想の母”像があり、だけど現実にはそう出来ない自分がいて、それで次第に苦手意識が強くなっていたようです」
上田先生によれば、家庭の味が出来るまで、母親になって10年はかかるとか。
「うちの場合は双子の男の子。２歳の頃は“恐竜”のようで（笑）、落ち着いて料理する時間もないし、食べたり食べなかったり。料理研究家の私でも、家庭の味なんて確立できませんでした。それが、子どもたちが10歳を越えたあたり、家族がよく食べてくれる時期になってからでしょうか。その頃になると、自分も十数年ごはんを作り続けているので、経験から出来ることがいろいろと増えているのです」
レシピも参考書だと思えば良いと上田先生。何度も繰り返し作っていくうちに、味や仕上がりが家族の好みに調整され、やがてわが家の味になっていくそうです。
「そう考えると、フクチさんはまだ発展途上。これからよ！」
原因が分かると気持ちもラクになる
自分のBGSの原因がつかめ具体的な対処法が分かってくると、スパン！と気持ちが自由になったとフクチさん。「晩ごはん作りは大変だけど、以前のように心は重たくない。こうやらなくちゃではなく、今日は忙しいからこれでいいかと。いろいろとすり合わせて、今日できることをやって終われば良いと思えるようになりました」
もし、もやもやとした気持ちを抱いてBGSの症状が出ている方は一読を！晩ごはん作りを苦痛にさせている悩みの正体が分かり、あなたにぴったりの処方箋も見つかるはずです。
写真撮影 佐山裕子
『晩ごはん症候群（シンドローム）』
（著者 フクチマミ、料理監修 上田淳子 定価 1,300円（＋税） 主婦の友社刊）
著者 フクチマミさん
マンガイラストレーター。1980年神奈川県生まれ。金沢美術工芸大学卒業。デザイナーとしてデザイン事務所勤務を経てフリーのマンガイラストレーターに。雑誌や書籍、webでルポ・解説マンガを中心に活躍中。「わかりにくいことを、わかりやすく」説明する手法に定評がある。著書に『マンガで読む妊娠出産の予習BOOK』(大和書房)、『マンガで読む育児のお悩み解決BOOK』(主婦の友社)、『マンガでおさらい中学英語』(KADOKAWA)など。
料理監修 上田淳子さん
料理研究家。 ＮＨＫ『きょうの料理』『あさイチ』などで活躍。 『共働きごはん』（主婦の友社）ほか、 著書多数。 双子の男の子のママで、 食育にも力を入れている。
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