プレスリリース
肉食倫理を考える企画展『Intentional Eater 節度ある食卓 #01 肉食再考』が FabCafe Tokyo にて開催中
合同会社 土とデジタル
2025.04.30
バイオフィリック・スタジオ「土とデジタル」による初の展示企画

バイオフィリック・スタジオ「土とデジタル」による企画展『Intentional Eater 節度ある食卓 #01 肉食再考』が、渋谷の「FabCafe Tokyo」にて5月14日まで開催しています。「なぜ肉を食べるのか?」「どんな肉を選ぶのか?」──本展示では、普段あまり意識されることのない肉食の背景に焦点を当てます。環境や社会、価値観の多様性を見据えながら、自分自身の食のあり方について考える視点を提案します。また、RPG感覚で様々な視点に触れることができるゲームボーイを使ったミニ・ロールプレイングゲームを展示しています。







■「Intentional Eater 節度ある食卓 #01 肉食再考」とは
「早い・旨い・安い」ーー
大量生産・大量消費の時代を象徴するこの価値観は、長らく私たちの食卓を支えてきました。
けれど今、過剰な生産と消費がもたらす環境負荷や気候変動など、見過ごせない課題が浮かび上がっています。食べることは、実は個人の嗜好にとどまらず、人間社会・自然・そして未来の生態系にまで影響を及ぼす行為です。私たちが「食べる」たびに、人間以外の存在とどのように関わり、影響し合っているのか。そのつながりを今、見直す必要があります。
スローフード運動の再興、ヴィーガニズムの広がり、ミシュラングリーンスターの登場。
近年、食における価値観にも変化の兆しが見え始めました。「早い・旨い・安い」といった、食卓の上だけで完結していた評価軸から、食材がどこから来て、どんなプロセスを経て届いたのかという、“食卓の外”にまで目を向ける動きが広がってきているのです。
本展示は、食卓にまつわる様々な視点を取り上げ、普段とは異なる角度から「食べる」を捉え直す試みです。
“節度ある食卓” 最初のテーマは「肉食再考」です。
なぜ肉を食べるのか、あるいは、食べないのか。
食べるならどんな肉を食べるのか。
肉食は、
1. 普通である(Normal)
2. 自然である(Natural)
3. 必要である(Necessary)
と長らく信じられてきました。
しかし、心理学者のメラニー・ジョイ博士は、この「当たり前」を問い直します。
博士は、特定の動物だけを食べることを当然とするイデオロギーを「肉食主義(カーニズム)」と名付け、それが見えない社会システムとして私たちに内面化されていると指摘します。
本展示では、ジョイ博士の主張からヒントを得ながらも、肉食主義 vs 菜食主義といったイデオロギーを対立化させるのではなく、その間にあるグラデーションをできるだけ解像度高く可視化することに主眼を置き、構成しました。肉食の背景にある様々な視点を、図解・書籍・ゲームボーイでプレイできるミニ・ロールプレイングゲームなど様々なメディアを用いて多角的に紹介しています。本展示は、この食べ方が正解、といった答えを持ち合わせているわけではなく、肉食の是非の判断は行いません。この展示をみて自分の食べ方をもう一度、見直してみませんか?
https://www.youtube.com/watch?v=3f4LSqeYOcY
肉食をめぐる様々な価値観と態度
食生活 ≠ 価値観
よく耳にする、ベジタリアン、ヴィーガン、フレキシタリアン ... などの名称は「ある食事方法を実践する人」の名称であって必ずしも「その人の価値観」と同義ではありません。
本展示では、肉食をめぐる様々な価値観を図に示しています。現実では、これらの多様な価値観がミックスされた結果、ベジタリアンやフレキシタリアンなどの個々人の食生活が表出してくることになります。あなたも自身の価値観を探ることで、自分の食べ方に納得できるかもしれません。


本展示では、肉食をめぐる様々な価値観を図に示しています。
■ 展示概要
期間:2025.4.23(水)ー 5.14 (水)
時間:10:00-20:00
会場:FabCafe Tokyo(東京都渋谷区道玄坂1-22-7 道玄坂ピア1F)
WEB:https://fabcafe.com/jp/events/tokyo/setsudo/aru/shokutaku

■ オープニングイベント「脱人間中心主義の食卓は可能か ~肉食をめぐる倫理と文化を考える~」
展示初日のオープニングイベント「脱人間中心主義の食卓は可能か」~肉食をめぐる倫理と文化を考える~」では、マレーシアの狩猟採集民プナンのフィールドワークを通じて、人と動物の関係を問い続けてきた文化人類学者・奥野克巳さんと、翻訳家・執筆家として、これまで様々な動物倫理学、ヴィーガニズムに関連する文献の翻訳と執筆に取り組まれてきた井上太一さんをお迎えして、肉食をテーマに文化人類学とヴィーガニズムという異なる視点から対話を行いました。


■ 土とデジタルについて
私たちは、自然とテクノロジーや、野生と都市生活など、一見相反するものを、相互補完性のある概念として捉え直し、その実感と実態を、企業や個人と共に生み出すバイオフィリック・スタジオです。自然にまつわる様々な危機が迫りくる一方で、2050年までに世界人口の約68%が都市部に居住すると予測されています。 都市のふるまいこそ、これからの世界のありようを決めるのだとしたら、そこに生きる人々の生活と仕事の中には、自然への敬意と地域との繋がり、倫理と節度が必要です。想いを共有できる人々と共に、私たちは様々な手法を通じて、都市の中に自然との新たな関係性を見出して行きます。
WEB:https://土.digital/
Instagram:https://www.instagram.com/bitnbio/
本件に関するお問い合わせ
合同会社 土とデジタル:info@tsuchi.digital
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バイオフィリック・スタジオ「土とデジタル」による企画展『Intentional Eater 節度ある食卓 #01 肉食再考』が、渋谷の「FabCafe Tokyo」にて5月14日まで開催しています。「なぜ肉を食べるのか?」「どんな肉を選ぶのか?」──本展示では、普段あまり意識されることのない肉食の背景に焦点を当てます。環境や社会、価値観の多様性を見据えながら、自分自身の食のあり方について考える視点を提案します。また、RPG感覚で様々な視点に触れることができるゲームボーイを使ったミニ・ロールプレイングゲームを展示しています。







■「Intentional Eater 節度ある食卓 #01 肉食再考」とは
「早い・旨い・安い」ーー
大量生産・大量消費の時代を象徴するこの価値観は、長らく私たちの食卓を支えてきました。
けれど今、過剰な生産と消費がもたらす環境負荷や気候変動など、見過ごせない課題が浮かび上がっています。食べることは、実は個人の嗜好にとどまらず、人間社会・自然・そして未来の生態系にまで影響を及ぼす行為です。私たちが「食べる」たびに、人間以外の存在とどのように関わり、影響し合っているのか。そのつながりを今、見直す必要があります。
スローフード運動の再興、ヴィーガニズムの広がり、ミシュラングリーンスターの登場。
近年、食における価値観にも変化の兆しが見え始めました。「早い・旨い・安い」といった、食卓の上だけで完結していた評価軸から、食材がどこから来て、どんなプロセスを経て届いたのかという、“食卓の外”にまで目を向ける動きが広がってきているのです。
本展示は、食卓にまつわる様々な視点を取り上げ、普段とは異なる角度から「食べる」を捉え直す試みです。
“節度ある食卓” 最初のテーマは「肉食再考」です。
なぜ肉を食べるのか、あるいは、食べないのか。
食べるならどんな肉を食べるのか。
肉食は、
1. 普通である(Normal)
2. 自然である(Natural)
3. 必要である(Necessary)
と長らく信じられてきました。
しかし、心理学者のメラニー・ジョイ博士は、この「当たり前」を問い直します。
博士は、特定の動物だけを食べることを当然とするイデオロギーを「肉食主義(カーニズム)」と名付け、それが見えない社会システムとして私たちに内面化されていると指摘します。
本展示では、ジョイ博士の主張からヒントを得ながらも、肉食主義 vs 菜食主義といったイデオロギーを対立化させるのではなく、その間にあるグラデーションをできるだけ解像度高く可視化することに主眼を置き、構成しました。肉食の背景にある様々な視点を、図解・書籍・ゲームボーイでプレイできるミニ・ロールプレイングゲームなど様々なメディアを用いて多角的に紹介しています。本展示は、この食べ方が正解、といった答えを持ち合わせているわけではなく、肉食の是非の判断は行いません。この展示をみて自分の食べ方をもう一度、見直してみませんか?
https://www.youtube.com/watch?v=3f4LSqeYOcY
肉食をめぐる様々な価値観と態度
食生活 ≠ 価値観
よく耳にする、ベジタリアン、ヴィーガン、フレキシタリアン ... などの名称は「ある食事方法を実践する人」の名称であって必ずしも「その人の価値観」と同義ではありません。
本展示では、肉食をめぐる様々な価値観を図に示しています。現実では、これらの多様な価値観がミックスされた結果、ベジタリアンやフレキシタリアンなどの個々人の食生活が表出してくることになります。あなたも自身の価値観を探ることで、自分の食べ方に納得できるかもしれません。


本展示では、肉食をめぐる様々な価値観を図に示しています。
■ 展示概要
期間:2025.4.23(水)ー 5.14 (水)
時間:10:00-20:00
会場:FabCafe Tokyo(東京都渋谷区道玄坂1-22-7 道玄坂ピア1F)
WEB:https://fabcafe.com/jp/events/tokyo/setsudo/aru/shokutaku

■ オープニングイベント「脱人間中心主義の食卓は可能か ~肉食をめぐる倫理と文化を考える~」
展示初日のオープニングイベント「脱人間中心主義の食卓は可能か」~肉食をめぐる倫理と文化を考える~」では、マレーシアの狩猟採集民プナンのフィールドワークを通じて、人と動物の関係を問い続けてきた文化人類学者・奥野克巳さんと、翻訳家・執筆家として、これまで様々な動物倫理学、ヴィーガニズムに関連する文献の翻訳と執筆に取り組まれてきた井上太一さんをお迎えして、肉食をテーマに文化人類学とヴィーガニズムという異なる視点から対話を行いました。


■ 土とデジタルについて
私たちは、自然とテクノロジーや、野生と都市生活など、一見相反するものを、相互補完性のある概念として捉え直し、その実感と実態を、企業や個人と共に生み出すバイオフィリック・スタジオです。自然にまつわる様々な危機が迫りくる一方で、2050年までに世界人口の約68%が都市部に居住すると予測されています。 都市のふるまいこそ、これからの世界のありようを決めるのだとしたら、そこに生きる人々の生活と仕事の中には、自然への敬意と地域との繋がり、倫理と節度が必要です。想いを共有できる人々と共に、私たちは様々な手法を通じて、都市の中に自然との新たな関係性を見出して行きます。
WEB:https://土.digital/
Instagram:https://www.instagram.com/bitnbio/
本件に関するお問い合わせ
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