最近、SNSなどにお弁当の画像をアップする人が増えたことで人気が高まっている「曲げわっぱ」。曲げわっぱを使ってみたいけれど「扱い方が難しそう」「詰め方のセンスが問われそう」など、ハードルが高そうと感じている方もいるかもしれませんが、いくつかのコツをつかめば大丈夫!今回は初心者の方にもわかりやすい、曲げわっぱ弁当の詰め方のコツとアイデアをご紹介します。
曲げわっぱとは?
「曲げわっぱ」とは、スギやヒノキなどの天然木の薄板を曲げて作った木製の入れ物を指します。見た目の良さと機能性を兼ね備えた、日本が誇る伝統工芸品です。
昔からおひつやお弁当箱として使われてきた曲げわっぱですが、いちばんの魅力は優れた保湿性にあります。ご飯の水分を適度に保ってくれるため、お米が冷めてもしっとりと美味しく食べることができるのです。
また、木で作られているので通気性がよく、完全に密閉されたプラスチック製のお弁当箱に比べて安心して食材を入れることができます。
さらに見栄えの良さも人気の秘密。シンプルながらスタイリッシュな見た目がインスタ映えすると、このところ人気が急上昇しています。
曲げわっぱを選ぶ際のポイント
素材で選ぶ
天然木から作られる曲げわっぱ弁当箱には、香りや木目の生かした「無塗装」、渋い色合いと経年変化が楽しめる「漆塗り」、無塗装の白木をウレタンで薄くコーティングした「ウレタン塗装」の3つの種類があります。汁気のあるものも詰めやすく、中性洗剤で洗うことができる「漆塗り」と「ウレタン塗装」が人気ですが、「無塗装」の曲げわっぱは、洗剤が使えないためお手入れに少々気を遣うものの、ほんのりと白木の香りを感じることができる点が魅力です。種類によってお手入れの方法も変わるので、購入前にそれぞれの特徴を知っておくことが大切です。
形や大きさで選ぶ
曲げわっぱのお弁当箱は詰めやすい形の小判形と丸型が定番ですが、最近は豆型や梅花型などの可愛らしい型のものも人気があります。また、容量も様々。小さいもので300ccくらいから、たくさん食べる男性向けに850cc以上も入る大きなものまであります。容量が大きくても二段になっているものならバッグにも収まりやすく、コンパクトに持ち帰ることができます。
お手入れ方法と注意点
魅力的な曲げわっぱですが、天然素材ゆえの注意点もあります。少しだけお手入れに手間がかかりますが、そのぶん長く長く愛用することができます。
①なるべく早く汚れを落としてしっかり乾燥させる
食べ終わったらできるだけ早く洗うのが理想的ですが、難しい場合はウエットティッシュなどで軽くぬぐっておくだけで、こびりつきを軽減することができます。
曲げわっぱは長時間水に浸けおくことができないので、こびりついた汚れを洗い残すとカビの原因になることもあります。とくに夏場は注意が必要です。
また、しまう前にしっかり乾かすこともお忘れなく!
②前夜に詰めるのはNG
慌ただしい朝の負担を減らすため、前夜にお弁当を詰めて冷蔵庫で保管しておくという方もいるかと思いますが、曲げわっぱのお弁当箱ではそれができません。
通気性の良い天然木の特性上、冷蔵庫内で長時間保管することでお弁当が痛みやすくなるからです。また、電子レンジにかけることもできないので、せっかくのお弁当がボソボソとした残念な食感になってしまいますし、前日から常温で保存するのはあまりにも危険です。
蓋を開けるのが楽しみに!曲げわっぱ弁当の彩りと詰め方のコツ
曲げわっぱ弁当の詰め方のコツは、人気インスタグラマーでもあるtamiさんの暮らしニスタ投稿がとても参考になります。曲げわっぱを開けた瞬間に思わず「わあ〜っ♡」と笑みがこぼれそうなお弁当!Tamiさんは丸型の曲げわっぱを使用していますが、どんな型でも注意点は同じです。
食材の彩りを考える
野菜は旬のものを中心に彩りを考えます。緑(小松菜・ブロッコリー・ピーマンなど)・赤(パプリカ・にんじんなど)・白(大根・じゃがいも・蓮根など)・黄(かぼちゃ・とうもろこしなど)・紫(さつまいも・紫キャベツなど)・茶(ごぼう・切り干し大根など)・黒(ひじき・しいたけなど)と、その季節ごとに安いものを購入すればOK。
アクセントになる黄色は卵でプラスしても。定番の卵焼きやスクランブルエッグ、オムライスにしてしまうのもアリです!
切り方と調理法を工夫する
同じ野菜が続くと飽きてしまうので、それぞれ切り方を変えたり、生・煮る・焼く・揚げるなど、調理法を変えます。
詰め方のコツ
曲げわっぱのお弁当箱は、一般的なプラスチックのお弁当箱に比べると深さがあるので、おかずをきれいに詰めるにはちょっとしたコツがいります。
①ごはんを詰める
曲げわっぱのお弁当箱は通気性が良いので、炊きたてのごはんを入れても問題ありませんが、よそった後はしばらくそのまま置いて粗熱を取っておくと安心です。
ぎゅうぎゅうに詰めてしまうとせっかくの通気性が発揮されないので、ふんわりとよそいます。お弁当箱が深いので、ふんわり詰めてもかなりの量のごはんが入ります。
お米を入れる場所を決めたら、端の方を一段下げて詰めます。
②葉物野菜でごはんとおかずを仕切る
ごはんとおかずの間はレタスや大葉などの葉物野菜を使って仕切ることで、見た目に鮮やかなグリーンをプラスすることができます。フリルレタスは豪華に見えるのでオススメです。野菜の栄養も摂れて一石二鳥ですね。
炒め物や煮浸しなど汁気のあるおかずを詰める際には見えないようにカップを使い、お弁当箱の底でおかずの汁が混ざるのを防ぎます。詰める前にクッキングシートの上におかずを置いて、汁気を切ってから詰めるというアイデアもgood!
③色鮮やかな卵焼き→メインのおかずは上げ底要員としても活躍
続いては彩り的にもマストな卵焼き。向きはお好みでOKですが、具材を入れたときや断面がきれいに仕上がったときは、断面を上に向けて詰めるとより華やかに見えます。
唐揚げなどのメインのおかずは、先ほど一段下げて詰めたごはんの上とその隣のおかずの上げ底として配置。
ここではつくねの上に切り干し大根の炒め物を乗せていますが、味付けが和風同士なので、くっついても問題なし。気になるときは間にちぎったレタスを挟んで仕切りにします。
④ポテサラはラップで茶巾絞りにしてから配置
形を自由に変えられるポテトやかぼちゃのサラダは、ラップの上に乗せてからぎゅっと絞って形を整え、詰めたい場所に押し込みます。
⑤仕上げに隙間を埋めつつ彩りを添えたら完成!
一通りおかずを詰め終わったら、ミニトマトやパプリカなどを使い、色合いを考えながら隙間を埋めていきます。白米の上にふりかけをふれば、彩り豊かな曲げわっぱ弁当の完成です!
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まとめ/暮らしニスタ編集部
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