「春」と聞くと、なにをイメージされるでしょうか? ポカポカの日差しや桜、緑、恋、なんていうポジティブなことをイメージするかもしれませんが、お肌にとってはネガティブな要素も……。
たとえば花粉。花粉症の方にとっては「春=辛い季節」ですよね。アレルゲン物質である花粉は、肌にとってもストレスとなります。アレルゲンが皮膚に侵入すると、それを追い出そうとするアレルギー反応によって炎症を引き起こし、肌トラブルにつながってしまうケースもあるのです。
夏のイメージが強い紫外線にも要警戒。紫外線のなかでも4月、5月のUVA(波長の長い紫外線)は真夏と変わらないほど強いという説もあります。UVAはじわじわと肌の奥まで届き、肌のハリや弾力を失わせてしまう怖い存在です。春もしっかりと紫外線対策を心がけましょう。
また、寒くなったり暑くなったりと、気候や気圧が変化しやすいことも、肌ストレスの一因です。こうして考えると、季節の変わり目である春は、お肌をしっかり守ってあげなければならない季節であることがわかります。
スキンケアや紫外線対策なども重要ですが、意外と見落としがちなのが「食習慣の改善」です。お肌の元気の源は、やはり食事から吸収される栄養素。普段の食事から、肌トラブル予防を意識してみませんか?
意識して摂りたいのは、ビタミンA・ビタミンC・ビタミンE・ビタミンB2・ビタミンB6・鉄分・タンパク質といった栄養素です。
美肌成分として有名なビタミンA・C・Eはもちろんのこと、皮膚や粘膜の健康を維持するビタミンB2や、肌のターンオーバーを整えるビタミンB6もしっかり摂っておきたいところ。栄養をしっかりと行き渡らせるためにも、鉄分で血流を改善し、細胞やコラーゲンのもととなるタンパク質もしっかり摂っておきましょう。
バランスのとれた食事の代表が「主食」「主菜」「副菜」のセットです。
主食は糖質や食物繊維が含まれる米やパンなど。雑穀米や麦芽パンにすると、糖質を抑えることができます。
主菜はタンパク質が多く含まれるお肉やお魚、大豆食品など。このほかのビタミンや食物繊維は、副菜であるサラダや汁物から。この「主食」・「主菜」・「副菜」のセットを意識することで、栄養バランスを整えやすくなります。
美肌は1日1日の積み重ねです。春は、その努力を妨害してくる要素がある反面、ポカポカ陽気で気分は上がりやすいもの。スキンケアと紫外線対策に加え、栄養バランスのよい食事を心がけて、美しい肌をキープしましょう。
【美容ライター】 富永ゆう
キレイになれる情報を求めて日々情報収集を行い、そのネタを美容コラムとして発信中。併せて、30代になってから結婚した経験をもとに、恋愛に関する体験談も執筆している。
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