地震や水害など、自然災害が多い日本。災害時の最優先事項である水と食料の確保はできていますか?特に水は非常用だけでなく、いろいろなシーンで使えるのでしっかり備蓄しておきたいものです。
ただ、「水の保存期間ってどのくらい?」「場所がなくて大量に保存しておくのは大変…」など、意外と困ることも多いですよね。そんな疑問にお答えしつつ、どんな商品を選べば良いのか、購入者の声も聞きながら探っていきます。
保存水って何?普通の水との違いは?
まず「備蓄用保存水」って一体何なのか、ご存知ですか?普通のミネラルウォーターとの違いから知っておきましょう。
一般的なミネラルウォーターの賞味期限は、1.5~2Lのサイズで2年、500mlのサイズで1年程度。市販のペットボトルは、ボトルにわずかながら気体を通す性質があり、経年で中身が蒸発したり品質が変化する場合もあるので、消味期限が決められています。
一方、備蓄用保存水のボトルは、厚みや耐熱性を考慮して品質が劣化するのを防ぐ設計になっているので、保存期間が5~15年と非常に長持ち!
こんなに長期保存できる理由は防腐剤などが使われているからではなく、ボトリングの際に徹底的な衛生管理をしているから。殺菌処理回数を増やす、外箱(ダンボール)にも持ち手用の穴をあけずに中の水に臭いがつかないようにする、といった工夫がされています。
こまめに古いものを飲みながら新しいものをストックしていくという「ローリングストック方式」をとるなら普通の水でも問題はありませんが、せっかくなら専用の保存水を備えておくといざというときに安心ですね。
備蓄用保存水の準備方法
農林水産省の『緊急時に備えた家庭用食料品備蓄ガイド』によると、飲料水の必要量は一人につき1日1L、調理などに必要な水もカウントすると、1日3Lほどとされています。この目安をもとに最低3日分/できれば7日分用意しておくといいでしょう。
その他、トイレなどに使う生活用水は、長期保存用の水ではなくても問題ないので、水道水を空いたペットボトルなどに詰めて保存してもOK。大切なペット用の水も忘れずに!
また、500mlと2Lのどちらを用意するか迷ったときは、持ち出し用か自宅用かで考えるのが◎。
非常持ち出し袋やリュック用には小さめの500mlペットボトルを2〜3本入れておき、自宅用には2Lのボトルを用意しておきましょう。
保管場所は直射日光を避け、クローゼットやパントリーに置いておくのがおすすめ。特に一人暮らしの場合は収納の邪魔にならない場所を探しましょう。また、車にも常に数本積んでおくなど、被災の状況を想像して、どのような場合でも取り出せる場所を考えておきましょう。
家の中でも一ヶ所にまとめず、家じゅうに小分けにして置いておき、家族が保管場所を全員が把握しておくようにしましょう。
宅配で購入した水がもしダンボールに入って送られて来たら、そのまま保管。外気温が伝わりにくく、紫外線によって劣化するラベルの保護にもなるので、ダンボールはありがたい存在なのです。
ウォーターサーバー用のウォータータンクなども、あればいざという時に役立ちます。
備蓄用保存水の選び方
備蓄用保存水を選ぶ際に検討するポイントとしては
・保存期間(値段もふまえてコスパのよいものを選ぶのも手)
・硬度(こだわりがなければ、日本人には軟水がおすすめ。特に赤ちゃんのミルクに使う際は、消化にいい軟水を使いましょう)
※硬度=水の中に含まれるミネラルのうち”カルシウム”と”マグネシウム”の合計の指標。簡単にいうと、カルシウムとマグネシウムが多く含まれている水は硬水と呼ばれます。
・飲みやすさ、味
などがあります。
また、廃棄しやすいラベルレスのものや、飲む時の対応温度の幅が広いものもおすすめです。基本的には高温に向かないものが多いのですが、ものによっては車載OK(日光などで高温になる車内に置いてもOK)の商品もあるので、商品説明をよく読んで購入するようにしましょう。
これがあれば安心!主婦おすすめの備蓄用保存水
「せっかく買っても味が気に入らなかったら…」「普通の水で充分だと思っている」など、なかなか購入に踏み切れない人のために、人気の備蓄用保存水をピックアップし、特徴をまとめてみました。実際に購入した主婦の感想も参考にしてください。
実際に7年保存した水を飲んで品質を証明口コミで人気の島根県産ミネラルウォーター「金城の華」のメーカーが自信を持って送り出す保存水。時間が経っても成分が変わらず、味も変化しないので、7年経ってもおいしく飲めるところが魅力。500ml、2Lの標準ボトルと、少しでもゴミを減らしたい災害時にうれしいラベルレスタイプがあります。
Amazonで詳細を見る コスパの良さが嬉しい12本セット公共施設での備蓄にも採用されている信頼性の高い保存水。非常時にもひと目ではっきりわかるよう、ダンボールの外箱に大きく「備蓄水」と表記したり、箱の破れの原因となる手穴をやめたりと、パッケージにまで非常時用の気遣いが行き届いた商品です。
Amazonで詳細を見る 大自然の中で育まれた天恵の名水北アルプス立山連峰に降り積もった雪を100年もの時間をかけてじっくりろ過した、ピュアな保存水。地下100mまで染み渡った雪どけ水を汲み上げています。災害用に、強度の高いペットボトルにボトリングされているのも安心。自然が育んだ、ふだんから飲みたい極上の名水です。
Amazonで詳細を見る 災害時に壊れにくいボトル&ケースを採用中身の味や品質はもちろんですが、注目したいのは、ボトルや外箱にも工夫が施されて災害時に強い仕様になっている点。注文した保存水をそのまま置いておくだけで、丈夫な外箱やボトルに守られた高品質の水が長期間備蓄できるというのは、ものすごくラクでおすすめです。
Amazonで詳細を見る 日常的に飲めるやさしい味アルファ米などの保存食、備蓄食の豊富なラインナップで知られる「イザメシ」ブランドの保存水は、島根県金城町の豊かな自然が育んだ天然水。地下300mからくみ上げて、そのままボトリングしているので、非加熱でも品質が長く保たれます。まろやかな味で、ミネラル分も豊富です。
Amazonで詳細を見る 硬度バランスの良いミネラルウォーター硬度とは、カルシウムとマグネシウムの合計量からみた割合のこと。この自然水は硬度50度で、飲料水にとっては理想的なバランスを保っています。殺菌消毒に塩素を使っていないので、残留塩素の不安もなく、飲みやすくて料理にも適した水です。
Amazonで詳細を見る 厚みのあるボトルで6年保存日本人の好みに合った軟水で、何より味がおいしい保存水。断水でストレスがたまっているときに、ほっとできるやさしい味の水は嬉しいですね。地層深くからそのままボトリングされているので、外気に触れておらず、その分安心して長期保存できる水です。
Amazonで詳細を見る 15年の保存期間は業界最長!羊蹄山麓から無菌状態で湧き出す伏流水を、特殊な充填方法でボトリングしたカムイワッカ麗水。保存可能期間は業界最長で、なんと15年。安全性を高める為にシュリンクキャップが施され、もしもの災害時には信頼できる飲料水として安心して飲むことができます。
Amazonで詳細を見る 「使われないのが一番幸せ」がモットー立山連峰の地下230mの水脈から組み上げた天然水のおいしさはそのままに、長期にわたって安心・安全な状態で保存できるようにした災害備蓄用飲料水。外箱には賞味期限切れとなる西暦年が印刷され、しかもそれがおしゃれ。部屋の見えるところにそのまま置いていてもOKな雰囲気です。
Amazonで詳細を見る 備蓄にかかるコストを大幅削減高知県・室戸岬で採水された海洋深層水のおいしさが味わえる保存水。12年の長期保存が可能なため、購入・処分のコストや資源の無駄を大幅に削減することができています。製造工程の安全性やボトルの機能性が高く評価され、第1回日本災害食大賞で優秀賞を受賞!専門家も推すブランドの1つです。
Amazonで詳細を見る 清浄な室戸海洋水の保存水通常のミネラルウォーターとほぼ同程度の価格で購入できる、お得な長期保存水。硬度0の純水で、飲用・料理だけでなく薬の飲用や調乳用として使用可能です。サイズは500mlと2Lの2種類あり、持ち出し用と自宅用、どちらも揃えることができます。
Amazonで詳細を見る 富士山の積雪がおいしい飲料水に富士山の積雪が何十年という歳月をかけてろ過された水。日本人の慣れ親しんだおいしい軟水は、赤ちゃんのミルク用にも使えます。保存料や塩素を使わずに、加熱処理だけで封入し、常温で5年保存が可能に。「5年後の買い替えのときにもおいしく飲める」というメーカーの自信作です。
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セット売りが基本の備蓄用保存水。重さがあるので、配達されたままの形で置いておけるネットショップでの購入がおすすめです。
大きな震災の経験者からは、「災害時に何よりも大切なのが水の確保」という声がよく聞かれます。味見ができないのが懸念点ですが、本記事を参考に、自分の味覚に合う水をストックしておくと安心ですね。
まとめ/伊波裕子
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