残念ながら派遣の「未経験OK」の求人は、社会人経験ゼロ、つまり一度も働いたことがない方は対象外となるケースがほとんどです。
ここで言う未経験OKとは、「職種未経験」あるいは「業界未経験」を意味します。
たとえば、これまで接客業の経験しかない方が未経験OKの事務の仕事にチャレンジする場合。
事務職のスキルはないかも知れませんが、ビジネスマナーや社会人としての最低限のエチケットなどを持ち合わせているので、応募は可能ということになります。
派遣会社が求人内容に「未経験OK」と書く理由は、2つあります。
1つは、応募のハードルを下げることでより多くの方に就業機会の提供をすること。
もう1つは、業種や職種の垣根を越えて、ヒューマンスキル・PCスキルの高い方や、働く意欲の高い方に応募してもらうためです。
●データ入力
●テレマーケティング、テレフォンオペレーター、コールセンターなど電話応対がメインの仕事
●軽作業（梱包・仕分け・検品）
●接客業（不動産店の受付など）
このような求人なら、未経験者も歓迎される場合が多いです。
また、職種を問わずマニュアルや新人研修制度が整っている会社であれば、未経験者を受け入れる体制ができていますので、応募が可能でしょう。
オフィスワークの派遣で「未経験OK」の求人に応募する場合、以下のような方であれば社会人経験が少なくても採用される可能性が高くなります。
●パソコンの基本スキルがある
●Word・Excelなどoffice系ソフトが使える
●職業訓練校などで習ったことがある
●専門的なスキルや資格を持っている（英語力が高い、簿記の資格を持っている等）
特に、パソコンの基本スキルがあるかどうかが一番のカギになります。
「基本スキル」が何を指すのかは派遣先企業によって変わります。
●PCの起動／終了ができる
●マウスを操作できる
●ネット検索ができる
●文字が入力できる
といった「パソコンの基本操作ができればOK」というケースと
●Wordで文章を打てる
●Excelでセルに文字を入力できる
●メールソフトを使って、文字の入力や資料の添付ができる
など、具体的にソフトの操作ができるかどうかまで求められるケースもあります。
事務の求人にエントリーされるなら、たとえ「未経験OK」と書かれてあっても、WordやExcelの基本操作はできるようにしておくと安心です。
なお、タッチタイピングやグラフの作成などはできなくても十分なケースがほとんどです。
未経験であっても応募できる派遣の求人は多数ありますが、オフィスワークに関してはパソコンやビジネスソフトが使えるかどうかが1つの分かれ目です。
ブランクがあり、古いバージョンのソフトしか使えない場合は無料動画などを見て基本操作をおさらいをしておきましょう。
また、社外の人と接する機会が増えますので、電話の取り方や来客応対など、最低限のビジネスマナーや言葉づかい等を勉強しておくと安心ですよ。
