離乳食を始める目安は、一般的に
1.首や腰が据わっている
2.よだれが多く出る
3.大人の食事をじっと見るようになった
4.スプーンを口に入れても舌で押し出さない
などが挙げられます。個人差はありますが、赤ちゃんの様子を見ながら始めていきましょう。
生後5・6か月の赤ちゃんは、10倍粥から始め、徐々に野菜や白身魚などを与えていきましょう。固さはドロドロに。その際、活躍するのが「離乳食セット」やブレンダーです。各メーカーから出ている「離乳食セット」には、赤ちゃん用の小さなすり鉢や裏ごし機など必要なものが揃っていて便利です。
ですが、裏ごしは時間がかかる割に少量しか取れなくて、案外手間がかかります。そこでおすすめなのが、離乳食に使える加工食品。たとえば、パルシステムやコープデリでは「うらごしかぼちゃ」や「うらごしコーン」など裏ごしした状態で凍結され、キューブ状で小分けされているので離乳食初期の頃の赤ちゃんに使えて便利です。また、赤ちゃん本舗から発売されている「カット野菜シリーズ」も時短になるとママに好評です。
離乳食を始めて2か月ほど経ったら、次は少しずつ味付けをして、食事の楽しさを伝えていきましょう。5・6か月のドロドロ状から、片栗粉や牛乳で少しとろみをつけて飲み込みやすくしてあげることがコツです。
「素材そのものには慣れてきたけれど、どう調理していいかわからない」というママには、「蒸す」機能がついたミキサーはいかがでしょうか。離乳食のレシピが付属しているものもあるので、それを参考に食材と水を入れてスイッチをONするだけであっという間に離乳食のでき上がり! もちろん、離乳食以外にも対応しているので長く使うことができます。
この頃には3回食にしていきます。食べたり、食べなかったり…と赤ちゃんによって進み方にもばらつきがありますが、大人と同じように食事をすることで食欲が湧いてくることもあります。これまではスプーンなどで大人が介助していた離乳食も、だんだんと手づかみをしたがります。固さは歯茎で潰せるくらいの形状に。食べる品数も増えていきますので、もう一品、という時にレンジだけで調理できるシリコンスチーマーが便利だと評判です。にんじんや大根などを赤ちゃんが手に持てるくらいの細さにカットして、コンソメなどで少し味付けをしてレンジでチンすれば、簡単に野菜スティックができ上がります。また、先ほど紹介したうらごし野菜のキューブや、ブロッコリーやいんげん、ひき肉や魚を小さく切ってシリコンスチーマーに入れて蒸し、できあがったものをラップで絞れば、簡単な茶巾をつくることもできます。
とうとう離乳食も完了期に入ります。3回食になり、作って、食べさせて、片づけて…を毎日繰り返して疲れているママも、この頃になれば大人食の取り分けもできるようになり、少し楽になってきます。例えばカレーを作る際には、炒めた野菜を取り出し、大人用と子ども用に味付けを変えるだけでいいのです。また、この頃になると食べられるものがずいぶん増えてくるのが一般的です。おでんや煮込み料理などは、大人とほぼ同じものが食べられるようになりますのでメニューに取り入れてみましょう。少し、味付けが濃いかなと思ったら、お湯でサッと洗うか、お湯で薄めて火を通せば少し薄くなりますよ。
各自治体では、月齢に合わせた離乳食づくりの講座を開催しています。栄養士が直接その場で調理してレシピを紹介したり、作ったものをママが味見できることも。離乳食に関する悩みも相談できますので、参加してみましょう。他の赤ちゃんが食べている姿を見ることで刺激を受けて食べ始めるケースもよく見受けられます。
食べることは、生きること。食事の楽しさを教えてあげられるのは、ママの特権です。行き詰ってきたら、便利なグッズに頼って楽しんで進めていきましょう。
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