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あさりの旬は産地によって異なる!栄養やスーパーでの見分け方もご紹介

あさりの旬は産地によって異なる!栄養やスーパーでの見分け方もご紹介

あさりは日本でもっともポピュラーな貝類の一つ。古くから日本の食卓で親しまれており、体に良い栄養素がたくさん含まれています。しかし、愛知・静岡・千葉などの産地もさまざまで、スーパーで買う際にどれを選べばいいのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

今回はあさりの旬の時期からスーパーでの選び方、美味しく食べられるレシピまで徹底解説します。ぜひ、あさりを食卓のメニューに取り入れてみてくださいね!

意外と知らない!あさりの栄養価

あさりにはカルシウムやカリウム、亜鉛、鉄などのミネラルのほか、様々な栄養素がたくさん含まれており、健康に良い食材として注目されています。特に、女性に不足しがちな鉄分は、貧血の予防に効果的です。

また、あさり100gあたりに含まれるビタミンB12の含有量は、貝類のなかでもトップクラスを誇ります。ビタミンB12は悪性貧血(頭痛・めまい・吐き気・動悸など)、神経痛、慢性疲労の予防に効果大。他にもカルシウムやビタミンCも骨や歯の健康維持に必要な栄養素であり、美肌効果が期待できます。

ただし、栄養豊富なあさりでも、食べすぎはおすすめできません。あさりを食べ過ぎることで危険な栄養素はないものの、ごくまれにあさりが毒化してしまうことがあります。毒化しているあさりを食べると下痢や麻痺などの食中毒の症状を引き起こす可能性があるので注意しましょう。

あさりの旬は産地によって異なる!

あさりは全国各地で購入できますが、産地によって美味しい時期が異なります。旬のあさりは、味が濃くプリプリとした食感が魅力。また、旬の時期には価格が安くなる傾向があるため、経済的にもお得に購入できますよ。

産地ごとにあさりの旬を紹介していくので、ぜひ購入の際の参考にしてくださいね。

あさりの旬

あさりの旬は一般的に、春〜初夏と秋の2回あります。あさりは7月〜8月頃と11月〜12月頃に産卵するため、産卵前は栄養を蓄えています。そのため、あさりの旬は産卵前の2月〜4月頃と9月〜10月頃。旬のアサリは栄養をたくさん蓄えているため、身が太っており、旨味が強いですよ。

ただし、旬の時期は春〜夏や秋〜冬など、地域によって若干異なってきます。地域によっては1月が旬でスーパーに出回ることも。今回は主な産地から5県をピックアップし、それぞれの旬を紹介していきたいと思います。

ちなみに、旬の時期は安い時期でもあります。旬ではない時期よりも100gあたり20円〜30円ほど安くなるので、ぜひ旬の時期に購入してみてくださいね。

産地による旬の時期

北海道

北海道は水温の上昇がほかの地域よりも遅く、それにつれて旬も遅れるため、4月〜7月頃があさりの旬です。また、水温の関係で産卵が1年に1度のみなので、旬も1度だけ。北海道は厚岸が産地として有名で、大あさりが取れることで知られています。

千葉県

千葉県で取れるあさりの旬は、3月~5月と9月~10月の2回。千葉県産のあさりは古くから「江戸前あさり」として親しまれており、肉厚で粒の大きなあさりが特徴です。

静岡県

静岡県は浜名湖産のあさりが有名で、旨味がたっぷり詰まって形が良いのが特徴。浜名湖は海よりも水温の上昇が速いため、あさりの旬も早く、2月〜6月と10月頃です。

広島県

広島県では3月~5月頃にあさりの旬を迎え、「大野あさり」というブランドあさりが有名です。春が旬のため、広島では花見の季節になるとあさり料理を食べる習慣があり、押し寿司やバラ寿司にあさりが使われます。

福岡県

福岡県は3月〜5月があさりの旬で、北海道と同じく旬は1度だけ。福岡では砂が入っていないあさりが研究されており、養殖も盛んに行われています。

あさりの収穫量No.1は愛知県!

あさりは東北地方から関西、九州まで日本各地で収穫されていますが、漁獲量は愛知県が日本一。農林水産省の調査によると、愛知県産のあさりは全国シェア48.6%(2019年)と約半数を占めています。また、2位の北海道と3位の福岡県とあわせると国内漁獲量の約79%を占めるほど。

愛知県では西尾市・蒲郡市・伊良湖・美浜町・渥美半島・田原市などがあさりの産地として有名です。北海道では水温が低い厚岸町が有名で、良質なプランクトンを食べているため濃厚な出汁が良く出るのが特徴。

あさりはほかにも、熊本県や三重県、新潟県、長崎県(小長井町)など、幅広い地方から出荷されています。

潮干狩りでは石川県の千里浜や静岡県の浜名湖、千葉県の木更津海岸が有名な場所として挙げられます。ただ、近年では埋め立て等を原因として生産地の減少、漁場環境の悪化などの理由により国産あさりは年々減少傾向に。

スーパーでの美味しいあさりの見分け方

旬や産地を学んだら、実際にスーパーなどであさりを選んでみましょう。しかし、あさりは新鮮でないと、旨みや香りが失われて風味が落ちてしまいます。

ここでは、新鮮で美味しいあさりの見分け方を紹介します。ぜひスーパーであさりを選ぶときや潮干狩りに行った際の参考にしてみてくださいね。しっかりと選んで料理に取り入れることで、より美味しいあさり料理を楽しめるはずです。

①あさりの殻の模様がハッキリしている

あさりは育った環境によって殻の模様に違いが出ます。殻に模様が入っている場合は、ぜひ殻に注目してみましょう。綺麗な砂地で育ったあさりは、模様や色のコントラストがはっきりと出るため、模様や色がはっきりしているものは鮮度が高いといえます。

一方、泥地で育った中国産のあさりなどは、ぼんやりとした色合いに。産地によっても柄は変わってきますので、選ぶ際のポイントの一つとして覚えておいてくださいね。

②殻がしっかりと閉じているもの

次に殻がしっかりと閉じているかをチェックしましょう。左右にゆすっても殻が半開きになったままだったり、最初から殻が開きっぱなしになったりしているあさりは死んでしまっている可能性大。

生きているあさりはしっかり殻が閉じており、水管(殻から少し出ている白い管のようなもの)が引っ込んだり動いたりします。死んでいるあさりは食べると腹痛や下痢を起こす可能性があるため、生きているかどうかはしっかり見極めてくださいね。

③平たいもの

実は、平たいあさりの方が美味しい傾向に。一見、ふっくらとした形のあさりの方が中身が詰まっていそうな印象がありますが、実はそうとも限らないのです。

ふっくらとしたあさりは栄養が貝殻に使われてしまっているため、中身の栄養が少なくなってしまっていることが多いです。逆に平たい形のあさりは水深が深い沖の方に住むあさりが多く、中身に栄養を豊富に蓄えているため身が厚い傾向があります。そのため、平たいあさりを選ぶとプリプリした美味しいあさりを食べられますよ。

あさりの下処理と絶品レシピ

新鮮なあさりでも、正しく下処理をしないと砂や泥が残ってしまい美味しさが半減してしまいます。また、潮干狩りで獲ったものだけでなく、スーパーで購入したものも下処理を行いましょう。「砂抜き済」という表示のあるあさりでも、砂が完全に抜けていなかったり、フンや汚れがあったりするため、より美味しく食べるための一手間として行いましょう。

おすすめのレシピと下処理の方法を紹介するので、スーパーや潮干狩りで手に入れたあさりを使って、ぜひ美味しい料理を作りましょう。

下処理の仕方

塩水に浸して冷暗所で3時間ほど置く方法が一般的な下処理です。あさりを平たい容器に並べ、半分くらい浸かるところまで塩水を注ぐのがポイント。この時、網やざるを利用して底上げすると、吐き出した砂を再度吸わないように対策できて時短につながりますよ。

早く砂抜きをしたい人には、50℃洗いがおすすめ。やり方は、50℃のお湯にあさりを入れ、こすり洗いをして10分放置するだけ。お湯に入れることであさりがびっくりして口を開け、あっという間に砂抜きができます。忙しくて時間がないときなどに、ぜひやってみてくださいね。

舞maiさんのアイデア

旬のアサリとマッシュルームのオリーブオイル炒め

材料 : アサリ / マッシュルーム / ニンニク(チューブ) / オリーブオイル / 塩胡椒 / 白ワイン(酒でもOK)

あさりとマッシュルームをオリーブオイルで炒めた料理です。あさり本来の旨味と風味が引き出され、優しい味わいに仕上がります。さっと炒めるだけで完成し、にんにくの香りが食欲をそそるのでおつまみにもおすすめですよ。

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かよママさんのアイデア

あさりとキャベツのワイン蒸し

材料 : キャベツ / あさり(砂抜き済) / 白ワイン(なければ水) / ▼ドレッシング / 醤油 / レモン果汁 / オリーブ油

あさりとキャベツを使ったヘルシーな一品。旬のあさりとキャベツを組み合わせ、さっぱりとした味わいが特徴です。ワインとあさりの風味が絶妙にマッチして、食欲をそそる香りが広がります。包丁を使わず、レンジだけで作れるので忙しい人にもぴったりな一品です。

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ぐっち夫婦さんのアイデア

菜の花とあさりのペペロンチーノ

材料 : 菜の花 / アサリ / 長ネギ / スパゲティ / オリーブオイル / にんにく / 赤唐辛子 / 白ワイン / パスタのゆで汁 / 無塩バター / 塩

春の訪れを感じさせる菜の花と旬のあさりを使ったペペロンチーノは、あさりの旨味が利いていて、一度食べたらやみつきになること間違いなし!菜の花のシャキッとした食感と、あさりのプリプリとした食感が絶妙なバランスです。

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食べてはいけない時期と貝毒

実は、あさりには他の貝類と同様に貝毒があり、食べてはいけない時期があります。貝毒とは、有毒なプランクトンを食べたあさりやほたて、カキなどの二枚貝が体内に毒素を蓄積することで、それらの貝を食べた人が中毒症状を起こしてしまう現象のことをいいます。水温が高まってくると発生しやすくなる傾向があるため「夏の潮干狩りは慎むべき」ともいわれています。(『貝毒ってなんだ?』一般財団法人東京顕微鏡院,2014.2)

そんな貝毒の症状として、日本で最も問題になっているのが「麻痺性貝毒」。中毒症状はフグ毒中毒に似て、食後30分程度で麻痺が始まり、全身に広がっていきます。最終的には呼吸麻痺により死に至ることもある恐ろしい毒なのです。

恐ろしい貝毒ですが、事前に防ぐことが可能です。一番効果的なのは潮干狩りを行う前に現地の漁協などが発表している貝毒の発生情報を確認すること。潮干狩り場では貝毒の発生が確認され次第すぐに閉鎖されるため、潮干狩りに行く際はしっかりチェックしましょう。

まとめ

今回は、旬から産地まであさりの魅力をたっぷりご紹介しました。日本各地で収穫されるあさりには様々な産地があり、その土地ならではのあさりの特徴があるので食べ比べてみてはいかがでしょうか。意外にも栄養価が高く美味しく食べられる旬も多いので、ぜひ食卓に取り入れてみてくださいね。

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