お弁当の定番人気おかず、ハンバーグ。焼き立ての肉汁たっぷりの美味しさとはまた違って、冷めて旨味がぎゅ〜っと詰まった味わいがたまりませんね♡
今回はそんなハンバーグをメインにした、見た目も楽しいお弁当の作り方をご紹介します。難しいテクニックは不要です。誰でも真似できる基本をお伝えしますので、ぜひ参考に作ってみてくださいね。
まずは確認!【お弁当の詰め方】の基本
お弁当を詰める時にまず大切なのは、「衛生的」であること。暑い夏を過ぎても食中毒菌が増える可能性はあります。菌が好む条件は、主に①水分(湿度、湯気など)②栄養 ③温度ですので、それらを避けるようにしましょう。
次に大切なのは、やっぱり食欲をそそる「見栄え」ですよね。難しそうに感じますが、これからお伝えする詰め方の基本を押さえれば大丈夫! ぜひマスターしてください。
①冷ましてから詰める
おかずやごはんは冷ましてから詰めます。すべてを熱いまま詰めて冷ますよりも、それぞれ冷ましてから詰めた方が、早く冷めると言われています。
まだ熱いうちにフタをしてしまうと、フタに水滴がついて食中毒菌が増える原因に。じゅうぶんに冷ますことができなかった場合や暑い季節には、保冷剤を活用しましょう。
②水気はしっかり切ってから
食中毒菌は水分を好むので、おかずは水気をしっかり切ってから詰めます。生野菜なども、洗ってからペーパータオルなどで水分を拭き取るのが原則。ミニトマトはヘタ周辺に雑菌が付いていることも多いので、ヘタを取ってくぼみ部分もしっかり洗い、よく拭いてから詰めましょう。
③「赤・黄・緑」の3色で彩りよく
華やかな色合いのお弁当は美味しそうに見え、食欲もアップ!お肉やお魚などのメインのおかずが茶色や淡い色の場合は、副菜などに「赤・黄・緑」の3色の食材を意識して加えると、見栄えのいいお弁当に仕上がります。
彩りとして加える野菜などは調理に手間をかける必要はなく、そのままサラダとして、あるいはサッと茹でる、蒸す、焼く、でOKです。
④ごはんを斜めに盛る
ごはんはなだらかな坂ができるよう、斜めに盛るのがおすすめ。ごはんの坂におかずを立てかけて盛り付けると詰めやすく、立体感も出て見栄えよく仕上がりますよ。
斜め盛りのほうが、おかずをたくさん詰められるというメリットもあります。
⑤見栄えよく詰める順番はコレ!
『ごはん→メインおかず→サブおかず→すき間埋めおかず→彩り野菜など』、この順番で盛り付けていくと自然とキレイに仕上がるので、覚えておきましょう。
写真のお弁当を例に説明すると、ごはんを④のように斜めに盛ってから、メインとなる大きなおかず「ピーマンの肉詰め」をごはんの坂に立てかけるように入れます。次にサブおかず「卵焼き」を入れ、残った場所にすき間埋めおかず「きんぴらごぼう」を盛り付けます。
最後におかずたちが動かないよう、すき間を彩り野菜「ブロッコリー、オクラ、プチトマト」で埋めて完成です。
⑥意外とラク!細長いお弁当箱の詰め方
細長いお弁当箱(2段組)は、ごはんの段とおかずの段を分けましょう。おかずの段の詰め方は、端からおかずを順に並べ入れるだけ。一般的な楕円形のお弁当箱よりも詰めるのが簡単ですよ。
大きめサイズのおかずは、盛り付ける前にお弁当の幅を考えて調整を。逆にサイズが小さくてすき間ができたら、その都度彩り野菜などで埋めればOKです。
お弁当箱はほかにも丸形や長方形、木製の曲げわっぱや耐熱機能のあるタッパーなど、形も素材も機能もさまざまにあります。子どもには小さいサイズのものを、電子レンジで温めて食べられるなら耐熱性のものを、なとど、まずはお弁当を食べる人のことを考えて選びましょう。
とは言え、詰めにくく、手入れにストレスを感じるようなものはNG。作る人が気持ちよく使えるかどうかも、やはり大切なポイントです。
⑦仕切りには葉物野菜などを活用
お弁当を食べる時にお隣のおかずの味が移っていると、ちょっぴり残念な気分に。それを防ぐための仕切りには、レタスなどの葉物野菜を活用しましょう。栄養もプラスされて彩りもよくなりますし、ゴミも出ません。なかでも大葉は抗菌&防腐作用もあり、香りも爽やかで食欲も促してくれるのでおすすめです。
もちろん市販の仕切りカップなども上手に使いましょう。幼稚園児のお弁当などにはかわいい色柄のカップを選んで、見た目に楽しくしてあげて。
実際に作ってみよう!【ハンバーグ弁当の作り方】
詰め方の基本を把握したら、ハンバーグ弁当を作ってみましょう。今回はサブおかず「ゆで卵」、すき間埋めおかず「人参グラッセ」、彩り野菜「ブロッコリー、オクラ、プチトマト」を準備しました。
ほかにも、ポテトサラダやマカロニサラダ、ほうれん草やキノコのバターソテーなどなど、ハンバーグに合う付け合わせはたくさんあります。目玉焼きを乗せてロコモコ風にしても美味しそう♡彩りのバランスを意識しつつ、好みのおかずで作ってみましょう!
①ハンバーグは小さめに形成する
お弁当用のハンバーグは小さめに形成するのがおすすめ。詰めやすく食べやすいだけでなく火の通りも早いので、時間のない朝でも短時間で焼くことができます。
時間が経つとお肉は固くなってしまうものですが、つなぎとして入れるパン粉を普段より多めに加えると、パン粉がお肉や玉ねぎの旨味を吸ってくれるのでジューシーな仕上がりになります。
②しっかり焼いて中まで火を通す
フライパンでこんがりと焼き色が付くまでしっかり焼きます。
③ソースを全体に絡めてから冷ます
両面がしっかり焼けたらソース(写真のミニハンバーグ6個に対し、ケチャップ大さじ2、ウスターソース大さじ1、しょうゆ、みりん各大さじ1/2)を加え、ハンバーグに絡めながら煮詰めます。
この時、ソースをハンバーグ全体にしっかり絡めてから冷ますのがポイント。お肉の表面の乾燥を防ぎ、パサつきが抑えられます。
④基本の手順に従って詰める
しっかり冷めたら、『ごはん→メインおかず→サブおかず→すき間埋めおかず』という基本の順番でおかずを詰めていきます。今回はメイン「ハンバーグ」、サブ「ゆで卵」、すき間埋めおかず「人参グラッセ」です。
そして最後に彩り野菜「ブロッコリー、オクラ、プチトマト」で、おかずたちが動かないよう、すき間を埋めます。
ごはんに梅干しを乗せて、完成です。
⑤細長いお弁当箱の詰め方
細長いお弁当箱(2段組)は、ごはん用とおかず用に段を分けましょう。おかず用の段は端からどんどん並べ入れていけばいいので、一般的な楕円形や長方形のお弁当を詰めるよりもラクに感じるはず。
大きめのおかずは、盛り付ける前にお弁当の幅を考えてサイズ調整をしておくのがポイントです。逆におかずのサイズが小さくてすき間ができたら、彩り野菜などでその都度埋めればOKです。
ごはんの段は、お弁当の幅に合わせたミニサイズのおにぎりにしてもかわいいですよ。
工夫がいっぱい!みんなのハンバーグ弁当をチェック
さすがは人気のハンバーグ弁当。暮らしニスタさんのお弁当投稿のなかにも、真似したくなる工夫やアイデアがたくさんありましたよ!大きい存在感あるハンバーグ、小さくてかわいいハンバーグ、どれも食べるのがもったいないくらいです。
Bちゃんさんのアイデア
花型で抜いた目玉焼きを乗せて、ロコモコ風に♪
材料 : ハンバーグ / 目玉焼き / レタス
ハンバーグの上に花型で抜いた目玉焼きを乗せ、ハチのピックで留めました。これで目玉焼きがズリ落ちることなく、上手に食べられますね。顔はしょう油ごはんで作ってこんがり日焼け肌にして、ハワイアンな雰囲気を演出。小ワザが効いています!
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からあげビールさんのアイデア
すき間おかずにひと工夫!煮込みハンバーグ弁当
材料 : ひじき煮 / 卵 / 塩 / サラダ油
煮込みハンバーグとソーセージがメインの、食べ応えたっぷりのお弁当。卵をフライパンで炒め、ひじき煮を加えてさらに炒めたリメイクおかずをすき間に添えて。仕上げにかいわれ大根をハムでくるくる巻いて詰めて、彩りもバッチリです。
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髙木 あゆみさんのアイデア
使うだけでデコれちゃう♡優秀お弁当グッズ
炊飯器で作った煮込みハンバーグと、とろ〜り目玉焼きを引き立てる、かわいいお弁当グッズに注目。トマトには葉っぱのピックを刺し、コーンはダイソーのスキレット型の軽量スプーンに乗せ、しょう油入れはミッキー♡使うだけで華やかになります。
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tamiさんのアイデア
ハンバーグとチェダーチーズは好相性!
いろんな味が楽しめるゴージャスなお弁当ですが、やっぱり主役はハンバーグ!クロスさせて乗せたオレンジ色のチーズが美味しそうで、食欲をそそりますね。チーズは色味がキレイで味も濃厚なチェダーチーズをセレクト。ハンバーグによく合います。
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暮らしニスタ編集部さんのアイデア
これは真似したい!とってもキュートなドーナツバーグ
材料 : ■ハンバーグのたね / 豚ひき肉 / 塩こしょう / 玉ねぎ / パン粉 / 牛乳 / 卵 / ■デコレーション用 / とろけるスライスチーズ / ケチャップ / マヨネーズ
いつものハンバーグをドーナツ型に形成し、こんがり焼いてとろけるスライスチーズを乗せ、フタをして余熱で溶かしてコーティング。ケチャップでデコってお弁当に入れました。茶色の塊じゃないハンバーグは新鮮ですね!お弁当がやさしい雰囲気に。
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*ぱん子*さんのアイデア
キャラ弁☆ミニハンバーグは顔サイズにぴったり!
材料 : ごはん / ミニハンバーグ / ミニウインナー / チーカマ / カニかま / 海苔
顔の形はハンバーグ、耳はウインナーの輪切り端っこ、口周りはチーカマの輪切り、残りの顔パーツは海苔で仕上げた、くまのがっこうジャッキーサンタのキャラ弁、子供は大喜びですね。ハンバーグは冷凍食品のミニハンバーグを使ってもOKです。
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piyomamaさんのアイデア
ロコモコ丼を作るなら、深めのフードパックで
材料 : 作り置きハンバーグ / 冷凍ナポリタン(自家製) / 豚コマ(唐揚げ用) / ゆで卵
深めのフードパックにワックスペーパーを敷き、ごはんを半分くらいの高さまで詰めてレタスを敷きます。ハンバーグ、スライスゆで卵などを並べ、すき間に唐揚げ、ブロッコリーなどをイン!デリ風のおしゃれなロコモコ丼、混ぜ混ぜしていただきます♡
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冷凍する、市販品を使うなどして、ラクに楽しくお弁当作りを!
ハンバーグ弁当の詰め方&作り方、いかがでしたか?
ハンバーグは朝に肉だねから仕込むのは大変なので、できれば前日に作っておき、朝は焼いてソースを絡めるだけ!がおすすめです。余裕がある時に多めに作って、冷凍しておくのもいいですね。
冷凍する場合は肉だねの状態よりも、焼いてから冷凍するほうが美味しく食べられます。お弁当を作る前夜に冷蔵庫に移してゆっくり解凍し、翌朝にレンジでチンすればOKです。
写真・文/石野祐子
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