真っ白で、もこもこしているカリフラワー。1年を通してスーパーなどで買えるカリフラワーですが、旬の時期はいつか分かりますか?
本記事では、カリフラワーの旬の時期や保存方法、簡単で美味しいレシピなどを紹介します。ぜひ、参考にしてください。
カリフラワーの産地と旬
カリフラワーは産地ごとに生産される時期が異なるため、1年を通して出荷量の増減が少なく値段も大きく変動しません。
あえていうと、11月は、比較的カリフラワーの出荷量が増えます。ここでは、国産のカリフラワーについて、主な産地と旬を紹介します。
北海道の旬
北海道産のカリフラワーは、6~10月に旬を迎えます。2021年のカリフラワーの収穫量を見ると、北海道は全国で14位でした。
近年、北海道ではカリフラワーの収穫量は減少傾向ですが、冷涼な気候を好む品種が盛んに生産されています。
茨城県の旬
2021年におけるカリフラワーの国内収穫量第2位は、茨城県でした。
茨城県のカリフラワーは、春から初夏にかけて旬を迎えます。茨城県は首都圏に近く、早朝に収穫したカリフラワーを新鮮なまま全国へ出荷できます。
JA茨城むつみの特産品の「カリスマフラワー」は、真っ白な見た目が特徴的なカリフラワーです。
カリフラワーはささいなことで変色してしまうため、カリスマフラワーは丁寧に管理されながら栽培されています。
熊本県の旬
2021年におけるカリフラワーの国内収穫量は、熊本県が第1位に輝きました。熊本県のカリフラワーは11月から翌年の5月にかけて栽培され、冬が出荷のピークです。
県内の一部地域では、品種改良された「ミニカリフラワー」という品種を栽培しています。ミニカリフラワーは直径10cmほどの小ぶりなサイズで、加熱しなくても美味しく食べられます。
出典:e-Stat 政府統計の総合窓口/令和3年産野菜生産出荷統計
カリフラワーの特徴と栄養
カリフラワーの特徴と栄養について解説します。カリフラワーはアブラナの仲間で、淡色野菜のなかではビタミンCの含有量が多めです。
カリフラワーの特徴
カリフラワーはキャベツや白菜などと同じ、アブラナ科アブラナ属の植物。原産地は地中海沿岸で、ケール類の野菜の仲間です。
また、名前の由来は、「キャベツ類の花」を意味する「kale flower(cole flower)」だといわれています。
カリフラワーの一般的に食べられる部分は、花のツボミにあたる部分と茎です。周囲の葉でカバーしてツボミを光に当てないように育てると、真っ白な状態で収穫できます。
なお、カリフラワーを収穫せずにそのまま放っておくと、茎の部分が緑色に変化し、先端に黄色やクリーム色の花が咲きます。
カリフラワーの栄養
カリフラワーの主な栄養素は、下記のとおりです。
ビタミンCは、皮膚や細胞の合成を助け、免疫の働きを高める栄養素です。カリウムには、体液中の塩分の量を調整したり、血圧を抑えたりする働きがあるといわれています。食物繊維は腸内環境を整えます。
カルシウムは骨や歯の成長や、メンタルの安定をもたらす栄養素です。β-カロテンには抗酸化作用があり、免疫の働きを高め、美肌効果なども期待できます。
カリフラワーとブロッコリーの違いは?
カリフラワーはブロッコリーが変異して白くなったもので、原種は同じ野菜です。ここでは、カリフラワーとブロッコリーの違いを、栄養素や色、味や食感から解説します。
栄養素の違い
上述したように、カリフラワーにはビタミンCが豊富です。カリフラワーのビタミンCには熱に強く、お湯に流出しにくい傾向が見られます。そのため、茹でて食べても多くのビタミンCを体に取り込めます。
一方、原種が同じ野菜でも、淡色野菜のカリフラワーとは異なり、ブロッコリーは緑黄色野菜です。ブロッコリーには、βカロテン、葉酸などが多く含まれます。
色の違い
カリフラワーは色のバリエーションが豊かです。スーパーに並んでいるカリフラワーの多くは白い色をしていますが、品種改良の結果、オレンジや紫のカリフラワーも見られるようになりました。ブロッコリーに似た、グリーンのカリフラワーもありますよ。
また、厳密には変種にあたりますが、近年は「ロマネスコ」という、黄緑色で幾何学的な構造がユニークなカリフラワーも注目されています。
味や食感の違い
カリフラワーは甘みがあり、食感は柔らかく噛むとホロホロとくずれていきます。ブロッコリーはカリフラワーよりも甘味が控えめで、茎やツボミが硬くしっかりした歯ごたえを感じられます。
カリフラワーの保存方法
収穫後のカリフラワーは、日持ちしません。数日でツボミの部分が黄色く変色して口当たりも悪くなるため、丁寧に保存してできる限り早く使い切りましょう。
ここでは、カリフラワーをきれいに保つ保存方法を解説します。
冷蔵保存
カリフラワーを冷蔵保存するときは、新聞紙やペーパータオルなどで包んでから保存袋に入れ、野菜室に房を上にして保存します。冷蔵保存での日持ちは2~4日です。
1房ずつ切って袋に入れることもできますが、劣化しやすいため下茹でしてから保存してください。茹で汁にレモン汁を加えておくと、黄変を防いできれいに保存できます。
冷凍保存
冷凍保存する場合は、1房ずつ切って硬めに下ゆでした後、チャック付保存袋に入れて冷凍庫に入れます。保存期間の目安は、2〜3週間です。
解凍する際は、自然解凍か流水での解凍をおすすめします。サラダなどに使う場合は、よく水気を切っておきましょう。スープや煮物に使う場合は、冷凍された状態のまま調理しても構いません。
カリフラワーのレシピ紹介
カリフラワーはアクが少ないため、生でも調理しても美味しく食べられます。ここでは、カリフラワーのさまざまなレシピを紹介します。
シンプルな食べ方に加え、簡単に作れて見栄えがよいレシピも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
生のカリフラワーでシンプルサラダ
カリフラワーの食感と味わいを楽しめるシンプルなサラダです。1口サイズに切り分けて、オリーブオイルなどの調味料を垂らすだけなので、非常にお手軽。味に癖のないカリフラワーだからこそ、好みに応じてアレンジも楽しめます。
cot.cotさんのアイデア
★生のカリフラワーでシンプルサラダ★
材料 : カリフラワー / オリーブオイル / 粗塩 / ブラックペッパー / 氷水
カリフラワーの独特な食感が癖になりますよ
詳細を見る
カリフラワーとベーコンのおしゃれサラダ
炒めた野菜とベーコンのサラダです。野菜の表面を油でコーティングして、美味しさと栄養をしっかり閉じ込めています。
他の野菜と一緒に混ぜると、カリフラワーの独特の食感が際立ちます。色合いが鮮やかになるように食材を選んで、見栄えよく仕上げましょう。
ふわりりさんのアイデア
【レシピ】カリフラワーとベーコンのおしゃれサラダ
材料 : サラダ / ベビーリーフ / カリフラワー / ベーコン / ズッキーニ / オリーブオイル / 塩コショウ / 乾燥バジル / トッピング / ドレッシング(ピエトロ 濃い味) / 粉チーズ / クルトン / ゆで卵 / 乾燥マスタード
カリフラワーとベーコンを使って、シーザーサラダ風レシピ♪
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カラフルカリフラワーで作る「よくばりアヒージョ」
魚介類とマッシュルームの定番アヒージョに、カラフルなカリフラワーを加えました。
アヒージョは、オイルにまで栄養や美味しさがたっぷり含まれています。パンにオイルを浸して、残さず食べましょう。
kaoliさんのアイデア
カラフルカリフラワーで作る「よくばりアヒージョ」。ワインとバゲットをお忘れなく♡
材料 : ブロッコリ−(もしくはカラフルカリフラワー) / 刺身用のタコ / バナメイ海老 / マッシュルーム / オリーブオイル / にんにく / 塩 / お好みでタカの爪(乾燥唐辛子) / バゲット
すっごく簡単なのにすっごくおいしいのが「よくばりアヒージョ」のいいところ。
カリカリに焼いたバゲットと白ワインを用意して、いっただっきまーす!
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カリフラワーの旬の時期に美味しく食べよう
カリフラワーは1年を通して食べられる野菜ですが、特に11月は出荷量が増えます。カリフラワーはビタミンCやカリウム、食物繊維などが豊富で、生でも調理しても美味しく食べられます。
暮らしニスタには、カリフラワーを始めとする豊富なレシピが毎日投稿されています。ぜひ参考にして、美味しい手料理を作りましょう。
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