和食レシピでよく目にする「白だし」という調味料。手軽に和風だしの風味が楽しめる万能調味料なのですが、みなさんは使ったことがありますか?もちろん名前は知っているけれど「何に使うの?」「原材料は何?」「他のだしとの違いは?」など、素朴な疑問を持っている人が意外と多いようです。
そこで白だしの基本情報から作り方、白だしを使ったおすすめレシピなどをまとめていきます!
白だしってどんなだし?
白だしの歴史
1970年代に愛知県の醸造メーカーが白しょうゆとだしを合わせて作った調味料が「白だし」のはじまりと言われています。ちなみに読み方は「しろだし」と「しらだし」どちらでもOK。一方が方言というわけではなく、その地域の環境や習慣によるところが大きいようです。値段はだいたい1本(500ml)500円くらいから。スーパーでもさまざまなメーカーのものが販売されています。
白だしの原材料は?
「白だし」の定義は、昆布やかつお節やしいたけなどでとった出汁に、薄口醤油や白醤油を加え、みりんや酒・塩などで味付けした調味料です。普通の出汁との違いは、しょうゆやみりんなどで調味がされているところ。
白だしは、1本で簡単に味が決まる万能調味料でさまざまなお料理に使えるので、珍しい調味料にありがちな「1本買っても使い切れないのでは?」「余ると使い道に困りそう…」などという心配はご無用です!
ちなみに、見た目の色の薄さから薄味と思われるかもしれませんが、めんつゆと比べると塩分は強めです。
どんな料理に向いているの?
白だしは色が薄く料理の仕上がりに影響を与えにくいため、卵焼きや親子丼、茶碗蒸しなど、黄身を色鮮やかに仕上げたい卵料理や、うどんやお吸い物など濃い色をつけたくない料理に適しています。主流は液体タイプで、何倍濃縮かは商品によりますが、めんつゆ同様必要に応じて希釈して使用します。
白だしの選び方
白だしにもさまざまな種類があります。どんな素材からだしをとっているか、どんな醤油を使っているか。ここに着目して選ぶのがおすすめです。
だしは定番の昆布とかつお節のほか、ふぐや丸鶏、牡蠣などの珍しいものもあります。
使われる醤油も、薄口醤油と白醤油の2種類があります。白醤油は生産量が少ないため、白醤油が使われている白だしは少し高価です。
また、白トリュフの風味がするものや、元の白だしにいろいろな調味料を加えながら味の七変化を楽しむ白だしも話題になっています。
ほかの「だし」や「調味料」との違い
スーパーの棚にはたくさんの「だし」が並んでいて、それぞれの違いがわからない…という声をよく聞きます。白だしと他のだし類との違いをおさらいしておきましょう。
めんつゆとの違い
めんつゆと白だしの主な違いは、原材料となる醤油の種類。めんつゆには濃口醤油が、白だしには白醤油や薄口醤油が使われます。仕上がりの色を左右するので、料理によって使い分けられると上級者ですね!
また、濃口醤油と白醤油との違いは色だけでなく、熟成期間の差により風味も大きく異なります。薄口醤油との違いもしかり。
濃口に比べて熟成期間が短い薄口や白醤油の方が、醤油自体の風味が抑えられているので、その分、だしの風味と塩味が引き立つという特徴があります。
めんつゆは、その名のとおり基本的には麺類のつゆとして使われますが、肉じゃがや筑前煮などの味付けにもよく使われます。
本だしとの違い
「ほんだし」は、味の素から販売されている、かつお節や昆布、食塩などを使用して作られた和風だしの素のことを指します。溶けやすい顆粒タイプなのが特徴です。白だしと顆粒だしとの違いは、醤油やみりんが使われているかどうか。顆粒の和風だしは醤油やみりんの味付けがされていない分、幅広い使い方ができます。
ねこぶだしとの違い
このところ耳にすることが増えた「ねこぶだし」は、昆布だしにかつお節エキスやアミノ酸系調味料、食塩などで味付けしたもの。白だしとの違いは醤油が使われているかどうかです。ほぼ無色なので、白だしと同様に色をつけたくないお料理に向いています。
八方だしとの違い
いろいろな料理に使うことができるということからその名がついた「八方だし」。
だし汁を煮立たせ、酒、醤油、みりんなどを加えて味を調整して作られるのですが、八方だしの種類は使われる醤油によって分かれます。
八方だしのひとつである「白八方(しろはっぽう)」には白醤油が使われているので、じつは白八方と白だしは同じもの。白だしは八方だしのひとつということなのです。
自家製「白だし」を作ってみよう!
さまざまな和食料理に重宝する白だしは、自分で作ることも可能です。材料はだし昆布・かつお節・薄口醤油・みりん。いりこや干ししいたけなども加えると、うま味の相乗効果で、よりおいしい白だしに仕上がりますよ!
【材料の目安】
- 水…1L
- だし昆布…10~20g(水の1~2%)
- かつお節…10~20g(水の1~2%)
- いりこ・干ししいたけ(好みで)…10~20g(水の1~2%)
- 薄口しょうゆ…1/2カップ(水の10%)
- みりん…1/2カップ(水の10%)
【作り方の手順】
1)鍋にかつお節以外の材料を水とともに入れ、1時間~ひと晩漬けておきます(いりこを使う場合は頭とはらわたを除く。気温の高い時期は冷蔵庫に入れる)。
2)①にかつお節を加えて強火にかけ、煮立ったら弱火にして5分間煮ます。
3)さらしかキッチンペーパーを敷いたザルでこします。
4)煮立ててアルコール分を飛ばしたみりんと薄口醤油を加えます。
5)ひと煮立ちさせたら火を止め、冷めたら完成です!
自家製の白だしは、冷蔵で約3週間ほどをめどに使い切りましょう。
白だしを使ったおすすめレシピ
たくさんの暮らしニスタさんたちが、お料理に白だしを取り入れていました。その中からおすすめのレシピをご紹介します。
mamayumiさんのアイデア
鍋いらず!白だし+冷凍うどんで作るかけうどん
レンチンした冷凍うどんをどんぶりに入れ、白だしと熱湯をかければあっという間にかけうどんの出来上がり!あとはお好みの具をトッピングしていただきます。時間がないときや何も作りたくないお昼などにピッタリですよ。もちろん、おそばで作ってみても◎。
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こっぷんかぁちゃんさんのアイデア
冷凍たこ焼きがあっという間に明石焼き風に!
材料 : 冷凍たこ焼き / 白だし / 水 / 小ネギ
冷凍のたこ焼き2粒を鍋に入れ、大さじ1の白だしと水150mlを加えて5分間弱火でぐつぐつ。たこ焼きが温まったら器に移し、小ネギを散らせば明石焼きに!たこ焼きからも旨味が染み出してクセになる美味しさです♡
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みんなのアイデアさんのアイデア
ピクルス液に白だしを加えてちょっぴり和風に
材料 : GABAN ピクリングスパイス / 白ワインビネガー(又はりんご酢) / 水 / グラニュー糖 / 岩塩 / ★うずらとミニトマト / うずらの卵 / ミニトマト / 白だし / 基本のピクルス液
ピクルスはさまざまな野菜をピクルス液に漬けて作りますが、ピクルス液に白だしを少々加えると、一風変わったさっぱりとした和風の味わいに。こちらは紅白の彩りがかわいらしいミニトマトとうずらの卵で作られています。
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花ぴーさんのアイデア
わさびを効かせた枝豆の白だし漬け
材料 : 枝豆(豆のみ) / 白だし / 水 / わさび
フライパンで5分間茹で蒸しにした枝豆を、わさび入り入りの白だしに20分浸した無限ループおつまみです。茹で上がった枝豆は鞘から出してポリ袋に入れ、そこに白だしと水とわさびを入れて待つだけ!白だしに漬けるので、枝豆を茹でる際の塩は控えめにするのがポイントです。
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Rマムさんのアイデア
白だし大活躍♪お月見とろろ焼きめし
材料 : 合い挽き肉 / ごはん / 長芋 / 白だし / 卵 / シュレッドチーズ / 塩胡椒 / ナツメグ(なくても可)
見た目はまるで目玉焼きのよう!ひき肉と一緒に白米を炒めたら、スキレットにシュレッドチーズ、卵白、焼きめし、白だしでのばした長芋、卵の黄身の順に重ねます。いただくときは、黄身を崩して溶けたチーズをビョーンとのばして大胆にどうぞ!白だしなら真っ白なとろろの色を損なうことなく味をつけられます。
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🌠mahiro🌠さんのアイデア
白だしで湯豆腐からの〜卵とじうどん!
材料 : お豆腐 / うどん / 白ダシ / お水 / 昆布 おでん昆布使用 お好みで / 長ネギ / 梅干し お好みで / 卵
水で割った白だしを火にかけて、水切りしたお豆腐とおでん昆布を入れて湯豆腐をいただき、白髪ネギと溶き卵を加えたうどんでシメ!水で薄めた白だしは、そのまま鍋料理に使えます。湯豆腐だけでなく、寄せ鍋やもつ鍋、おでんやお雑煮に使ってもOK!
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ねこじゃらしさんのアイデア
味付けは白だしだけ!シンプルな鶏めし
材料 : 鶏ひき肉 / 白だし(市販の物) / 日本酒
鶏ひき肉だけのシンプルな美味しさなので、他のおかずがあるときにもおすすめの炊き込みご飯です!鍋に鶏ひき肉を入れて日本酒で蒸らしながらほぐし、ふわふわになったら白だしで調味します。研いだお米の上に煮汁だけを入れて、炊飯器の目盛りまで水を足し、最後にひき肉を乗せていつも通りに炊飯するだけでOK。おこげの美味しさもたまりませんよ〜♡
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白だしは万能!1本常備しておきたい調味料です
いろいろな和食メニューに重宝する白だし。少量で味が決まる上、白醤油の控えめな色のおかげでメニューを選ばずに使えるのでとても便利です!まずは試しに、めんつゆの代わりにゲットしてみてください♪
まとめ/暮らしニスタ編集部
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