キンキンに冷えたビールと相性抜群の枝豆。料理にも使えるマルチな食材で、普段の料理にちょい足しするだけで食卓を華やかにしてくれますよね。
ひと口に枝豆といっても、実は白毛豆・茶豆・黒大豆になる前に収穫された黒豆(黒枝豆)などの品種があります。また、旬の季節をはじめ、産地も沖縄・岩手・群馬などさまざまです。
そこで今回は、枝豆の種類ごとの特徴や美味しい旬の時期を徹底解説。枝豆を使ったおすすめの簡単レシピも紹介するので、ぜひチャレンジしてみてくださいね!
枝豆の国内生産量No.1は千葉県!
枝豆は大豆の成長途中に収穫したもの。大豆が穀物に分類される一方で、完熟前に収穫された枝豆は野菜として出荷されます。
北海道から沖縄まで日本全国で栽培されている枝豆ですが、生産量No.1を誇るのは千葉県。千葉県の中でも、野田市は枝豆の有名な産地として知られています。
2006年から2020年度までの枝豆の国内生産量ランキングの結果は、1位が千葉県、2位が山形県、3位が埼玉県でした。しかし、意外にも国内自給率は50%を切っており、半数以上は台湾・タイ・中国などからの輸入に頼っています。
枝豆は疲労回復に効果的!
枝豆は、免疫力アップや疲労回復などの効果が期待できます。枝豆に含まれる代表的な栄養素は、以下をチェックしてください。
- たんぱく質
- ビタミン類(B1・B2・C)
- 葉酸
- 食物繊維
- 鉄分
(参考:文部科学省「日本食品標準成分表」)
ビタミンB群は疲労回復や夏バテなどに効果があるといわれている一方で、ビタミンCには風邪やストレスへの抵抗力を強める働きが期待できます。これらのビタミン類はアルコールの分解を助け、肝臓の負担も和らげるため、実は枝豆とビールの組み合わせは、科学的に見ても相性のよい食べ合わせなんですよ!
しかし、美味しいからと言って食べすぎは禁物。特に、塩ゆでしたものは塩分過多になりやすいので注意しましょう。農林水産省の「食事バランスガイド」の副菜量を目安として、1日70g(さや付きの場合は140g)程度を目安にするといいかもしれません。
枝豆を買うなら夏と秋がねらい目
枝豆の美味しい時期といえば夏のイメージがありますが、実は秋も狙い目。秋に獲れる枝豆は「秋豆(あきまめ)」と呼ばれます。夏に獲れたものに比べて甘みが強く、完熟した味わいが感じられるのが特徴です。
夏の旬のピークは何月でしょうか。夏の旬は7月~8月で、9月〜10月の秋まで出回るのが一般的です。冬から春にかけては育てるのが難しい枝豆ですが、暖かい沖縄ではこの時期にも収穫されています。そのため、沖縄の枝豆は春が旬。沖縄の温暖な気候で育まれた、甘く濃厚な味わいが楽しめますよ。
種類は大きく分けて3つ!
400以上の品種がある枝豆ですが、異なる枝豆同士をかけ合わせた品種も数多く存在しています。豊富な種類を大まかに分類すると、以下の3種に分けられます。
種類によって味や収穫時期が異なるのが特徴。特に、黒豆は黒大豆を成熟前に収穫しているため、見た目の特徴から異なります。ここからは、それぞれの枝豆の特徴やおすすめの厳選レシピも紹介するので、ぜひ試してみてくださいね。
白毛豆(青豆)
白毛豆(しろげまめ)は、一般的に流通している枝豆の種類です。鮮やかな緑色のさやに白い産毛が生えていることから、白毛豆と呼ばれています。また、種子が大豆色や薄い緑色をしている様子から「青豆(あおまめ)」とも呼ばれます。
クセがなく、万人受けする味が特徴。白毛豆は全国で栽培されていますが、主な産地としては静岡県(静岡市)、群馬県(沼田市)、北海道(中札内市)などが有名です。
santababyさんのアイデア
おつまみ枝豆
材料 : 冷凍枝豆 / ●ごま油 / ●鶏ガラスープの素 / ●醤油 / ●塩・こしょう / ●にんにく・生姜(チューブ)
ビールとの相性抜群!レンジで2分チンするだけで完成する、簡単中華風枝豆はいかがでしょうか?耐熱容器に調味料を入れたら、枝豆と混ぜてレンジで2分の簡単レシピです。いつもとは一味違う枝豆レシピを楽しみたい方におすすめですよ。
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茶豆
茶豆は白毛豆と同じ見た目をしていますが、さやの産毛が茶色だったり、さやの中にある豆が茶色の皮で覆われたりしている特徴から、茶豆と呼ばれているそう。白毛豆に比べて、強い甘みが感じられるのが特徴です。
代表的な産地は秋田県(大館市)・岩手県(花巻市・奥州市)・宮城県・山形県・新潟県など。白毛豆に比べると収穫時期もやや遅く、8月上旬から9月中旬ごろに多く出回ります。新潟県の「黒埼茶豆」や山形県の「ただちゃ豆」は、ブランド茶豆として有名です。
みぃ☆さんのアイデア
白だしと海老と枝豆のクリームパスタ
材料 : パスタ / 冷凍蒸し海老 / 冷凍枝豆 / 白だし / 生クリーム / ニンニクチューブ / オリーブオイル
枝豆と海老のコントラストが目にも美味しい一皿!白だしが効いた簡単濃厚クリームパスタはいかがでしょう?食材を炒めて調味料を加え、茹であがったパスタを投入。最後に生クリームと絡めればカフェ風の一皿が完成です。
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黒豆
黒豆は、おせちの定番である煮豆に使われる枝豆。大粒の黒大豆を熟す前に収穫したもので、「黒枝豆」と呼ばれることもあります。深みのある甘さが特徴で、茹でるとほくほくした食感が楽しめますよ。
主な産地は、大阪府(八尾市)・兵庫県・京都府などの関西地方です。兵庫県丹波地方発祥の「丹波黒豆」は、高級黒豆として有名。兵庫県のほか、京都府・岡山県・滋賀県などでも栽培されています。黒豆の旬は9月〜11月ですが、産量が限られているため、白毛豆や茶豆と比べて高値になる傾向に。
ベロリッチさんのアイデア
枝豆の炊き込みご飯
材料 : 米 / 水 / 冷凍枝豆(豆のみ) / シラス / 酒 / 塩 / 昆布
ほっくりとした枝豆の味が楽しめる枝豆とシラスの炊き込みごはんは、一気にメイン料理に!材料を混ぜて炊飯するだけで完成!簡単で失敗知らずな一品です。普段の食卓はもちろん、お茶漬けにして〆の食事としても楽しめますよ。
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ブランド枝豆にも注目!
枝豆にはさまざまなブランドが存在します。これまで紹介した3種類の枝豆から、それぞれおすすめのブランド枝豆を紹介します。
- 白毛豆:毛豆(けまめ)、小糸在来®(こいとざいらい)、はねっ娘会(はねっこかい)など
- 茶豆:だだちゃ豆、黒埼茶豆(くろさきちゃまめ)など
- 黒豆:紫ずきん、丹波篠山黒大豆(たんばささやまくろだいず)など
ブランド枝豆として特に有名なのが山形県のただちゃ豆。庄内地方や鶴岡市周辺で栽培されています。収穫されるただちゃ豆の6〜8割は、中の豆が2つしか実らないのが特徴ですが、その分ぎゅっと凝縮された旨味を堪能できます。
青森県のブランド種、毛豆は、さやの茶色の毛が目立つことが由来とされています。大粒で、強い甘みが感じられるのが特徴です。
「ずんだ」とは?枝豆と何が違うの?
スイーツでよく見かける「ずんだ」の元は枝豆です。ずんだは宮城県の郷土料理のひとつで、枝豆に砂糖や塩をまぜてすり潰し、ペースト状にしたもの。
鮮やかな黄緑色は目にも美味しく、口に入れると素朴な甘さとつぶつぶとした食感が楽しめますよ。もちもちのお餅やお団子に乗せて食べるのが一般的ですが、近年ではジェラートやドリンク、和菓子などのさまざまなスイーツに使われています。
まとめ
枝豆と言えば夏のイメージがあるかもしれませんが、実は深い旨味が味わえる秋の枝豆も人気があります。白毛豆・茶豆・黒豆それぞれ味わって、お好みの枝豆を見つけてみてくださいね。
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