
ナガミヒナゲシは、1株から16万粒以上の種を放出し、「アレロパシー」という物質を分泌して他の植物の生育を妨げ、自らの群生を促します。 さらに、1つの実には1500粒以上の種子が含まれ、未熟な種でも発芽可能なため、異常な繁殖力を持ちます。 そのため、自治体では警戒が呼びかけられ、駆除が推奨される植物なのです。
でも「ナガミヒナゲシ」は、別物ですよ!恐るべし雑草なのです。
お子様やペットがこの植物の近くに近づかないようにすることが安全ですよ。
蕾に毛が生えて、毛むくじゃらのところは、なんだか気持ち悪いですよね!
はじめは、このように、おばけのように首を傾げた姿をしています。茎は細くて長いため、折れないようにわざと曲がって成長しているようにも思えます。こうすることで、風が吹いても雨が降ってもしなやかに耐え、折れるのを防いでいるのでしょうか。
段々と蕾が大きくなり、花が開こうとするタイミングで、再び茎がまっすぐ直立していきます。
ひなげしは古くから愛されてきた一年草の植物で、開花前は下を向いていますが、開花期になるとまっすぐ立ち上がり、細い茎の上に美しい花を咲かせます。これ、まさにナガミヒナゲシの成長の過程と同じですよね。
お花が開花したものです。
内包されていた種ができると、やがて中央部分だけが残ります。ナガミヒナゲシの「ナガミ」という名前は、開花後にできる種の入った実が縦長の太鼓のように見えることから由来しているそうです。
隙間部分から種を放出するため、この中央部分の柱頭が傘のような役割を果たし、種が雨に濡れて実の中で腐ることが少なくなるそう。
画像は、まだ放出前です。3月末ですが、この場所ではまだ種の放出はなかったですね。
ナガミヒナゲシは、コンクリートの割れ目でも発芽します。環境が厳しい場所では、小さい株のまま花を咲かせ、すぐに種を放出し、その場がナガミヒナゲシだらけになってしまうこともあります(アレロパシーという物質を分泌し、他の植物の生育を妨げながら群生)。
家の周りにナガミヒナゲシが生えてきた場合、手袋をして早めに駆除することをおすすめします。ナガミヒナゲシの実は未熟でも発芽するため、開花後に刈った場合はすでに種をつけていることもあります。放置せず、すぐにゴミ袋に入れて廃棄しましょう。
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