プレスリリース
J.D. パワー初、個人投資家のアクティブ・ファンドに対する満足度調査発表【J.D. パワー2025年アクティブ投資信託満足度調査(SM)】
J.D. パワー
2025.06.26
「インベスコ 世界厳選株式オープン」と「セゾン・グローバルバランスファンド」が各部門でトップ

CS(顧客満足度)に関する調査・コンサルティングの国際的な専門機関である株式会社J.D. パワー ジャパン(本社:東京都港区、CEO:木本卓、略称:J.D. パワー)は、2025年アクティブ型投資信託満足度調査の結果を発表した。
アクティブ型投資信託(アクティブ・ファンド)の満足度を個人投資家より聴取する調査、J.D. パワーで初の実施
近年の低金利環境の長期化と「人生100年時代」における資産形成の重要性の高まり、およびNISA(少額投資非課税制度)の拡充も相まって、個人の投資への関心は急速に高まりつつある。
投資にあたって運用商品のリスクを正しく理解し、自身に見合った運用方法を選ぶことが重要であるが、とりわけアクティブ・ファンドは、個人投資家の経験値やリスク許容度、運用会社との相性など、多様なニーズがあり、今後個人投資家の数が増えるにつれ、その役割は重要になると考えられる。
現在、国内の公募投資信託市場には6,000本弱のアクティブ・ファンドが存在すると言われているが、膨大な選択肢の中、個人投資家がどのようにファンドを選び、どのような点に満足・不満を感じ、どのような情報やサポートを求めているのかといった体系的な情報が不足しているのが現状である。このような背景から、J.D. パワーでは個人投資家が保有するアクティブ・ファンドに関する経験や評価を網羅的に把握することを目的とした本調査を実施した。
アクティブ・ファンドにおける個人投資家の満足度構造を可視化
総合満足度の測定にあたり、「運用方針¹」、「運用実績」、「情報提供」、「コスト」の4つのファクターを設定した。
総合満足度における各ファクターの影響度を統計解析した結果、「運用実績」が47%と最も高く、「運用方針」(24%)、「コスト」(16%)、「情報提供」(12%)と続いた。これは個人投資家がファンドを選ぶ際に、「運用実績」という具体的なリターンや基準価額の安定性を最も重視していることを示すものの、ファンドの投資戦略や分配方針およびそのリスク管理体制といった「運用方針」や購入時や保有期間中、また売却時に要する「コスト」、運用会社から提供される「情報提供」についても満足度に相応に影響していることを示す結果となった。
一般にファンド選びでは「運用実績」の高さに注目が集まりがちであるが、満足度の観点ではそれは半分に満たず、ファンドの運用方針、コストの負担感、そして適切な情報提供といった多角的な要素を総合的に満たすことが高い満足度の形成に寄与することが確認された。

高い満足度と投資哲学の魅力度は相関性が高く、ロイヤルティ醸成にも寄与
本調査においては、保有するアクティブ・ファンドに対する満足度を1,000ポイント満点で測定しているが、満足度別に個人投資家層を分けて、高い層と低い層で比較したところ、アクティブ・ファンドに高い満足度を示している個人投資家ほど、そのファンドが掲げる「投資哲学」を「見聞きしたことがある」といった割合が高く、またその「投資哲学」に「魅力を感じる」と回答する割合が高いことが確認された。これは個人投資家が単に運用成績だけでなく、運用会社やファンドマネージャーの運用に対する考え方や信念、どのような価値観に基づいて投資判断を行っているかといった「思想」に共感や納得感を抱いていることを示唆していると考えられる。また、この傾向は特に長期的な視点での資産形成を目指す個人投資家層においても顕著であり、ファンドの理念や考え方が明確であるほど、より強固な信頼関係が築かれるとも言える。
さらに、高い満足度を示している個人投資家は、そのファンドに対する継続意向、追加購入意向、そして他者への推奨意向のいずれにおいても非常に高い結果となった。高い満足度と投資哲学への共感は、単なる保有継続にとどまらず、さらなる投資行動(追加購入)、家族・友人・知人への推奨という形で、ファンドの認知度向上と新規顧客獲得にも貢献していくことが確認される。魅力的な投資哲学と高い満足度の醸成はアクティブ・ファンド市場の活性化において重要な要素と言える。

J.D. パワー 2025年アクティブ型投資信託満足度No.1を発表
総合満足度ランキングは下記の通り。
<純資産総額7,000億円以上部門>(対象7ファンド)
第1位:インベスコ 世界厳選株式オープン(為替ヘッジなし)(毎月決算型)(631ポイント)
「運用実績」、「運用方針」、「情報提供」の3ファクターで最高評価。
第2位:アセットマネジメントOne グローバル・ハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし)(617ポイント)
第3位:アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース 毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型(616ポイント)

<純資産総額3,500億円以上7,000億円未満部門>(対象9ファンド)
第1位:セゾン・グローバルバランスファンド(658ポイント)
「運用実績」ファクターで最高評価。
第2位:モルガン・スタンレー グローバル・プレミアム株式オープン(為替ヘッジなし)(650ポイント)
第3位:さわかみファンド(646ポイント)

J.D. パワー 2025年アクティブ型投資信託満足度調査(SM)概要
年に1回、アクティブ型投資信託を保有している個人投資家を対象に、満足度やロイヤルティ、選定行動や投資意識などを聴取し明らかにする調査²。「純資産総額7,000億円以上」、「純資産総額3,500億円以上7,000億円未満」の2部門に分けて発表した。今回、初めての実施となる。
■実施期間:2025年4月上旬~中旬
■調査方法:インターネット調査
■調査対象:アクティブ型投資信託を保有している個人投資家(20~79歳)
■調査回答者数:3,570人
総合的な満足度に影響を与えるファクターを設定し、各ファクターに対するユーザーの評価を基に1,000ポイント満点で総合満足度スコアを算出。総合満足度を構成するファクターは、総合満足度に対する影響度が大きい順に、「運用実績」(47%)、「運用方針」(24%)、「コスト」(16%)、「情報提供」(12%)となっている(カッコ内は影響度)。
*本調査で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言を目的としておりません。投資の判断は自己責任で行っていただきますようお願いいたします。
*J.D. パワーが調査結果を公表する全ての調査は、J.D. パワーが第三者機関として自主企画し実施したものです。
詳細はhttps://japan.jdpower.com/ja/our-benchmarking-study-methodologyをご覧ください。
【ご注意】チャートやデータを記事に引用する場合には、出典元として本調査名を明記してください。
弊社の許可なく記載された情報や結果を企業の広告や販促・広報活動に転用することは出来ません。
J.D. パワーについて:
米国に本社を置くJ.D. パワーは消費者インサイト、アドバイザリーサービス、データと分析における国際的なマーケティングリサーチカンパニーです。ビッグデータや人工知能(AI)、アルゴリズムモデリング機能を活用して消費者行動を捉える先駆者であり、消費者に関する鋭い業界インテリジェンスを提供してきました。J.D. パワーは半世紀以上に渡って、顧客とブランド・製品に関わり続け、主要産業における世界の大手企業から、顧客対応戦略の指針として信頼されています。
J.D. パワーは、北米、ヨーロッパ、アジア太平洋にオフィスを構えています。事業内容の詳細については、https://japan.jdpower.com/jaをご覧ください。
¹ 投資戦略の立案・実行、分配方針、リスクの管理体制
² 3か月以上保有しているアクティブ型投資信託のうち、最も保有残高(時価評価額)の大きい商品についての評価を聴取している。
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CS(顧客満足度)に関する調査・コンサルティングの国際的な専門機関である株式会社J.D. パワー ジャパン(本社:東京都港区、CEO:木本卓、略称:J.D. パワー)は、2025年アクティブ型投資信託満足度調査の結果を発表した。
アクティブ型投資信託(アクティブ・ファンド)の満足度を個人投資家より聴取する調査、J.D. パワーで初の実施
近年の低金利環境の長期化と「人生100年時代」における資産形成の重要性の高まり、およびNISA(少額投資非課税制度)の拡充も相まって、個人の投資への関心は急速に高まりつつある。
投資にあたって運用商品のリスクを正しく理解し、自身に見合った運用方法を選ぶことが重要であるが、とりわけアクティブ・ファンドは、個人投資家の経験値やリスク許容度、運用会社との相性など、多様なニーズがあり、今後個人投資家の数が増えるにつれ、その役割は重要になると考えられる。
現在、国内の公募投資信託市場には6,000本弱のアクティブ・ファンドが存在すると言われているが、膨大な選択肢の中、個人投資家がどのようにファンドを選び、どのような点に満足・不満を感じ、どのような情報やサポートを求めているのかといった体系的な情報が不足しているのが現状である。このような背景から、J.D. パワーでは個人投資家が保有するアクティブ・ファンドに関する経験や評価を網羅的に把握することを目的とした本調査を実施した。
アクティブ・ファンドにおける個人投資家の満足度構造を可視化
総合満足度の測定にあたり、「運用方針¹」、「運用実績」、「情報提供」、「コスト」の4つのファクターを設定した。
総合満足度における各ファクターの影響度を統計解析した結果、「運用実績」が47%と最も高く、「運用方針」(24%)、「コスト」(16%)、「情報提供」(12%)と続いた。これは個人投資家がファンドを選ぶ際に、「運用実績」という具体的なリターンや基準価額の安定性を最も重視していることを示すものの、ファンドの投資戦略や分配方針およびそのリスク管理体制といった「運用方針」や購入時や保有期間中、また売却時に要する「コスト」、運用会社から提供される「情報提供」についても満足度に相応に影響していることを示す結果となった。
一般にファンド選びでは「運用実績」の高さに注目が集まりがちであるが、満足度の観点ではそれは半分に満たず、ファンドの運用方針、コストの負担感、そして適切な情報提供といった多角的な要素を総合的に満たすことが高い満足度の形成に寄与することが確認された。

高い満足度と投資哲学の魅力度は相関性が高く、ロイヤルティ醸成にも寄与
本調査においては、保有するアクティブ・ファンドに対する満足度を1,000ポイント満点で測定しているが、満足度別に個人投資家層を分けて、高い層と低い層で比較したところ、アクティブ・ファンドに高い満足度を示している個人投資家ほど、そのファンドが掲げる「投資哲学」を「見聞きしたことがある」といった割合が高く、またその「投資哲学」に「魅力を感じる」と回答する割合が高いことが確認された。これは個人投資家が単に運用成績だけでなく、運用会社やファンドマネージャーの運用に対する考え方や信念、どのような価値観に基づいて投資判断を行っているかといった「思想」に共感や納得感を抱いていることを示唆していると考えられる。また、この傾向は特に長期的な視点での資産形成を目指す個人投資家層においても顕著であり、ファンドの理念や考え方が明確であるほど、より強固な信頼関係が築かれるとも言える。
さらに、高い満足度を示している個人投資家は、そのファンドに対する継続意向、追加購入意向、そして他者への推奨意向のいずれにおいても非常に高い結果となった。高い満足度と投資哲学への共感は、単なる保有継続にとどまらず、さらなる投資行動(追加購入)、家族・友人・知人への推奨という形で、ファンドの認知度向上と新規顧客獲得にも貢献していくことが確認される。魅力的な投資哲学と高い満足度の醸成はアクティブ・ファンド市場の活性化において重要な要素と言える。

J.D. パワー 2025年アクティブ型投資信託満足度No.1を発表
総合満足度ランキングは下記の通り。
<純資産総額7,000億円以上部門>(対象7ファンド)
第1位:インベスコ 世界厳選株式オープン(為替ヘッジなし)(毎月決算型)(631ポイント)
「運用実績」、「運用方針」、「情報提供」の3ファクターで最高評価。
第2位:アセットマネジメントOne グローバル・ハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし)(617ポイント)
第3位:アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース 毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型(616ポイント)

<純資産総額3,500億円以上7,000億円未満部門>(対象9ファンド)
第1位:セゾン・グローバルバランスファンド(658ポイント)
「運用実績」ファクターで最高評価。
第2位:モルガン・スタンレー グローバル・プレミアム株式オープン(為替ヘッジなし)(650ポイント)
第3位:さわかみファンド(646ポイント)

J.D. パワー 2025年アクティブ型投資信託満足度調査(SM)概要
年に1回、アクティブ型投資信託を保有している個人投資家を対象に、満足度やロイヤルティ、選定行動や投資意識などを聴取し明らかにする調査²。「純資産総額7,000億円以上」、「純資産総額3,500億円以上7,000億円未満」の2部門に分けて発表した。今回、初めての実施となる。
■実施期間:2025年4月上旬~中旬
■調査方法:インターネット調査
■調査対象:アクティブ型投資信託を保有している個人投資家(20~79歳)
■調査回答者数:3,570人
総合的な満足度に影響を与えるファクターを設定し、各ファクターに対するユーザーの評価を基に1,000ポイント満点で総合満足度スコアを算出。総合満足度を構成するファクターは、総合満足度に対する影響度が大きい順に、「運用実績」(47%)、「運用方針」(24%)、「コスト」(16%)、「情報提供」(12%)となっている(カッコ内は影響度)。
*本調査で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言を目的としておりません。投資の判断は自己責任で行っていただきますようお願いいたします。
*J.D. パワーが調査結果を公表する全ての調査は、J.D. パワーが第三者機関として自主企画し実施したものです。
詳細はhttps://japan.jdpower.com/ja/our-benchmarking-study-methodologyをご覧ください。
【ご注意】チャートやデータを記事に引用する場合には、出典元として本調査名を明記してください。
弊社の許可なく記載された情報や結果を企業の広告や販促・広報活動に転用することは出来ません。
J.D. パワーについて:
米国に本社を置くJ.D. パワーは消費者インサイト、アドバイザリーサービス、データと分析における国際的なマーケティングリサーチカンパニーです。ビッグデータや人工知能(AI)、アルゴリズムモデリング機能を活用して消費者行動を捉える先駆者であり、消費者に関する鋭い業界インテリジェンスを提供してきました。J.D. パワーは半世紀以上に渡って、顧客とブランド・製品に関わり続け、主要産業における世界の大手企業から、顧客対応戦略の指針として信頼されています。
J.D. パワーは、北米、ヨーロッパ、アジア太平洋にオフィスを構えています。事業内容の詳細については、https://japan.jdpower.com/jaをご覧ください。
¹ 投資戦略の立案・実行、分配方針、リスクの管理体制
² 3か月以上保有しているアクティブ型投資信託のうち、最も保有残高(時価評価額)の大きい商品についての評価を聴取している。
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