モルタル造形は昔からある技法で左官屋さんがモルタルを使って擬石や擬木を作る方法です。
現在では専用のモルタルやペンキが有るので誰でもDIY出来るようになりました。
テーマパーク等の建造物はかなり大掛かりな物ですが、DIYではちょっとした小物などはホームセンターの材料でも出来るので今回はホームセンター材料のみで造ってみました。
まずはベースを造ります。
1.造形をするのに台となるベニヤ板を用意します。
私はコンクリート型枠を造る時用のウレタン塗装済みのコンパネを使いましたが、化粧ベニヤ等の表面がツルツルした物でもOKです。
2.1.で用意したベニヤ板の上に造形する木の大きさより一回り小さめにカットした金網を少し湾曲させトンネル状にした物を置きます。
(金網はホームセンターで切り売りで購入できるものです)
3.軽量モルタル5:セメント粉1を混ぜて水で練り、金網の上にコテ等を使って盛っていきます。
(一回の盛る量は2㎝位です)
4.金網の上に盛ったモルタルを木の外形に成形していきます。
造りたい擬木の外枠の形をこの段階で造ります。
5.4.で盛ったモルタルが完全に固まる前に2回目のモルタルを盛っていきます。
ここで木の表面になる部分の凹凸を成形します。
※デザインは自由なので本物の木をイメージして凸凹を作ると良いでしょう!!
木の表皮を再現する為、針金を使って道具を造りました。
画像の様に針金を適当な長さに数本カットして束ね、小さな熊手!?の様な物にしました。
画像が無かったので擬木の扉を造った時の画像ですが造り方は同じです。
1.『擬木の造り方その②』で造った熊手風の針金で表皮の溝を掘ります。
※この作業はモルタルが固まり始めた頃スタートすると良いです。
早すぎると上手く溝が描けず、遅いとモルタルが硬くなって針金では掘れなくなってしまいます。
2.モルタル造形用のモルタルではこの作業やこの後の成形に時間を掛けられる様、固まる速度が遅くなる様に造られていますが、通常の左官モルタルは盛ってから15分~30分位置いたらこの様な筋が入れられる位の硬さになります。
ここでは木の表皮の深い部分や年輪、虫食い、剥がれ、干し割れ等の造形をします。
1.『擬木の造り方その③』で細い溝を入れた後、スクレーパーや竹べら等の薄いナイフ状の物で深い溝を入れていきます。
2.この時も本物の木をイメージして大胆に入れてみて下さい。
3.この作業は『カービング』と言います。
モルタルを削り取るのでモルタルのカスが出ますので大き目の刷毛やブラシ等で優しく掃いて取り除きながら成形します。
画像では浅い筋と深い筋を入れただけの部分ですが、これだけでも木の表現は出来ますので、比較的簡単に出来ます。
失敗してもモルタルなのでこの上にもう少しモルタルを盛り、均せばもう一度最初からやり直しが出来ます。
この扉は直接ブロック塀の表面にモルタルを盛って造っています。
モルタルで造るのでデザインや大きさは自由に出来ますので色々な形に挑戦してみて下さい。
材料費もこの程度の物であれば数百円で出来ます。
モルタル等も削りやすさや固まる時間、塗り厚の制限はありますが、通常のモルタルやインスタントモルタルでも十分に作る事が出来ます。
この後ペイントをする訳ですが、ペイントは今回塀のモルタル造形の最終段階でするのでこの擬木を含め下塗りから仕上げ手順は後程ご紹介しますね!
枕木もモルタル造形で出来ています。
今回はモルタルで造る擬木、板扉をご紹介しましたが、材料がモルタルなのでこの他に石やレンガ、花や野菜等のレリーフ等々形がある物なら何でも出来ちゃいます。
コンクリート製枕木もホームセンター等で1000円~あり、高い物ですと6000円位するものも有ります。
モルタルから造形すると材料費で数千円掛かりますが、枕木程度ですとこの材料で5~6本位作れちゃいます!
DIYで楽しみながら造ればとっても経済的ですね♪
まずは小さな物からでも是非挑戦してみて下さいね~!!
セメントはアルカリ性なので作業には必ず手袋をして下さいね!!
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