プレスリリース

JAZZとバレエのコラボレーション「デューク・エリントン・バレエ」& 舞踊史に輝く珠玉の名作「アルルの女」。バレエ振付の鬼才ローラン・プティの2作品、同時上演。

バレエの新たな魅力に出会う『ローラン・プティの夕べ』10月9日、10日 開演間近!

一般財団法人 牧阿佐美バレヱ団(東京都・中野区)は、今年没後10年を迎えた、20世紀を代表するバレエ振付家ローラン・プティの舞台の魅力をお届けする『ローラン・プティの夕べ』を開催します。(10月9日(土)・10日(日)、新宿文化センター 大ホール)


 20世紀を代表するバレエ振付家ローラン・プティは、ピカソ、ジャン・コクトー、イヴ・サンローランら同時代の多くの芸術家たちとともに、バレエ史に残る数々の名作を生み出しました。代表作「カルメン」「ノートルダム・ド・パリ」「若者と死」など、エスプリと洗練を極めた振付は一世を風靡し、その活躍はパリのレビューやハリウッドのミュージカル映画にも及びます。
 牧阿佐美バレヱ団は、日本のバレエ団で初めてプティ作品を上演した1996年の「アルルの女」以来、多くの作品を通じてプティ氏との交流を深め、2001年には牧阿佐美バレヱ団で新作「デューク・エリントン・バレエ」が振り付けられました。本公演では今注目の新世代のダンサーたちが加わり、再びその作品の魅力に光をあてます。
「アルルの女」(撮影:山廣康夫)

35分間の濃密なドラマ 切実な愛と喪失を描く「アルルの女」
 このバレエは、南仏プロヴァンス地方を舞台にしたドーデの短編小説集『風車小屋だより』に収録されている悲劇の物語が題材となっています。アルルはゴッホが名作を生み出した町でもあり、ゴッホの『麦を刈る人のいる麦畑』にインスピレーションを得た舞台装置も印象的。音楽は『カルメン』で知られるビゼーの名曲です。
物語は村の若者フレデリと娘ヴィヴェットの婚礼パーティーから始まります。友人たちの祝福を受ける新婚の二人。しかし祝宴のさなかフレデリの心に浮かぶのは、忘れると誓ったはずの、アルルの野外競技場で出会ったレースの衣装の女。フレデリの心を取り戻そうと踊るヴィヴェットと友人たち。幻の女に心を奪われたまま、ひとり妄執と闘うフレデリ。もはや初夜は通夜になろうとしている…。人々の陽気な祝宴と、二人の若者の苦しみと悲しみの対比が、悲劇をより絶望的なものとして描き出します。





客席もスイング 踊るよろこびと音楽への愛があふれる「デューク・エリントン・バレエ」
 『A列車で行こう』『スイングしなけりゃ意味ないね』… デューク・エリントンのジャズを愛したローラン・プティは2001年、牧阿佐美バレヱ団の創立45周年を記念して新しいバレエを制作、ジャズと自由に戯れながら味わい深い情景を次々と展開、観客の想像力を大いに刺激するクールな舞台が誕生しました。 08年にはスペイン8都市13公演のツアーでも大きな成功を収めた本作。森英恵デザインによるピンクのサテンドレスを身に纏った女性たちと、ストライプ柄のパンツの男性たちが踊る『 In a Sentimental Mood/Mr.Gentle and Mr.Cool』、鮮やかな赤いドレスの『 Ad Lib on Nippon』など、スタイリッシュなファッションも目を楽しませてくれます。
「デューク・エリントン・バレエ」In a Sentimental Mood/Mr.Gentle and Mr.Cool(撮影:鹿摩隆司)

「デューク・エリントン・バレエ」Ad Lib on Nippon(撮影:鹿摩隆司)


     
使用する音源は、エリントン円熟の1950~60年代のスタジオ録音や、エリントンと人気ミュージシャンが演奏するライブ録音から、プティ自らが選んだお気に入りの作品群。ミュージシャンの熱演に拍手をおくる当時の観客たちの熱狂、エリントンの弾む声とスイングするピアノ演奏、そして、プティの軽やかな振付を踊るダンサーたちの輝きが時空を超えて一つになり、音楽とダンスのパワーが炸裂! 客席も一体となるスイングをお楽しみください。

デューク・エリントン・バレエ

「デューク・エリントン・バレエ」Caravan(撮影:鹿摩隆司)

上演曲
1 The Opener
2 In a Sentimental Mood/Mr.Gentle and Mr.Cool
3 Don't Get Around Much Anymore
4 Hi-Fi Fo Fums
5 Afro Bossa
6 Ad Lib on Nippon
7 Cotton Tail
8 Solitude
9 Mood Indigo/Dancers in Love
10 It don't mean a thing (If it ain't got that swing)
11 Caravan
12 Sophisticated Lady: Chelsea Bridge/Satin Doll
13 Take the “A” Train


牧阿佐美バレヱ団 ~ローラン・プティの夕べ~

「デューク・エリントン・バレエ」Sophisticated Lady:Chelsea Bridge/Satin Doll(撮影:鹿摩隆司)

「アルルの女」「デューク・エリントン・バレエ」
■日時
2021年10月9日(土)15:00 開演
2021年10月10日(日)15:00 開演
■会場 新宿文化センター 大ホール
■出演
「アルルの女」
フレデリ 水井駿介(9日) 清瀧千晴(10日)
ヴィヴェット 青山季可(9日) 光永百花(10日)
「デューク・エリントン・バレエ」
菊地研、ラグワスレン・オトゴンニャム、坂爪智来、中島哲也、逸見智彦、保坂アントン慶、京當侑一籠、
日高有梨、茂田絵美子、米澤真弓、久保茉莉恵、中川郁、佐藤かんな、三宅里奈 他
■演出・振付:ローラン・プティ
■音楽:ジョルジュ・ビゼー(アルルの女)、デューク・エリントン(デューク・エリントン・バレエ)

■チケット料金(全席指定・税込)
S席13,000円 A席10,000円 B席7,000円 C席4,000円
*未就学のお子様のご入場はご遠慮ください。お子様のチケットも必要です。
■チケット取扱
-牧阿佐美バレヱ団オフィシャルチケット http://r-t.jp/ambt10
-楽天チケット http://r-t.jp/ambt
-チケットぴあ TEL:0570-02-9999 Pコード:506-637 http://t.pia.jp/
-イープラス http://eplus.jp/
-カンフェティ TEL:0120-240-540 http//confetti-web.com/
-シビックチケット Tel 03-5803-1111(10:00~19:00)
■問合せ
牧阿佐美バレヱ団公演事務局 http://ambt.jp Tel 03‐3360‐8251

主催: 一般財団法人牧阿佐美バレヱ団
共催: RENAISSANCE CLASSICS/一般社団法人舞台芸術創造協会
後援: 一般社団法人日本バレエ団連盟
助成: 文化庁文化芸術振興費補助金(文化芸術創造活動活性化事業)
新宿文化センター ダンス・プロジェクト2021参加

ローラン・プティ Roland Petit

ローラン・プティ Roland Petit (1924-2011)
20世紀を代表する振付家。パリに生まれ、パリ・オペラ座バレエ学校を卒業後、オペラ座バレエ団に入団。20歳の頃から振り付けを始め、創造性と演劇的センス、エスプリに満ちた作品を次々と発表し、瞬く間にフランス・バレエ界を代表する振付家としての名声を確立する。48年にパリ・バレエ団を結成。翌年、主演にジジ・ジャンメールを得た「カルメン」で大成功を収めた後、ジジと共にハリウッドに渡り、フレッド・アステア主演のミュージカル映画などを振り付けた。また、フランスではジジを主演にレビューやショーを制作。65年、20年ぶりにパリ・オペラ座に戻り、傑作「ノートルダム・ド・パリ」を振り付け。72年から98年の間は、国立マルセイユ・ローラン・プティ・バレエ団で「失われた時を求めて」「コッペリア」など、数々の作品を生み出す。日本では牧阿佐美バレヱ団に多くの作品を提供し、96年「アルルの女」、98年「ア・リタリエンヌ」「ノートルダム・ド・パリ」、99年「シャブリエ・ダンス」「若者と死」はいずれも日本のバレエ団で初の上演、さらに2001年は同バレヱ団で新作「デューク・エリントン・バレエ」を発表した。


デューク・エリントン  Duke Ellington Petit

デューク・エリントン Duke Ellington(1899 -1974)
アメリカのジャズ作曲家、楽団指揮者、ピアニスト。本名はエドワード・ケネディ・デューク・エリントン。1927年から5年間、ニューヨークのコットン・クラブに出演。以後、大編成楽団を率いてダンスホールを中心に演奏活動を続け脚光を浴びる。ソロ・スペースの多いシカゴ・ジャズとは異なるジャズの新しい展開をもたらし、<私の楽器は私のオーケストラ>という信条で独創的な創作曲を生涯に数千曲も書き上げた。それらの曲は彼のオーケストラによる即興演奏によって完成され、アフロ音楽と西洋音楽との融合の妙味をみせる。エリントンの作品には総譜がなく、演奏が作品であり、レコードがそれを記録する唯一の媒体となっている。代表作には、大作『黒と褐色の幻想曲』(Black and Tan Fantasy)、『ソリチュード』(Solitude)、『A列車で行こう』(Take The“A”Train)などがある。また、バレエ音楽や映画音楽も何本か手掛ける他、ミュージカルショーも作るなど、エリントンの作品は音楽界全体から注目される、20世紀最大の芸術家の一人。



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