大根おろしは付け合わせとしていろいろな料理に添えたいと思いつつ、なくてもなんとかなってしまうので、わかっていながら気が付かないふりをして、すりおろす手間を惜しんでしまいがち。きっと私だけじゃないのではないでしょうか。
子どもが少し大きくなってくると、お手伝いとしてすりおろしてくれたりもしますが、それはそれで見守ったり、助けたりと、地味に労力がいります。自動ですりおろせるキッチングッズを持っていれば簡単にできるかもしれませんが、少量のためにそれを出して片付けるのも面倒です。
大根おろしは、食べる直前にするのが鉄則。あらかじめすって時間が経過すると、味や風味が落ちてしまうので、どうしても食べる直前のバタバタするときにしなくてはいけなくなり、そこが面倒だと思う一番の理由となっています。
そんな面倒な大根おろしを、使いたい分だけ出して使うことができる方法が、冷凍。実は大根おろしは冷凍保存できるんです!
すりおろした大根は、かなりの水分が出ます。水分を切ったほうが冷凍しやすいのですが、この水分にも旨みと栄養がたくさん含まれているので、軽く切る程度にするのがおすすめ。私が冷凍するときには、水分を切らず全部一緒に冷凍しています。冷凍するときは、この水分が入っていてもこぼれないような容器に入れるのが必須。
使うときのことを考えておすすめしたい保存方法のひとつが、小さめの容器を使用すること。1回で使い切る量を容器に入れ、そのまま冷凍。解凍もそのままできます。余計な手間もかからないので便利。ちょっと余った大根おろしがあったら、この方法で冷凍しちゃうといいですね!
もうひとつのおすすめは、フリーザーバッグを使用する方法です。こちらも水分と一緒に保存できますが、大きな違いはたくさんの量を冷凍できること。そして効率よく最小限のスペースで保管できることです。
たくさんの量を冷凍できるからと言って、フリーザーバッグに入るだけ入れると、冷凍も解凍も時間がかかります。使いやすさを考えると、できるだけ空気を抜いて口を締め、厚みを抑えて平らに広げます。冷凍するときには金属のバットに乗せて急冷凍するようにしましょう。
大根おろしは水分が多ければ多いほど、冷凍した時にカチンコチンに硬く凍ります。感触としては氷。全部を一気に使う場合は袋のまま解凍すればいいのですが、少量だけ解凍したい場合は折って取り出します。
無理に折ると、袋ごと折れて破けてしまうことがあります。半冷凍の状態になったころに、箸などでくぼみをつけておくと簡単に折れるようになるので、やってみてください。ひと手間かかりますが、この手間でグッと使いやすくなります。
冷凍した大根おろしは自然解凍がおすすめです。寒い季節は室温でも大丈夫ですが、気温が高めの季節は解凍時に痛む心配もあるので冷蔵庫でじっくり解凍するようにしましょう。
電子レンジで解凍する方法もありますが、熱が加わると風味が変わってしまうので生食の大根おろしにはあまり向きません。加熱調理して使う場合は電子レンジで解凍したり、直接加えて加熱したりしても大丈夫です。
こちらは1回分をお皿に乗せて自然解凍した大根おろし。見た目は「これ何だろう?」と思うような姿ですが……
つまんでみると、大根おろしが出現しました!
こうなってみると、もうどこからどう見ても普通の大根おろしです。肝心の味はというと、意外なほど普通の大根おろしの味。
食品は冷凍すると細胞が壊れて食感が変わってしまうことが多いですが、大根おろしの場合は、すりおろしているため味も食感もあまり変わりません。冷凍しても一般的な大根おろしと同じように使うことができます。
焼き魚や揚げ物に大根おろしはとっても合いますよね!娘はおろしポン酢をかけた和風ハンバーグが好きです。使い始めると大根おろしのおいしさを再発見しました。
大根おろしは時間が経つと味も風味も落ちてきます。冷凍する場合もすりおろしてすぐに冷凍したほうが、おいしさを保つことができます。解凍した大根おろしも、時間が経てば風味や味が落ちてしまいます。解凍後は早めに食べ切るようにしましょう。
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