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菜の花が美味しい時期は何月?旬の季節や栄養による健康効果も解説!

菜の花が美味しい時期は何月?旬の季節や栄養による健康効果も解説!

ほのかな甘みと爽やかな苦みが特徴の菜の花。実は、菜の花はアブラナ科アブラナ属の植物のつぼみや柔らかな若菜の総称なのです。ブロッコリーやチンゲンサイ、キャベツ、白菜などもアブラナ科の食材です。春の訪れとともに、スーパーに並び始める菜の花ですが、一体何月から何月までが旬なのでしょうか?

今回は、俳句にも登場する菜の花の産地やおいしく食べられる時期はいつなのか、おいしい調理法とともに紹介していきます。また、菜の花の産地によっては収穫のシーズンが異なる場合もありますので、ぜひチェックしてみてください。

菜の花の旬は一般的に「春」

2月頃から3月頃に春の訪れを告げるように店頭に並び始める菜の花。一般的には、美味しい時期は春先といわれていますが、料亭では季節を運ぶ食材として11月~12月頃から出始めるものもあります。また、菜の花(国産)の開花時期は2月~5月で、地域によっては初夏の6月まで見れることもあるそうです。

菜の花はさまざまな地域で栽培されており、産地によって美味しい時期のピークとなる旬には若干の違いがあります。産地によって出荷や販売時期が変わってきますので、以下では3つの地域ごとの旬の時期を解説します。

関東

関東で有名な菜の花の産地として、千葉県が挙げられます。千葉県では菜の花が県花でもあり、観賞用品種の花畑も有名です。開花の季節となると多くの場所で菜の花畑が見られ、なかには食用菜の花の収穫体験を行っている農園もありますよ。

農林水産省によると、なばな(主として花を食するもの)の全国の収穫量約4,068トンのうち、1,771トンを千葉県が占めています(2018年時点)。これは総収穫量の約44%を占めており、2位の徳島県(715トン)と大きく差があります。

千葉県産の菜の花は秋を少し過ぎた11月~4月が出荷期間ですが、旬は1月~2月頃です。一般的な旬よりも早い時期ですが、栽培が盛んに行われている千葉県の南房総は冬でも暖かいため、旬もそれにつれて早いのが特徴です。千葉県は他にも、鋸南町や館山市などが産地として有名ですよ。

関西

関西のなかでも三重県が菜の花を生産しており、他には京都府・大阪府・滋賀県・和歌山県も有名な産地として知られています。

三重県産の菜の花は10月~3月頃に出荷されますが、旬は2月~3月頃。「三重なばな」というブランドの菜の花が有名ですが、見た目は私たちがよく知る菜の花とは遠く、どちらかというとカラシナによく似ています。三重なばなは9月中旬と早くから出回り始め、翌年の4月までの長い間出荷されています。

もともと三重県は菜種油の主要な産地であるため栽培の歴史は古く、江戸時代には「江戸の灯りは伊勢(当時は三重を伊勢の国と呼ばれていることから)の菜種で持つ」と言われるほどだったそう。菜の花の種を収穫した際に、摘み取られた芯を食用としたのが菜の花を食べ始めた理由ともいわれています。

四国

四国では徳島県・香川県・高知県が菜の花の産地として有名です。

なかでも徳島県は温暖な気候と肥沃な土地を活かして、徳島市南部を中心に盛んに栽培されており、全国3位の収穫量があります。11月~4月が出荷時期ですが、旬は三重県と同様に2月~3月頃です。

大きな寒暖差がある徳島県の葉の花は、甘くてみずみずしいのが特徴。稲作の裏作作物として県内で広く栽培されており、稲刈り後の水田で栽培されています。そんな水田では2月の終わりごろには早くも菜の花が開花し始め、3月には一面黄色の菜の花畑を楽しめますよ。

菜の花の収穫量No.1は千葉県!

日本各地で栽培されている菜の花ですが、収穫量1位は千葉県です。なんと東京都の市場を出回る全体の60%以上を、千葉県産のなばなが占めているのです。平成30年(2018)にはなばなの収穫量は全国で約4,068トンもあり、1位の千葉県(1,771トン)に次いで、徳島県(715トン)、香川県(588トン)が多くの収穫量を誇っています。

千葉県の主な産地である南房総半島・安房地方では、開花の時期になると美しい菜の花畑が多く見られます。南房総は温暖な気候のおかげで冬でも霜がつきにくく、穂先の苦味と茎が柔らかく優しい甘みが特徴ですよ。

菜の花は抗がん作用がある?

花を咲かせる前の菜の花は、植物が成長するために必要な栄養素を多く含んでいます。そんな菜の花は抗がん作用があると期待される栄養素を含んでおり、近年注目されているのをご存知ですか?抗がん作用があると注目されている栄養素や、他にも含まれている様々な栄養素について解説していきます。

菜の花の栄養

緑黄色野菜である菜の花は、栄養価が非常に高い野菜。菜の花の栄養素は以下のとおりです。

<菜の花の栄養>

【和種なばな(可食部100gあたり)】

  • エネルギー…33cal
  • たんぱく質…4.4g
  • 炭水化物…5.8g
  • カリウム…390mg
  • カルシウム…160mg
  • 鉄…2.9mg
  • β-カロテン当量…2200μg
  • ビタミンB1…0.16mg
  • ビタミンB2…0.28mg
  • ビタミンB6…0.26mg
  • 葉酸…340μg
  • ビタミンC…130mg
  • 食物繊維総量…4.2g

菜の花はビタミンやミネラル、食物繊維を豊富に含んでいます。特に、ビタミンCの含有量はちんげん菜(24mg)やほうれん草(28mg)と比べてもトップクラスの野菜だと分かります。

そんなビタミンCにはカルシウムの吸収を助ける効果があります。カルシウムが豊富な牛乳やチーズなどの乳製品、小魚などと一緒に食べることで、効率的にカルシウムを摂取できます。さらに、タンパク質が豊富な食材と一緒に食べることで、ビタミンCがコラーゲンの生成を助けて美肌を作る効果も。肉や魚、卵、大豆製品などと一緒に組み合わせて食べてみてはいかがでしょうか。

菜の花の「苦味成分」とは

菜の花はほのかな苦みが特徴の野菜ですよね。実は、苦み成分である「イソチオシアネート」「植物性アルカロイド」「ポリフェノール」には、様々な効果があります。

イソチオシアネート

イソチオシアネートには抗酸化作用があり、免疫力を高める効果や抗がん作用が期待できます。さらに、イソチオシアネートが胃腸を刺激することで、食欲を増進させる効果や解毒作用、殺菌作用もあります。

植物性アルカロイド

他にも植物性アルカロイドは腎臓のろ過機能を向上させる効果があり、解毒作用や新陳代謝を促進させます。

ポリフェノール

ポリフェノールには体に溜まった老廃物を外に出し、新陳代謝を高める効果があります。

このように菜の花に含まれている苦み成分には、様々な効果が期待できるのです。ぜひ普段の食生活にあわせて、積極的に摂取してみてくださいね。

スーパーで菜の花を購入する際のポイント

次に、菜の花を見分ける方法を解説していきます。スーパーで売っている菜の花は、つぼみの部分や葉の色など様々で、どれを選んでよいか迷ってしまいますよね。美味しく菜の花を食べるためにも、スーパーで新鮮なものを見分ける方法もぜひ覚えておきましょう。

①つぼみの部分が開いていないか

まずは、つぼみの部分が開いていないかをチェック。つぼみが開いてしまっている菜の花は苦味が非常に強いため、できるだけ避けるのが無難です。開いているつぼみ部分だけを取り除いて料理に使っても大丈夫ですが、全体的に咲いてしまっているものはあまりおすすめしません。

また、菜の花は購入して数日おいてしまうとすぐに花が咲き始めてしまうため、購入後は冷蔵庫で保管して早めにいただくといいですよ。

②葉の色が黄色く変色していないか

次に葉の色が変色していないか確認しましょう。葉の色が黄色く変色していしまっているものは鮮度が落ちているサインです。鮮度が落ちているだけなので食べることはできますが、苦味が強い可能性が大きいです。

さらに、葉がしおれているものや汁が出てきているものも、鮮度が落ちてしまっているためできるだけ避けましょう。ただ、黄色っぽくなったばかりの時は、その部分を取り除けば食べることはできますよ。

結局いつまで食べられるの?保存方法は?

菜の花はとても色鮮やかでスーパーに売っているとついついたくさん買ってしまい、気づくと腐っていた...なんてこともあるのではいないでしょうか。

基本的には、葉やつぼみが変色していたり、汁や臭いが出ていなければ食べることはできます。つぼみが出ていたり花が咲いていても食べることはできますが、苦味が非常に強くなっています。大人でも顔をすぼめてしまうほど苦い可能性もありますので、苦味が強くなる前に美味しく食べましょう。

菜の花は腐りやすい野菜ですが、鮮度を長く保つ事も出来ます。以下の保存方法で3〜4週間ほど保存可能なのでぜひ参考にしてみてくださいね。

<菜の花の保存方法>

①花の部分を流水で良く洗い、塩を入れて沸かした湯に茎から入れて固めに茹でる

②冷水にさらしたら、ざるに上げて水気を切りペーパータオルで拭く

③根元を切り落としてから、2等分の長さに切る

④1/2束分ずつラップで包み、冷凍用保存袋に入れてから冷凍する

春の食材とともに味わえるレシピ3選

菜の花のおひたしや天ぷらは春野菜の風味を楽しめる定番のレシピですよね。たけのこやつくし、はまぐりとあわせた料理もより風味が豊かになり、春の季節を存分に楽しめておすすめですよ。

以下ではスーパーで買える食材で作る、菜の花の風味を存分に活かした料理を紹介します。ぜひ、春の季節を楽しんでみてくださいね。

*yuko*(曽布川優子)さんのアイデア

菜の花とホタルイカのペペロンチーノ炒め

材料 : 菜の花 / ホタルイカ / にんにく / 赤唐辛子 / アンチョビ / オリーブオイル / 塩

菜の花のシャキシャキ食感と、ホタルイカのもちもち感が絶妙にマッチした一品。オリーブオイルとニンニクの香りが口いっぱいに広がり食欲をそそります。手軽に作れるので、忙しい日々にぴったり!旬の菜の花とホタルイカで食卓を彩ってみませんか?

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テーブルマーク株式会社さんのアイデア

アサリと菜の花うどん

材料 : 冷凍「さぬきうどん」 / あさり / 菜の花 / 錦糸卵 / 水 / 昆布 / 七味唐辛子 / 【A】 / 酒 / みりん / 塩 / 薄口しょうゆ

旨味たっぷりで風味豊かな海の幸と、ほろ苦くて甘味を感じる菜の花が調和したアサリと菜の花うどん。アサリは体内でのコラーゲン生成にも役立つので、菜の花と組み合わせれば栄養豊富で美容効果も期待できます。新鮮なアサリとシャキシャキ食感の菜の花が絡み合い、爽やかな味わいが夜食にぴったりの一品です。

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おくやままさみさんのアイデア

たけのこと菜の花のパスタ

材料 : ゆでたけのこ / 菜の花 / オイルサーディン / オリーブオイル / ガーリックソルト / 醤油 / パスタ

たけのこの食感と菜の花の爽やかな味わいが相性抜群の一品。贅沢ながらスーパーで簡単に手に入るたけのこと菜の花で作れるので、普段のランチだけでなくおもてなしにもぴったりです。春の訪れを感じながら、美味しいパスタを楽しんでみてはいかがですか。

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まとめ

今回は、菜の花の魅力をたっぷりご紹介しました。菜の花は春の訪れを告げる食材で、栄養価も高いので積極的に摂取したいですね。

産地や品種も様々でその土地ならではの菜の花を味わうことができます。ぜひ菜の花を普段の料理に取り入れて、季節を感じながら健康的で美味しい食卓を楽しんでみてください。

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