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桜えびの旬の時期はいつ?生でも食べられる桜えびって?

桜えびの旬の時期はいつ?生でも食べられる桜えびって?

駿河湾近郊などで収穫される桜えびは、別名「海の宝石」とも呼ばれるほど貴重なエビです。しかし、桜えびの旬の時期を知っている人は少ないかもしれません。

本記事では桜えびの旬の時期・季節のほか、桜えびの特徴や他のエビとの違い、駿河湾名産の「生桜えび」などを解説します。「かき揚げ」や「炊き込みご飯」など、桜えびを使った家庭で楽しめるレシピも紹介するので、ぜひご覧ください。

桜えびの旬は年に2回ある

桜えびの旬は、春漁と秋漁の2回です。6月~9月は桜えびの産卵シーズンと重なるため、資源保護の観点から水揚げが禁止されています。1年を通じて桜えびを水揚げできるチャンスは非常に少ないといえます。

国内の桜えびのほぼ100%は、静岡県の駿河湾にて水揚げされたものです。駿河湾で桜えびを収穫できる理由は、桜えびの習性に深く関係しています。

桜えびは日中に深海に潜んでおり、夜になると浅瀬に浮上します。駿河湾の最深部はおよそ2,500メートル。深海と浅瀬を行き来する桜えびにとって、駿河湾は居心地のよい環境です。

桜えびのシーズン

桜えびは、春と秋にしかとれない貴重なエビです。先にも述べたように、夏のシーズンは桜えびが繁殖期に入るため休漁となります。

冬のシーズンになると、桜えびは深海で過ごしているため水揚げできません。しかも、近年漁獲量が減り続けていることを理由に、桜えびの収穫量は厳しく制限されています。

ちなみに、旬の時期を過ぎても加工品を買えば桜えびを食べられますが、旬のシーズンを覚えておくと、新鮮な桜えびを味わえますよ。

春漁の桜えびの旬・特徴

春漁の桜えびの旬は、3月下旬~6月上旬です。天候の影響で休漁になることも多いため、実際に春漁が行われる期間は20~30日程度になります。

春の桜えびは、夏に繁殖して秋と冬を海で過ごしています。産卵から10ヶ月ほど経っているので、この時期の桜えびは充分成長して殻が硬くなった状態です。

味がしっかりしているため、天日干ししたものをかき揚げなどにするとおいしく食べられます。

桜えびは殻ごと食べられるため、他の甲殻類と違って下処理が必要ありません。その上、桜えびにはカルシウムをはじめとするたくさんの栄養が含まれています。

秋漁の桜えびの旬・特徴

桜えびの秋漁の旬は、10月下旬~12月下旬です。春漁と同じく天候の影響を受けるため、実際の操業は20~30日程度です。

秋漁の桜えびは、産まれて間もないため殻が柔らかく、生食におすすめです。新鮮な生桜えびを食べたいなら、駿河湾近辺の料理店を訪れてみてくださいね。

通常、桜えび漁は夜間に行われるため、翌日の午前中には地元の料理店で獲れたての桜えびを食べられます。

桜えびが獲れる・食べられる地域

桜えびが獲れる漁港や、桜えび料理が食べられる地域を紹介します。静岡県沼津市をはじめ以下の地域には、生桜えびのシーズンに観光客が多数訪れます。

行列ができる料理店も少なくありません。新鮮な桜えびと一緒に、静岡名物生しらすなども堪能できます。

駿河湾近郊

世界文化遺産である富士山を望む駿河湾には、富士川・安部川・大井川という大きな河川が流れ込んでいます。

駿河湾近郊は桜えびのエサとなる栄養豊富なプランクトンが多く、桜えびがもっとも繁殖しているエリアといえます。

由比港・由比(由比ヶ浜)

清水区には桜えび料理店が多く、由比ヶ浜・由比漁港の春漁・秋漁で収穫された桜えびを食べられます。

由比漁港では、春のシーズンに開催される桜えびまつりが有名です。桜えびまつりでは、生桜えびのほか、かき揚げなどの料理も提供されます。

焼津・大井川港近郊

静岡県焼津市の大井川港は、由比港から南西の方角にあります。日本で桜えび漁が許可されている港は、由比港のほかに大井川港のみです。

大井川港はしらすも水揚げされ、「生しらす」や「しらす釜揚げ」などが有名です。

伊豆・沼津

静岡県の伊豆・沼津近郊でも、桜えびのシーズンには生桜えびを食べられます。伊豆や沼津は駿河湾の東側に位置し、由比港や大井川港からの桜えびが料理店に並びます。

生桜えびのほかに、沼津港で水揚げされたばかりの新鮮な海産物も人気です。

江ノ島

駿河湾からは離れていますが、神奈川県の江ノ島でも桜えびを食べられます。江ノ島は鎌倉付近の小さな島で、観光地として親しまれています。

生しらすを食べられる料理店が多いので、桜えびとともに味わうとよいでしょう。

桜えびってどんなエビ?

ここでは、桜えびの特徴や、干しエビ・小エビとの違いについて解説します。それぞれのエビは大きさこそ似ていますが、エビの種類は異なります。

桜えびの特徴

桜えびという名前は、水揚げされると甲羅がピンクになることから名付けられました。

海中の桜えびは透明ですが、水揚げされると殻に含まれる赤い色素が目立つようになります。桜えびの代表的な栄養素を以下にまとめました。

カルシウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、たんぱく質、DHAなどを含む脂質、葉酸などを含むビタミン、マンガン、リン、鉄、銅、亜鉛、アスタキサンチン、タウリン、キチン、キトサン

桜えびの加工法によって、栄養価は変わります。例えば素干しの桜えびは水分が抜けているため、同じ重さの生桜えびと比べると栄養価が高くなります。

干しエビと桜えびの違い

干しエビは、オキアミの一種である「アミエビ」を干したものです。干しエビと桜えびの違いは、サイズと色、そして価格です。

桜えびの方が干しエビよりも若干大きく、しっかりとした食感と風味を感じられます。桜えびが鮮やかなピンク色に対し、干しエビはやや茶色がかった色味です。

また、干しエビはほぼ中国産で、桜えびよりもお手頃な価格で買えます。

小エビと桜えびの違い

はっきりとした定義はありませんが、一般的にはサイズが小ぶりなエビを小エビと呼びます。桜えび以外のエビの総称が小エビである、と捉えるとよいでしょう。

小エビには、干しエビの原料になるオキアミやアミエビのほか、アカエビ、シロエビ、シバエビなどが挙げられます。

桜えび料理はレパートリーが豊富!

桜えびを使った料理というと、一般的には、天日干しされた桜えびを使ったものをイメージする人が多いと思います。桜えびは料理のレパートリーが豊富で、釜揚げ、かき揚げなども楽しめます。

ここからは、さまざまな調理法の桜えび料理を紹介します。

旬の時期に食べられる「生桜えび」も解説するので、機会があれば駿河湾や由比港近郊を訪れてみてはいかがでしょうか。

旬の時期にぜひ食べたい「生桜えび」

獲れたての生桜えびを味わえるのは、静岡県内の駿河湾や由比港近郊に限られます。

桜えびの水揚げは春と秋の2回開催されますが、生桜えびを食べるなら由比の秋漁のシーズンに獲れた桜えびが格別です。

先に述べたように秋の桜えびは殻がやわらかく、そのままでも食べやすい状態です。乾燥した桜えびとは異なるふっくらとした生桜えびを、ぜひ味わってみてくださいね。

おすすめの食べ方

生桜えびを食べるなら、秋漁で水揚げされた桜えびがおすすめです。生桜えびはほんのりと甘く、殻や内臓を取り除く手間が不要なため鮮度が高い状態で食べられます。

生桜えびはそのままでもおいしいですが、沖漬けも人気ですよ。沖漬けとは、桜えびなどの海産物を醤油に漬け込んだ料理です。

静岡の有名店では沖漬けがたっぷり乗った生桜えびの海鮮丼が人気です。また、静岡の名産品であるしらすを使った生しらす丼も、桜えびの料理とともに親しまれています。

生桜えびは通販もできる

生桜えびは日持ちしないため、現地にいかないと食べられないのではと考えている人もいるでしょう。実は、生桜えびは冷凍した状態で通販されています。

取り寄せて冷凍庫で保管しておけば、自宅でも好きなタイミングで生桜えびを味わえます。

生桜えびは、冷蔵庫で2~3時間保管する、または常温に取り出して30分ほど置く、などの方法で解凍しましょう。

生桜えびは、獲れたてをそのまま冷凍したもの以外に、以下で紹介する「釜揚げ桜えび」もあります。

産地でゆで上げる「釜揚げ桜えび」

釜揚げ桜えびとは、駿河湾で獲れた桜えびを、水揚げ後にすぐに釜揚げして冷凍したものです。メーカーによっては、釜揚げのお湯には塩分が含まれており、茹で上がった桜えびにほんのり塩味が付いています。

解凍後の釜揚げ桜えびは、そのままでも食べられます。醤油やレモン汁、マヨネーズ、ポン酢などさまざまな調味料と合わせて楽しみましょう。

また、パスタや丼ぶりにアレンジしても、おいしいですよ。子どもから大人まで味わえる釜揚げ桜えびは、おかずにしたり、おつまみやおやつにしたりといろいろな方法で食べられます。

定番のかき揚げ

桜えびのポピュラーな料理の1つに、かき揚げが挙げられます。小さな桜えびはそのままでも火が通りやすく、かき揚げにぴったりの食材です。

玉ねぎやにんじんなどの野菜と合わせた桜えびを、天ぷら粉をまぶして揚げましょう。サクサクしたかき揚げはそのまま食べることはもちろん、そばや丼との相性も抜群です。

こちらは「切り餅deえびと大葉のかき揚げ」です。

かき揚げの中に細切りにした切り餅を入れて、サクサクとした食感を楽しめます。大葉のアクセントも良いですよ。

栄養士まみさんのアイデア

【お餅リメイク】外はサクッ、中はモチッと♪切り餅deえびと大葉のかき揚げ

材料 : 切り餅 / 桜えび(乾燥) / 大葉 / ☆薄力粉 / ☆片栗粉 / ☆塩 / ☆水 / 薄力粉(③で使用) / サラダ油

みなさーん‼
お家にお餅余ってませんか?
そんな時はこのレシピ‼︎
外はサクッと、中はモチッとしたかき揚げのご紹介♪

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炊き込みご飯

桜えびを混ぜて炊き上げると、可愛らしいピンク色のご飯ができます。桜えび入りの炊き込みご飯を焼きおにぎりにすると、香ばしさが増しておすすめです。

こちらは「桜えびと枝豆の春色炊き込みご飯」です。

米1合半を通常と同じように洗って適量の水を入れます。その後、乾燥させた桜えびを7g程度と、調味料を加えて炊きます。炊き上がったら枝豆を加えて混ぜ合わせましょう。味が薄い場合は、炊き上がったあとに調味料で調整します。桜えびでピンク色になったご飯に、枝豆の緑が映える一品です。

からあげビールさんのアイデア

簡単旨いっ♡桜えびと枝豆の春色炊き込みご飯

材料 : 米 / 乾燥桜えび / 枝豆 / ☆だし醤油(だしつゆ)濃縮5倍 / ☆白だし / ☆酒 / ほんだし

桜えびの出汁がたっぷりの
春色炊き込みご飯
美味しいよんヽ(*´∀`)ノ
おにぎりやおべんとうにも◎

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チヂミ

チヂミを作るときに冷凍品のボイルしたエビを入れる、という人は多いのではないでしょうか。ボイルしたエビの代わりに桜えびを加えると、チヂミから香ばしい香りがただよいます。

チヂミ2~3枚分に対し、桜えびを大さじ4杯程度加えて、焼き上げましょう。ニラや玉ねぎ、ねぎなどシンプルな具材を選ぶと、桜えびのおいしさをよく感じられます。

春・秋は桜えびのシーズン!色んな料理で楽しもう

桜えびは、駿河湾の一部の港で獲れる貴重なエビです。桜えびの旬の時期は、春と秋です。駿河湾の春漁で水揚げされる桜エビは、成長していて殻が硬く、桜えびの旨味をしっかり味わえます。秋漁の桜えびは、殻が柔らかく生食におすすめです。

桜えびは、生桜えび以外にも、かき揚げや炊き込みご飯、チヂミなどにして食べられます。色あざやかで栄養たっぷりの桜えびを、ぜひいろいろな料理に取り入れてみてくださいね。

暮らしニスタには豊富なレシピが毎日投稿されています。桜えびのレシピが気になる人は、ぜひ見てみてください。

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