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プレスリリース

漁業体験&遊漁の新感覚ツアー「潮鰹の誓い」をトライアル開催

伊豆の海でカツオを釣り上げ、伝統食の「潮かつお」を仕込む。一本釣り漁における船主と船員との契約の証として継承されてきたこの伝統を、皆様とともに未来に繋ぐ。




潮鰹の誓い ~漁業体験&遊漁で繋ぐ西伊豆町産潮かつお~
漁業体験(カツオ曳縄漁体験)&遊漁(カツオキャスティング)によって失われゆく地域文化を守る新感覚ツアー「 潮鰹の誓い」をトライアル開催します。西伊豆町田子地区でのみ生産される潮かつおは、古来のカツオ保存食であり、正月行事と一体となることでこの地で継承されてきました。しかしながら、一本釣り漁が廃れ行事に欠かせない「西伊豆町産のカツオ」が調達困難となり、担い手も減少し、潮かつおの伝統そのものが失われつつあります。
地元だけで継承されてきた潮かつお文化を新しい視点で捉え直し、令和のカツオ船で西伊豆町産のカツオを仕留め、地域を越えた人の輪で「正月魚(しょうがつよ)」神事を行い文化継承を行う、新感覚の文化保全活動です。
西伊豆潮かつお研究会・株式会社ウミゴーの共催、西伊豆町海業地域づくり推進協議会の後援、龍海丸、ふじなみ丸、カネサ鰹節商店、特定非営利活動法人西伊豆みらい創造の協力により実施します。出船は9月26日(土曜日)、10月18日(日曜日)。神事は2027年1月5日(火曜日)を予定しています。ぜひご参加ください。

神事によって継承された、元祖鰹保存食「潮かつお」
鰹節のルーツであり、古の保存食「潮かつお」
ユネスコ無形文化遺産でもある和食には、鰹節から作られる鰹出汁が欠かせません。
実は、カツオが現在のような鰹節・鰹出汁として利用されるようになったのは、発酵食品として鰹節の製法が確立した江戸時代中期からです。それより以前、はるか古代からのカツオ加工の主流は「潮かつお」と呼ばれる塩蔵品でした。
潮かつおは、かつては保存食として広く親しまれていましたが、旨味成分を効率良く抽出できる鰹節が普及するにつれ、食用としての役割は次第に鰹節へと取って代わられていきました。

古のカツオ保存食「潮かつお」


一本釣り漁の契約の証として、西伊豆で継承
西伊豆町田子地区は、かつては40隻もの一本釣り漁船が並ぶカツオの一大生産地でした。それぞれの漁船には専属の加工場が付き、鰹節を首都圏へと供給してきました。カツオ漁そのものは巻き網などの遠洋漁業にとって変わられてしまいましたが、鰹節の加工技術は今なおこの地に息づいています。そして、元祖保存食である「潮かつお」を生産し続けているのもまた、国内で唯一、西伊豆町田子地区のみです。
江戸時代から食用としての利用が減ってきた潮かつおですが、西伊豆では、航海安全・豊漁豊作・子孫繁栄を祈願する年末年始の「神事」と深く結びつき、独自の文化として受け継がれてきました。その年のカツオ漁が終わるタイミングで仕込まれる潮かつおは、正月には藁飾りを施した神聖なお供え物として祀られます。神棚から降ろされた潮かつおは切り分けられ、次の1年の航海を共にする船員への雇用の証として、契約の品として使われました。
この貴重な食文化「正月魚」は、平成29年に西伊豆町の民俗文化財にも登録されています。

一本釣り漁の様子。命がけの航海だからこそ、正月魚の行事が必要であった(西伊豆町役場提供)


新しい発想で、失われゆく地域文化を残す
「正月魚」として使う潮かつおは、原材料に指定があります。それは、「すべてその土地のものを使う」というもの。お飾りの稲、燻す薪、そしてカツオが西伊豆産でなくてはなりません。しかしながら、主役となるカツオは、一本釣り漁が途絶えた西伊豆町では安定供給できず、近隣の市町から取り寄せて代用せざるを得ない状況です。
担い手も地域のわずかな方々のみ、原材料も調達困難となれば文化継承は困難です。和食のルーツをたどる貴重な伝統食、潮かつおも消えゆく運命にあるのか・・・。
そこで、発想を転換しました。一本釣り漁船がなくとも、活躍している漁船・遊漁船がある。潮かつお文化を担うのは地区だけでなくても構わない、和食のルーツとして皆でその精神を継承すればいい。こうして出来あがった企画が「潮鰹の誓い」です。

ミッションはひとつ。

「西伊豆町産のカツオを漁業体験&遊漁で確保し、それを使って、本来の『正月魚』行事を行うこと。」

失われゆく地域文化を継承し、日本のアイデンティティを未来に残す。オリジナルの「正月魚」行事を執り行うためには、皆様の心意気とテクニックが必要です。本企画に共感いただける方・腕に覚えのある方はぜひ、ご協力ください。

スケジュール



DAY1 漁業体験&遊漁パート
「龍海丸」「ふじなみ丸」2隻の船でカツオを狙います。龍海丸は仁科漁港、ふじなみ丸は安良里漁港から、大漁旗を掲げ出発します。それぞれの遊漁船ごとに異なるスタイルでカツオを狙い、捕獲確率を高めます。
ミッションは両船合わせて8本程度の潮かつお用のカツオを確保すること。後に続く体験で仕込む潮かつおは神事を経て清められ、お下がりを参加者に分配します。これを超える分については、各自でお持ち帰りいただくか、寄贈ください。
漁業体験コース(龍海丸)
「曳き縄漁」と呼ばれるカツオ漁法を体験します。船を走らせながら疑似餌を流し、船自体の引き波も利用して表層の魚を狙います。釣具等は使用しません。
遊漁コース(ふじなみ丸)
ルアーを用いたキャスティングゲームです。カツオが水面へ餌を追い込んでいる白湧きを発見し、そこにルアーを打ち込む「ナブラ打ち」でカツオを狙います。シイラやサワラなどのボートキャスティングタックルをお持ちの方のみご参加いただけます。

カツオ漁が盛んだった頃の田子漁港での一本釣り漁船パレード(西伊豆町役場提供)


DAY1 潮かつお仕込み体験パート
帰港後は休憩を挟み、確保した西伊豆産のカツオを使い、潮かつおの仕込みを行います。仕込みを指導するのは、現在も西伊豆町で潮かつおを作り続ける数少ない職人のひとり、カネサ鰹節商店五代目の芹沢安久氏です。
「潮鰹の誓い」は、釣った魚を持ち帰って食べるだけのイベントではありません。釣り上げたカツオに塩を施し、保存食として仕込み、年初の神事へとつなげることで、参加者自身が潮かつお文化に関わります。
※たとえカツオが穫れなかった場合でも、在庫しているカツオを用いて潮かつおの仕込みを体験いただきます。

カネサ鰹節商店 五代目 芹沢安久氏による潮かつお仕込み体験


釣り上げたカツオで潮かつおを仕込みます。

DAY2 神事
参加者の皆さまが仕込んだ潮かつおは、神前に供えられます。海の恵みに感謝し、豊漁豊作・子孫繁栄を祈願します。神棚には地域の特産物も同時にお供えします。神事終了後、清められたお下がりを参加者に分配します。
※お越しになれない方には、ご自宅へお送りします。

カネサ鰹節商店内 西伊豆カツオミュージアム祭壇にて「正月魚」行事を行います。※写真はイメージです


開催概要


実施体制


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