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Phoenix70 - THE ORIGINAL(フェニックス70 コーヒードリッパー)

手作り感あふれる男前コーヒードリッパー
価格 7,949円
おすすめ度 評価 星2評価 星2評価 星2
投稿日: 2017年3月16日 更新日: 2022年9月8日
閲覧数: 5,427
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手作り感あふれる男前コーヒードリッパー

一見、用途不明の金属製の物体。
これはコーヒーを淹れるときに使用する、コーヒードリッパーです。

見るからにずっしりと重そうな、ステンレス鋼製。
町工場の職人さんが旋盤を回して作ったふうな、無骨な佇まいがありますね。

デザイン上のアクセントにもなっている3つの鉄球は、
テーブルに置くときはコーヒーがテーブルに垂れないスタンドになるほか、注湯の際にコーヒーサーバーのふちに固定する役割もあります。

製造元の「セイントアンソニー・インダストリーズ」は、2014年にアメリカ・ソルトレイクシティで創業されたという若いベンチャー集団。
いわゆるサードウェーブコーヒーの流れや日本の喫茶店文化も意識しつつ、これまでにないデザインの商品を少しずつ送り出しているようです。

SAINT ANTHONY INDUSTRIES
https://stanthonyind.com/products/phoenix70

ポイント1

このコーヒードリッパー「フェニックス70」の特徴は、フィルターをセットした時の立ち上がり角が70度であること。

他の円錐形フィルター方式であるコーノやハリオV60などは、傾斜角が60度。
そうした一般的なものよりも、さらに急傾斜ということです。

…なぜこの角度になったのでしょうか?

説明によると、一般的なドリッパーとくらべ、同じ量のコーヒー粉末でコーヒー層が33%分厚くなる計算だそうです。

コーヒー層が厚くなることによって、

・コーヒー粉と湯の接触が長くなり、可溶性の成分を抽出しやすくなる
・コーヒー粉自体に濾過作用が期待できる

という2つの理由があるようです。

たしかにコーヒーは少量で淹れるより、多めの方が失敗が少ないもの。
だれしもそうした経験則をおもちではないでしょうか。

これを使ってふつうのコーヒー同様に淹れてみると、コーヒー粉という濾過層が厚くなることで抽出時間が伸び、通常よりもあきらかに濃い味わいに仕上がります。

ポイント2

でも、購入に至ったのはそれが理由ではありませんでした。

別記事で書いていますが、私はかつて表参道にあった伝説の喫茶店「大坊珈琲店」の味わい再現に挑戦中。

素人でも再現できる方法を探す過程でこのドリッパーにたどり着いたのでした。

具体的にいいますと、
【フィルターはネルを使い、ドリッパー自体を回しながら抽出する方法を実践したかった】のです。

そのための条件は2つ。

 1. 回したときに中心軸がぶれないこと
 2. 側面が素通しになっていること

 (つまりネルドリップ同様に、フィルター全体から二酸化炭素を放出しやすい構造であること)

これらを満たすのが、いまのところこの製品しかなさそうだったのです。

ポイント3

●専用のフィルターについて

次に、このドリッパーのフィルターについて。

上で触れた通り、この「フェニックス70」は傾斜角が70度です。
当然、コーノ式やハリオV60などの円錐フィルターでは角度が合いません。
そのため、専用の円錐ペーパーフィルターが必要に。

写真のフィルターがそれです。
あきらかに、通常のフィルターよりも尖っていますよね。

ポイント4

●専用フィルターの価格など

これが「P70」という、専用ペーパーフィルターの100枚入りパッケージ。
おしゃれですが、とてもかさばります。
折りたたんだ状態から円錐に組み立てるのがちょっと特殊でむずかしい構造のため、最初から円錐にした状態で箱の中に重ねられています。

輸入販売元のサイトでは、100枚入りが730円(税別)。
送料を入れると千数百円。
ランニングコストを考えると… (>_<)

ポイント5

●実は専用フィルターは不要?

上で述べたように、私はこのフェニックス70をかなり変わった方式で使っています。
専用のペーパーフィルターも使わず、ネルフィルターをセットしているのです。

ネルはコーヒーオイルを適度に通すので、まろやかなコーヒーが淹れられるとされます。
その反面、手入れがとてもたいへん。
しかし、そのたいへんさの半分くらいは、ネルフィルターにハンドルや金属枠がついているからだと思うのです。

写真のようにペーパーフィルター的に使うなら、洗いやすいし、煮沸や保管も手間が減ります。

(実はネルには、ペーパーなど比較にならないほど種類があります。どんなネルを使っているかは別記事であらためて。)

ポイント6

●ドリッパーとしての評価は?

「ネルフィルターを回転させながら低温でコーヒーを淹れる」という用途なら、今のところこれがベスト。

でもそんな抽出法をしているのは、世界中でほかに誰もいないかも。

一方、ふつうの淹れ方でこのPhoenix70を使う必要は薄いと感じます。

重たい本体は熱の伝わりやすいステンレス鋼。
ドリップ直後にサーバーから持ちあげると、熱くて火傷します。
そして専用のペーパーフィルターは、高価なうえにかさばります。

このドリッパーの価値は、なんといっても

【ほかにないユニークな造形】、

これにつきるでしょう。

見た目が無骨でハンサムなので、見た目に惹かれたかただけにおすすめします。

もちろん私はこれでコーヒーを淹れるたび、大いに気分が上がっています(笑)

ポイント7

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ポイント8

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