皆さん、ご自宅に防災グッズは揃っていますか?「何となく」「何が必要なのかいまいちわかっていない」…なんていう人も多いのでは?
今回は、防災グッズの選び方や、本当に必要なものをご紹介。いざという時に不安にならずにすむよう、日頃からしっかりと用意しておきましょう。
防災グッズの選び方
まずは、防災グッズを選ぶ時に押さえておきたい3つのポイント。
防災グッズが必要になるのは、災害で電気・ガス・水道などのライフラインが絶たれたり、自宅が被害に遭い避難所生活になったりした時です。ライフラインの復旧日数の目安(※東京の場合)は、電気が6日・水道が30日・ガスが55日と想像以上に時間がかかることが多く、道路の分断や自治体の混乱などで、支援物資もすぐに届くわけではありません。
そんなときも自力で生活できるよう、ポイントを押さえて本当に必要なものを準備しましょう!
1.コンパクトで持ち運びやすいか
防災グッズは、自宅から避難する際には持ち運ぶ必要があります。ご家族に女性や高齢者、子どもがいる場合は、誰でも持ち運べるように重量に注意し、できるだけコンパクトにまとめましょう。収納するバッグは、両手が自由に使えるリュックが便利です。
2.家族の人数に適しているか
同居している家族が一緒に避難生活を送ることを想定して、人数分の防災グッズを揃えておきましょう。家族全員分必要なもの、家族で1つあればいいものなどを分けて考えると準備しやすいです。
また、持病の薬など、各自の必需品についても日頃からよく話し合っておきましょう。
3.持ち出し用/備蓄用で考える
防災グッズは持ち出し用と自宅に置いておく備蓄用で備えておくのが基本。
さらに、持ち出し用は、一次避難用・二次避難用に分けておきます。一次避難用には、優先して持っていきたいものを詰め、重くなりすぎないよう3日分を基準に必要なものを厳選して入れましょう。
そして、重要なのは防災グッズを準備した後の管理。もしもの時にせっかく用意したものが使えない…なんてことがないように、食品の消費期限や電池が切れていないかなどを普段からチェックする習慣を持って下さい。備蓄品の管理が簡単にできるスマホ用アプリを使うのもおすすめですよ♪
【ジャンル別リスト】必需品はどれ?おすすめ防災グッズ
①水・食料
まず準備しておきたいのが、生きていくのに必要不可欠な水や食料。東日本大震災等の近年の災害時には、支援物資が届くまでにおよそ3日かかったそうです。優先的にセットに入れておきましょう。
保存水
防災グッズの中で一番準備しておきたい水。備蓄には長期保存できる災害用保存水が便利です。
日常的に飲めるやさしい味アルファ米などの保存食、備蓄食の豊富なラインナップで知られる「イザメシ」ブランドの保存水は、島根県金城町の豊かな自然が育んだ天然水。地下300mからくみ上げて、そのままボトリングしているので、非加熱でも品質が長く保たれます。まろやかな味で、ミネラル分も豊富です。
Amazonで詳細を見る 非常食セット
防災グッズの中で水の次に大切な食品。家族構成に合わせてお好みの食品を備蓄しておきましょう。
手軽に糖分補給手軽にカロリー補給(1本171kcal)ができるので、防災リュックに入れておくと重宝する「えいようかん」シリーズのチョコ味です。やわらかくすっきりした甘さで味もおいしい♡子どもも喜んで食べてくれそうです。開けやすいパッケージデザインも助かります!
Amazonで詳細を見る どこでも即ふっくらごはん炊きたてごはんを急速乾燥させた「アルファ米」。尾西食品のアルファ米は「ごはんシリーズ」「おかゆシリーズ」など、バリエーションがとっても豊富!しかもお湯と水だけで簡単に作れるので、有事の際でもしっかりと食事を摂ることができます。ふだんの夜食にも◎。
Amazonで詳細を見る 缶詰なのに、まるで焼き立てパン缶詰とは思えないほどしっとり&ふっくらな食感で人気の「新食缶ベーカリー」シリーズ。プレーンのほか、フルーツ味やチョコ味、キャラメル味など種類が豊富なので菓子パン気分で味わえます。電子レンジはもちろん、日光に当てるだけで作れるという簡単さも魅力♪
Amazonで詳細を見る ラップや食器類
被災中も清潔に飲食するために必要なラップや食器類。防災用のものを選べば、機能性も充実していて便利です。
シックなデザインの簡易食器あらゆる場面で便利なプラスチック皿とフォークのセット。お皿が6枚、フォークが3枚ついてワンコインはコスパの面でも◎。黒と白のペアのお皿は高級感があり、「使い捨て品」を感じさせません。もちろんプラスチックなので洗えば再利用も可能!普段遣いにもぴったりです。
Amazonで詳細を見る 簡易コンロ
簡易コンロがあれば、ライフラインが止まってしまっても温かい食事をとることができます。哺乳瓶や調理道具などの熱湯消毒にも使えます。
②安全用品
非常時に身を守ったり、安全に避難するためにぜひ揃えておきたい安全用品。いざという時にすぐ使えるよう、わかりやすい場所に置いておきましょう。
ヘルメット、帽子
地震や火災などの災害時に頭を守ってくれるヘルメットや帽子。保管場所に困らないコンパクトなものもたくさん販売されています。
折りたたんでコンパクトに軽く、かぶりやすい商品を追求する加賀産業(KAGAヘルメット)のイチオシヘルメット。ヘルメットがまるで一枚の板のように折り畳めるので、収納時はもちろん、持ち運ぶ際も非常に楽ちん!子どもの机の引き出しにも入れられます。
Amazonで詳細を見る 大人も子どもも使えるはっきりしたオレンジが特徴の防災帽子。衝撃や炎から身を守ります。大人も子どもも使えるので、サイズを気にしなくても家族人数分そろえておけばOK!小さく折り畳めば文庫本サイズになり、収納場所もとりません。
Amazonで詳細を見る 軍手
瓦礫など、様々な物が散乱している中で作業するための必須アイテム。サイズが合わないと作業しにくいので、家族構成に合わせて、女性用、子供用なども揃えておくといいでしょう。
軽量&じょうぶで使いやすいカットレベル5の非常に切れにくい軍手。じょうぶではありますが、薄手で伸縮性もあり、ほどよくフィットします。通気性やすべりにくさにも気を使っているので、DIYなど作業するときの手袋としてもぴったりです。
Amazonで詳細を見る 靴類
同じく、散乱した部屋の中で重要なのが靴やスリッパ。裏の汚れていないスニーカーや、防災用の丈夫なスリッパを用意しておくと安全に歩けます。
普段遣いもできるデザインも魅力「釘を踏んでも大丈夫」がキャッチコピーのルームスリッパ。危険なものが落ちていることの多い災害時に家にあると安心です。かかと部分にゴムがついているので脱げにくいのも嬉しいポイント。老若男女問わず使えるシンプルなデザインで、普段遣いにも最適!
Amazonで詳細を見る ホイッスル
災害はいつどこで襲ってくるかわからないもの。ホイッスルを携帯しておくと、緊急時に体力を消耗することなく助けを呼ぶことができます。
暗闇でも目立つから安心暗闇で蛍光色に光る、防災だけでなく、防犯にも役立つホイッスル。200Xl(一般的な室内の明るさ)で20分間光を浴びると、約2時間光ります。厚さ6mmとスマートなサイズ感も特徴で、いざというときに身を守れるよう、常に持ち歩くのがおすすめです。
Amazonで詳細を見る 雨具(レインコート)
荒天時での避難や作業に備えてぜひ用意しておきたいアイテムです。非常時に体が濡れず体力が失われないことはとっても重要。しっかり機能性を備えたものを選びましょう。
懐中電灯
防災グッズ、避難用品のひとつとして欠かせないのが懐中電灯。停電時などに役立つランタンも備えておくと安心です。
単1~単4なんでもOK名前の通り、単1形~単4形までどのタイプの電池でも使える懐中電灯。型に合った電池を探す手間がいらないのは嬉しいですよね!コロンとしたフォルムで、ハンドルもついているので持ちやすさも◎。最長で約97時間使えます。
Amazonで詳細を見る 衣類
備えておくのを意外と忘れがちな衣類。しかし、災害時に自宅が被災し、避難所生活を余儀なくされた場合は、衣類がとても大切なアイテムになってきます。動きやすく、防寒性にも優れた必要最低限の量の衣類を日頃から備えておくようにしましょう。
コンパクトだけど温かい毛布の代わりに身体を温める、アルミ蒸着ポリエステル製の防寒シート。50gで持ち運びもラクな軽さが魅力です。防災時やキャンプ・野外イベントなど、寒さや雨風が不安なあらゆる場面で役立つうえ、低価格で5枚セットとコスパもいいのでまとめ買いもおすすめ。
Amazonで詳細を見る ③情報・通信用品
災害時、通信手段を携帯電話に依存するのは危険。電話やインターネットは繋がりにくくなることが多いからです。災害時の状況を把握するために、リアルタイムに正確な情報を伝えてくれるラジオを1台用意しておくと安心です。
充電もできる多機能アイテムAM/FMラジオが聞けるのはもちろん、スマートフォン・携帯電話の充電やLEDライトの点灯が可能な多機能さがウリの商品。ハンドルを回して動かします。防水性能やSOSアラームを鳴らすこともできるので、災害時には手放せないアイテム。
Amazonで詳細を見る 電池(モバイルバッテリー含む)
停電に備えて、電池やモバイルバッテリーも用意しておきましょう。ライト用、ラジオ用など、3日~1週間分備蓄しておくのがおすすめです。
シンプルかつ大容量20000mAhの大容量モバイルバッテリー。スマートフォンの種類や状況によっても異なりますが、4~6回充電可能な容量です。充電速度も速く、30分あれば50%程度の充電が可能。お出かけの際に持っていくと安心できるアイテムです。余計な装飾がついていないところも使いやすさのポイント♪
Amazonで詳細を見る 筆記用具
災害時、意外と役立つのが筆記用具。スマホなどの電子機器が使えなくなった際、家族や友人に安否を伝えたり、情報をメモしたりするのに便利です。避難所に準備されているものは数に限りがあるので、自分で持っておくといいですよ。
④医療・衛生用品
負傷時に軽い怪我の手当ができるよう、救急セットも重要です。使い慣れていないものがある場合は、使い方のチェックも忘れずに!
そして、心身の健康を保つためにも衛生用品を忘れずに用意しておきましょう。いつも使っているスキンケアグッズなどの化粧品もあると安心ですね。
簡易トイレ
災害時の備えとして意外と盲点なのがトイレ。様々なタイプの簡易トイレが販売されているので、いざという時にスムーズに使えるよう、使いやすく処理のしやすいものを選びましょう。
パッケージもおしゃれなセット家庭の便座にセットするタイプの携帯トイレ。高分子吸収ポリマーが、排泄物の水分を素早く吸い取って固めます。3日分(便座袋は15枚、さらに汚物袋が5枚)のセットです。無印良品らしいシンプルかつ使いやすいパッケージも魅力の1つ。
Amazonで詳細を見る 医療・介護用品メーカーの自信作株式会社総合サービスの「サニタクリーン」シリーズは、用途にあわせてバリエーションが豊富。使用済みの便座袋を密閉式収納袋に入れて処理する仕組みになっています。災害時の衛生用品に強いメーカーなので、防臭効果にもこだわりあり!1枚から200枚セットまで、枚数のラインナップも充実しています。
Amazonで詳細を見る楽天で詳細を見る トイレットペーパー
毎日想像以上にたくさん使うトイレットペーパー。使いながら備える“ローリングストック”もしやすいものなので、多めに備蓄しておきましょう。省スペースに保管できる三倍巻きなどのものを購入しておくのもおすすめですよ。
ウェットティッシュ
必ず備蓄しておきたい災害時に重宝するアイテム。手洗いに使ったり、食器洗いに使ったり、お風呂が使えない場合は体を拭くのにも使えます。
ササッとひとふき身の回りを清潔に保ちたいなら必須のアルコールタオル。机やドアノブなどあらゆるところに使えます。水分をたっぷり含んだやわらかいシートで、さわり心地も抜群!また、1枚ずつ取り出しやすくなっているので使う際のストレスもありません。
Amazonで詳細を見る マスク
新型コロナウイルスの影響で今や避難時の必須アイテムとなったマスク。人が密集する避難所での生活で感染症から身を守るためにも、避難グッズには必ずマスクを入れておくようにしましょう。がれきの中で砂埃などからのどを守ったり、寒さや乾燥を和らげるのにも役立ちます。
タオル
拭くだけでなく、防寒、敷物、目隠し、おむつや生理用品の代わりなど、災害時に様々な使い方ができるタオル。避難時の持ち出し用には、圧縮されたコンパクトサイズのものや、使い捨てのものもあります。
ビニール袋
防災グッズとして、ビニール袋は様々な大きさのものを備蓄しておくのがおすすめ。物を入れたりゴミを捨てる以外にも様々な活用方法があります。例えば、45Lの大きいサイズのものは、簡易トイレやレインコート、簡易バケツなどの代用品になり、小さな袋は手袋代わりになります。ゴミ捨て用には防臭素材のものを備えておくのがおすすめです。
快適に臭い処理ができる防臭力に定評のある「BOS」の商品。赤ちゃんのおむつを入れるのがスタンダードな使い方ですが、ゴミ処理が難しいアウトドアや災害時にも非常に役立ちます。使い方も、口を結んで捨てるだけと超簡単!中身の見えにくさや口の開けやすさなどにもこだわっています。
Amazonで詳細を見る ばんそうこう
避難や慣れない作業などで、災害時にはかすり傷が増えるもの。防災グッズに入れるばんそうこうは、汗や水を気にせず使える、はがれにくい防水タイプがおすすめです。傷が早く治るタイプも◎。
ガーゼ
負傷した部分の保護はもちろん、汗拭きや手拭き、マスクのあて布としても使えます。いざという時にスムーズに使えるよう、ハサミも一緒に用意しておくといいでしょう。
止血パッド
災害で負傷した際、救急車がすぐにくるとは限りません。そんな時に自分で応急手当できるよう、防災グッズの中には止血パッドを入れておきましょう。スムーズに処置できるよう扱いやすいものがおすすめです。
誰でも簡単に応急処置不織布面を傷口に当てて固定するだけの簡単止血パッド。専門知識がなくても、誰でも安心して使える商品です。少々お値段が張りますが、負傷者の体液を漏らさない防水シートがついていたり、止血剤を使っていなかったりと品質にこだわりあり。
Amazonで詳細を見る 持ち運べる救急箱
かさばらないミニセットばんそうこうや綿棒、包帯、コットン、はさみといった基本的な救急グッズが入ったコンパクトなセット。救急手引もついているので、手当の知識がなくても安心です。かさばらないサイズなので、カバンに入れておくのがおすすめ♪落ち着いた色味のセミハードケースで、性別問わず使いやすいデザインです。
Amazonで詳細を見る その他
貴重品や常備薬も忘れずに用意しておきましょう!自宅が被災した際、少しでも快適に過ごすために寝袋やエアーマット、テントを準備しておくのもおすすめです。
また、一から自分で準備するのが大変…という人は、すでに必要なものが揃っている防災セットを活用する手も。一人暮らし用から家族用まで様々な防災セットが販売されています。
家族分まとめて!便利な3人用セット鮮やかなカラーリングが特徴の人気シリーズ。1人分から3人分まで選べて、小物類や数日分の食料、エアーマットなどが一気に揃えられます。3人分のセットだと女性やお年寄りが持ち運ぶにはやや重いですが、家族分をまとめて購入し保管しておきたい方におすすめです。大容量ながら中身はポーチで細かく小分けされているので、すっきり収納できて取り出しやすい工夫もたっぷり。また、リュックは撥水加工なので水害時にも中身が濡れず安心。
Amazonで詳細を見る楽天で詳細を見る いざというときに備えて安心な毎日を
地震や台風、津波など、自然災害はいつ起きてもおかしくありません。日頃から防災グッズをしっかりと準備しておくことが自分や家族の身を守ることに繋がります。
この機会におうちの防災グッズの中身を見直し、いざという時に困らないよう、足りないものを早めに揃えておきましょう!
文/杉野花
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