ナデシコ(撫子)は、ナデシコ科ナデシコ属の植物の総称名で、多くの品種があり、「ダイアンサス」とも呼ばれることがあります。花弁の先が裂けて細かくなっていて、赤紫や、ピンク、白の花が風に揺れる姿が優雅で美しい花です。
今回は下記の内容をご紹介します。
・ナデシコの特徴
・ナデシコの種類
・ナデシコの花言葉
・ナデシコのお手入れ
・ナデシコの病気対策
・まとめ
ナデシコは清楚で凜とした美しさを持つ日本女性を表現するのにも使われていたこともあり、古くから親しまれてきた花です。
ナデシコ科は、品種改良により、さまざまな花形や花色を持つ品種が続々と誕生しています。今では世界に約90属3000種以上もあり、日本でも約12属70種と非常に多く、バライティー豊富です。
カーネーションや、カスミソウなどもこのナデシコ属に含まれます。
ナデシコの葉は対生で、花弁は5枚で先が細かく裂けています。花の色はピンク色が一般的ですが、白や赤、黄色などもあります。
開花時期 は4月~11月です。
ナデシコと言うとナデシコ属の草花全体を指す場合がほとんどですが、ナデシコのことをダイアンサスと呼ぶことがあります。こちらは園芸種を指したり、ナデシコ属の総称です。
・河原撫子 ( カワラナデシコ)
河原撫子の花は、ピンクや白、赤などの鮮やかな色をしています。水辺に生えることが多いことから、この名前がつき、別名を大和撫子(ヤマトナデシコ)とも呼びます。
・蝦夷河原撫子(エゾカワラナデシコ)
蝦夷河原撫子の花は、淡いピンクや白色をしていて、河原撫子と似ていますが、蕾が丸く、花弁がやや幅広く、花芯がより目立ちます。
・龍田撫子 (タツタナデシコ)
龍田撫子は、ピンク色の花を咲かせます。5枚の丸みがある花弁に切れ込みがあり、花の中央には赤い輪模様があります。冬でも観葉植物として楽しむことができます。
・美女撫子(ビジョナデシコ)
真っ直ぐ伸びた茎の先端に、多数の花が固まって咲きます。 ガクが発達したものがヒゲのように見えることから、髭撫子(ヒゲナデシコ)とも呼ばれます。日本の庭先で見られるポプュラーなナデシコです。
・石竹(セキチク)
中国原産で、葉姿が竹に似ていることから「石竹(チクセキ)」と名付けられました。コンパクトな株姿で花を長い間、鑑賞できることから花壇から鉢栽培まで幅広く楽しむことができます。
「純愛」、「貞節」、「大胆」
「純愛」や「貞節」の花言葉は、繊細で美しい女性的な花姿が古き良き日本人女性を表し、このような奥ゆかしい花言葉が誕生しました。
西洋ナデシコは濃い色や赤いものが多く、そこから「大胆」といエネルギッシュな花言葉が生まれました。
ナデシコは日本の気候に適しており、お庭でも栽培することができます。種類によっては野生化しているものもあるため、自然に広がっていくことがあります。
種まきは9月〜10月頃に行い、苗を購入する場合は植え付けは3〜5月、または9〜10月です。
比較的乾燥に強いですが、育成期や花の開花期には土が乾いたら水をたっぷりあげましょう。
日照時間が6時間ある日なたか半日陰の場所を好みます。梅雨に入る前には草丈の半分くらいまで切って風通しを良くし、高温多湿の環境を避けるようにしましょう。
また、枯れてしまった花はこまめに摘み取るようにしてください。
アブラムシやヨトウムシがついていないか、こまめに確認しましょう。 大量に発生してしまった場合は、 被害部分は切り取って処分してください。
薬剤を散布しておき防虫しておくと安心です。それらの虫たちがウイルスを媒介して灰色かび病、うどん粉病、立枯病などの病気になり、枯れてしまうことがあるこので、早期発見、早期対処に努めてください。
「ナデシコ」と一言では言い表せないほど、多種多様のお花です。ガーデニングの初心者の方でも育てやすいお花なので、まずはお気に入りの品種を見つけて見てはいかがですか?
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