プレスリリース

国会屈指の財政通 大口喜六の戦時下の希少な著書が豊橋に!間近で見られる「速報展」も開催

愛知県豊橋市図書館は、初代豊橋市長であり、国会屈指の財政通としても知られた大口喜六の著書『戦時財政の進む道』の寄附を受け、「速報展」を開催。全国の図書館にもほぼ所蔵されていない、戦時下の希少本を間近で見られる貴重な機会です。


寄附を受けた『戦時財政の進む道』



全国の図書館でもほぼ所蔵されていない希少本が豊橋に

豊橋市の初代市長であり、国政にも参与した大口喜六(1870~1957)の著書『戦時財政の進む道』(1942)が、豊橋市図書館に寄附されました。

戦時中に大分県中津江村(現:日田市)にあった日本最大の金山、鯛生鉱山を管理していた鯛生産業株式会社が所蔵していたもので、大分県在住の個人から寄附を受け、豊橋市に。

豊橋市図書館では、大口喜六が郷土史関係について書いた著書をいくつか所蔵しています。しかし、大口喜六は政治家として財政問題を取り扱った著書も多く発表しており、豊橋市図書館が所蔵していない著作もまだまだ多いのが現状です。特に今回寄附を受けた同書は、全国の図書館でも国会図書館以外ではほとんど所蔵されていないことから、とても希少な本になっています。


財政や歴史について造詣が深く著書多く残した大口喜六

大口喜六は、明治3年(1870)に船町に生まれ、薬局を開業したのち政治家を志し政界に。明治40年(1907)には豊橋市初代市長となり、明治45年(1912)には衆議院議員に初当選。10期務める間、大蔵政務次官や数々の委員を歴任し、国会屈指の財政通として知られるようになりました。そして昭和17年(1942)に、今回寄附を受けた『戦時財政の進む道』を執筆しています。




【寄贈資料】
書名  『戦時財政の進む道』(1942)
発行者 大日本翼賛壮年団

『戦時財政の進む道』は、全62ページ、約12×18センチのコンパクトなサイズ感。約80年前の出版物であるにもかかわらず、本の状態もとても良く、インクもきれいに乗ったままで、戦時下の出版物としても当時の様子がうかがえる貴重な資料になっています。



ここでは大口喜六が国政に参与してからの動きや、当時の政治家が財政問題をどう考えていたのか描かれており、最後には「生産の増長と貯蓄の増進が大切」と結論づけられています。これは当時の政府の考え方とほぼ一致していたようです。



翼賛壮年業書の他シリーズには戦後に内閣総理大臣となる、岸信介の著書も。


戦時下の貴重な資料を間近に見られる「速報展」を開催

今回の寄附を受け、豊橋市図書館では寄附された図書と、もともと図書館に貯蔵されていた大口喜六の著作を合わせて紹介する速報展を開催します。展示終了後は、館内で直接手に取ることも可能です(通常の個人貸出は不可)。

【速報展】
開催期間 7月13日(水)~7月24日(日) ※7/19(火)、7/22(金)は休館日
時間   9:30~19:00(土日・祝日は17:00まで)
展示場所 豊橋市中央図書館 1階陶壁画前

財政や郷土史に造詣の深かった大口喜六の目線を通して、歴史を感じに足を運んでみてはいかがでしょうか。

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