ツルニチニチソウは、春から夏にかけて鮮やかな青紫色の花を咲かせます。風車のような可愛らしい花と清々しいグリーンのコントラストが魅力的な植物です。育てるのも簡単なツルニチニチソウですが、 繁殖力旺盛で、半日陰でもよく育ち群生していくので注意も必要です。
今回は下記の内容をご紹介します。
・ツルニチニチソウの特徴
・ツルニチニチソウの種類
・ツルニチニチソウの花言葉
・ツルニチニチソウのお手入れ
・ツルニチニチソウの病気対策
・まとめ
ツルニチニチソウ(蔓日々草)は、ヨーロッパ原産のつる性の多年草で、つるが長く伸びることこから、棚やアーチなどに巻き付けて育てることができます。
つる性植物を利用した植栽デザインは様々です。ツルニチニチソウをお洒落にアレンジしてみるのも楽しみの一つです。
3月から7月頃に直径3cm~5cm程の花が咲きます。花弁は5枚で、鮮やかな青紫色がかわいらしい花を咲かせます。
ツルニチニチソウは丈夫で育てやすく、日当たりが良く風通しの良い場所に植えるだけで、しっかりと成長して美しい花を咲かせることができるので、人気が高いです。
・ヒメツルニチニチソウ
ツルニチニチソウに似た植物ですが、茎、葉とともに小型で花径も約2センチとやや小ぶりです。ツルニチニチソウに比べると耐寒性、耐陰性があります。
・ビンカミノール
一般的なヒメツルニチニチソウに比べ、やや広めの葉は明るいグリーンで、フチにはクリームの斑が入ります。花の色が青紫色以外に白もあります。
・バリエガータ
クリーム色に縁取られた卵形の大きな葉が魅力的な品種です。明るく爽やかなカラーリーフと上品な青紫色とのコントラストが美しく、寄せ植えやハンギングにおすすめです。
・アトロプルプレア
濃い赤紫色の花が上品で魅力的な品種です。株が大きくなるほど花つきがよくなります。
・イルミネーション
葉の中央部分に黄色の中斑が入り明るい輝く様な葉が美しい品種です。ゴールドの葉が寄植えを鮮やかに引き立てます。
「楽しき思い出」「幼なじみ」
花言葉の「楽しき思い出」は、哲学者であったジャン・ジャック・ルソーの書いた「告白」という自伝中で、花を偶然に見つけたとき、かつて恋したヴァランス夫人が「ツルニチニチソウがまだ咲いているわ」といった言葉を思い出し、楽しかった美しき日々が蘇ったと作品の中で記されていたことから、この花言葉が誕生しました。
ツルニチニチソウは日当たりを好みますが、半日陰でも育ちます。また、排水の良い肥沃で湿度の高い土壌を好みます。
お庭で栽培する場合は堆肥や腐葉土などを混ぜ込み、土壌を整えてから植え付けましょう。5~6月が苗植えの適期ですが、真夏と真冬を除けばいつでも植え付けできます。
庭植えの場合は、追肥の必要もなく、降雨のみで育つので手間もかかりません。古い花は摘み取るようにし、伸びすぎたツルは適宜切り戻しを行って下さい。
ツルニチニチソウは園芸植物というよりは雑草に近い繁殖力がありますので、地植えにする場合は充分に考慮する必要があります。心配な場合は鉢植えで育てることをおすすめします。
特に問題となる病害虫はありませんが、茎葉が密に茂って風通しが悪くなると、カイガラムシが発生することが稀にあります。
1年を通して魅力的なツルニチニチソウ。花が終わっても、美しい葉っぱを楽しませてくれます。
害虫に強くお手入れも切り戻す作業の他にはほとんどいりません。
丈夫で枯死することもないので、「すぐ枯らしちゃうの」という方にもオススメです。
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