お知らせがあるとここに表示されます

コメントがあるとここに表示されます

編集部からの連絡

編集部からの連絡があるとここに表示されます

プレスリリース

【北海道白糠町】魚の命を、余すことなく生かす【龍宝丸水産】ふるさと納税返礼品として、地元・白糠産の魚を使った製品が続々登場


「丸吉(まるきち)田森漁業有限会社」代表・兼「龍宝丸水産」代表の田森栄輝さん(60歳)

北海道白糠町。太平洋に面し、古くから漁業とともに歩んできたこの町には、海と真剣に向き合い続ける漁師たちの姿があります。今回お話をうかがったのは、白糠町で定置網漁を営む「丸吉(まるきち)田森漁業有限会社」の代表であり、水産加工事業「龍宝丸水産」を手がける田森栄輝(たもり・まさき)さんです。

白糠町のふるさと納税返礼品として、2025年12月より、龍宝丸水産の「鮭明太フレーク」などが新たにラインナップ。今後「黒そい・塩麹漬け」「鮭・柚庵漬け」など様々な商品が返礼品として登場予定です。

漁師として魚を獲り、その命を余すことなく生かすために加工にも取り組む。白糠町ふるさと納税を支える事業者の一人でもある田森さんの歩みは、決して一直線ではありませんでした。遠回りを重ねながらも、魚を愛し、魚に向き合い続けた田森さんの半生についてうかがいました。

■若い頃は都会に憧れ、何をやるか迷いながら進んだ

高校を卒業後、札幌の専門学校へ進学し、インテリアやアパレル関係の生産現場、縫製工場での裁断士、物流会社、住宅の営業マン、さらには東京勤務まで、さまざまな仕事を経験してきた田森さん。
「正直、何をやっていいかわからなかった。ただ都会に出たい、田舎から出たい。それだけだった。」
東京の暑さに閉口し、白糠町へ戻ってきたのは27歳のとき。同級生の多くはすでに漁師として10年近い経験を積んでいました。
「焦ったよね。こっちは何もできねえのに、周りはもう10年選手だから」。
その焦りから必死に仕事に取組み、漁師として生きる覚悟へとつながっていきました。

■漁師として、そして釣り船の船長として

27歳で白糠町に戻り漁師の道へ進んだものの、田森さんの挑戦はそれだけにとどまりません。もともと「自分でやりたい性格」だったこともあり、30代では釣り船の船長として独立。
自ら船を購入し、遊漁船ブームの中で約10年にわたり活動しました。
積丹(しゃこたん)を始めえりも、苫小牧、登別、室蘭などへ遠征し、シーズン中は現地に1ヶ月ほど滞在することもありましたが、その中で苦労もありました。
「向こうから見れば、他所から来て魚を釣る存在だからね。いくら法律やルールを守っていても、感情の問題はある。」
地元の漁業者との調整などに骨を折りながら、それでも「やりきった」と言えるところまでやり切り、40歳前後で再び本業である漁師へと戻ります。

■漁船の乗組員では終われなかった


龍宝丸水産の工場前に立つ田森さん。手にはファンが多い人気商品「黒そい塩麹漬」と「龍宝丸の漬魚 鮭の柚庵」

当時、漁業の社長は父親。田森さんは雇われの立場でしたが、その状況に甘んじることはありませんでした。
「自分は何かしら挑戦したい性分。乗組員では、正直、物足りなかった。」
釣り船時代にお客さんから教わった魚のさばき方や珍味の作り方、もともと持っていた水産加工への興味が、次の挑戦につながります。
最初の5年ほどは番屋(※)で加工を行い、自分の船で獲った魚を使って珍味や加工品を製造。本格的に加工場が稼働したのは47歳のときでした。
「47歳だから、遅咲きだよね。でも、もともと釣り船か水産加工かで迷ったほど、やりたかったことなんだよ。倉庫だった建物を改装して、親父が使ってた冷凍庫も活用して始めたんだ。そういう環境に恵まれてスタートできたかな。」

※番屋(ばんや) 漁港の近くに建てられる漁業の拠点。出漁の準備や休憩、作業場や交流の拠点となる小屋や施設。

■受け継がれてきた漁業のルーツと飯寿司の味




田森家の漁業のルーツは、十勝・大津。
「十勝に「山吉(やまきち)田森漁業」っていうのが、本家。僕の親戚は大津に結構、漁師がいるんだ。」
祖父が白糠の漁場を買い、父に「白糠に行け」と命じたことが、白糠の「丸吉 田森漁業」の始まりとのこと。その創業から60年以上、父と息子の二代にわたって白糠の海と向き合ってきました。

さらにルーツをたどると、曾祖父は秋田県の出身と聞いているとのこと。
ふるさと納税返礼品としても人気が高い、龍宝丸水産の「鮭の飯寿司(いずし)」は、秋田にルーツを持つ祖母の味が、北海道の海と結びついて生まれました。

「飯寿司は家庭ごとに味がある。龍宝丸水産の飯寿司は、僕のばあちゃんの作り方。衛生面には特に気を使っているから、道具こそ現代的なものを使っているけど、製法は昔のまんま。手間暇かかる伝統的なやり方で、時間をかけて作ってるんだ。」

飯寿司は、魚と野菜を米麹に漬けて発酵させる、北海道の浜に伝わる冬の保存食。
熱を加えず低温で発酵させるため、素材の旨みがやさしく残ります。使う魚や家庭ごとに味わいが異なり、一つひとつに家族の記憶が詰まっている、浜の郷土料理です。

龍宝丸水産の「鮭の飯寿司」。田森家に代々伝わる味を伝統的な製法で伝えている。

■コロナ禍がもたらした転機と、ふるさと納税


龍宝丸水産の製品の一部。「鮭とばクイーン」「むしりカレイこがねちゃん」「かんず一夜干し」「生かすべ切身」など使用する魚も商品も多岐に渡る。商品開発から味付け、ネーミングまで田森さんが自ら手がけている。

水産加工を始めて14年。最大の苦労はコロナ禍でした。仕事が激減する一方、原料の鮭はある。「じゃあ、ガンガン作ろう」。そうして力を入れたのが「鮭とばクイーン」でした。
完成すると大量の在庫となり、そこで相談したのが町のふるさと納税の職員。

職員 「在庫は、なんぼくらいあるんですか?」
田森さん「結構、あるぞ!」
職員「分かりました!」

そんな会話の後、なんとふるさと納税でわずか2か月で完売します。
喜びも束の間、今度は生産が追いつかない状況に。早朝からの定置網漁を続けながら、漁に出る前と帰ってきてからは加工場に入り、寝食を削って徹夜で働いたとのこと。

「当時は自分を入れて 2人しかいなかったから、完全にキャパオーバー。
そこで学んだのは、無理な規模に急拡大してもダメ。続けられなきゃ意味がない。」

この経験を通じて、安定供給と継続可能な規模で事業を運営する大切さを強く意識するようになりました。
今は、ふるさと納税のほか、空港の土産物屋や地元スーパーにも流通し、指名買いも増えているそうです。

龍宝丸水産で働く、白幡友見さん。社長自らが率先して現場で働くスタイルに最初は驚いたそう。

■北海道は「取るだけ、出荷するだけ」の漁業から脱却できるか?


還暦を迎えた田森さん。赤いチャンチャンコならぬ真っ赤なウェアで漁へ出た。(写真提供:田森さん)

漁獲量や時代の変化に伴い、従来の大量に水揚げし本州に素材のまま送り出す「取るだけ・出荷するだけ」のスタイルから、高付加価値漁業への転換を迫られている北海道の漁業。
それについて想う事を、田森さんにうかがいました。

「昔から、漁師はみんな思ってる。取るだけじゃダメだって。
だけど、加工や6次産業化には、衛生管理のノウハウや場所、設備、たくさんの壁がある。」

そして、漁師特有の生活リズムもハードルになると言います。

「僕らが若い頃は、風呂に入って夜7時の天気予報を見たらもう寝る。夜中に起きて、風向きを見て、漁に出られるか情報を集めて、早朝3時には漁へ出る。帰ってきたら一日はほぼ終わりで、午後2時に、町の銭湯の一番風呂に入るのが楽しみって漁師も多い。そんな生活だから、加工までやる時間的な余裕もないよね。」

自分はたまたま環境に恵まれていた、と語る田森さん。しかし、挑戦し続け、試行錯誤を重ねてきたからこそ今があります。

■原点は魚。だから魚に恩返しを


「うちの原点は魚」と語る田森さん。

「魚を取って、魚を売って、魚の命を頂いている。
だから命を大事にする、無駄なく食べるっていうのが田森の家訓。
頭も、皮までも、ありがたくいただく。」

初物は必ず神棚にあげて感謝を忘れません。
また、定置網漁ではメインではない魚も多く網に入りますが、「そいつらにも命があって、価値がある」と田森さんは言います。
低利用魚や規格外の魚も、工夫次第で価値ある商品になる。
試作を重ね、レシピを蓄え、海の変化にいつでも対応できる準備を続けています。

最近は温暖化によって、白糠で獲れる魚も変わっています。
海の環境が変わり、獲れる魚が変化しても、魚と向き合う姿勢は変わりません。

定置網で揚がったツバメ魚。馴染みのない南の魚が揚がるようになった。(写真提供:田森さん)

■白糠町への恩返し

魚への恩返しと同時に、育ててもらった白糠町へも恩返しをしたい。年々高まるその想いと重なったのが、ふるさと納税という仕組みでした。大量生産はできないが、手作りの良さで町の力になりたい――その姿勢が、龍宝丸水産の取り組みの根底にあります。

「この町で育ってきたから、白糠町はやっぱり僕にとって大切な“ふるさと”なんだよね。
人口が7,000人を切ったと聞いたときは正直驚いたし、寂しさもあった。だからこそ、町の人同士でもっと交流したいし、移住してきた人や、ふるさと納税を通して応援してくれる人とも、これからもっと関わっていきたい。そしてこの町が、もっと明るく楽しくなること。
それが今の自分の願いなんだ。」

魚が好きで、人が好き。その原動力を胸に、田森さんはこれからも白糠町の海とともに歩み続けていきます。

■会社概要
丸吉 田森漁業有限会社 (第十八龍宝丸、第二十一龍宝丸)
白糠郡白糠町東3条南2丁目2-28
龍宝丸水産
白糠郡白糠町東3条北3丁目1-9
代表 田森 栄輝(まさき)


■ふるさと納税ページ(一例)
鮭の飯寿司(いずし) https://item.rakuten.co.jp/f016683-shiranuka/016683-1015/
鮭明太フレーク    https://item.rakuten.co.jp/f016683-shiranuka/016683-1603/
■ECサイト
鮭とばクイーン  https://item.rakuten.co.jp/946airport/kuin/

■北海道白糠町のご紹介



白糠町は北海道の東部に位置する人口約7,000人のまちです。アイヌの言葉で「荒磯のほとり=シラリカ」が町名の由来です。豊かな自然に恵まれ漁業、林業、酪農などが盛んです。太平洋沖の暖流と寒流が交わる絶好の漁場にあり、1年を通じて様々な海産物が獲れます。茶路川、庶路川、音別川と鮭が産卵に帰ってくる川が3本もある恵まれた立地から「秋鮭」「いくら」の漁獲量が高く、ふるさと納税の返礼品としても高い人気
を誇っています。近年は「ブリ」の漁獲量が増え、「極寒ぶり(R)」として新たな名産品の一つになっています。

白糠町ホームページ:https://www.town.shiranuka.lg.jp/
白糠町公式note:https://note.com/_shiranukacho/
Instagram:https://www.instagram.com/shiranukacho_hokkaido/

企業プレスリリース詳細へ
PRTIMESトップへ
暮らしニスタとは?
よくある質問
暮らしサポーター

暮らしニスタの最新情報をお届け