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高温に注意!ガスサイドのスペース。置いていいもの、ダメなもの

高温に注意!ガスサイドのスペース。置いていいもの、ダメなもの
投稿日: 2019年5月7日 更新日: 2020年4月15日
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『助家事さん』は株式会社タスカジ( https://taskaji.jp/)が運営する...
IHやガス台の脇に、横幅15cm程で奥行60cm程のスペースがキッチンにはよくあります。
このスペースは、調理中すぐに手が届くので、油、調味料、スパイスなど…ついものを置きたくなる場所。
でも調理時の熱の影響で、高温になりがちなので、気づかぬうちに置いてあるものが、熱により変質してしまうことも!?
キッチンの整理整頓の際、作り置きの際にも知って欲しい。このガス(IH)サイドに置いていいもの、ダメなものをご紹介します。

IHやガス台脇のスペース「ガスサイド」とは?

IHやガス台脇のスペース「ガスサイド」とは?

↑こんなスペースのことです。

この場所の最大の魅力は、調理中にすぐ手が届くところ。だからこそ、いろいろものを置きたくなります。
しかし、このガスサイドスペースはそもそも、ガス台(やIH)から発する発熱と、脇の壁一定距離離すため、安全のために設けられたスペース。
ですから「調理中高熱になりやすい」のスペースでもあるのです。

悩ましいガスサイド収納

薬を飲まなければ副作用の心配がいらないように、このガスサイドに何も物を置くことがなければ、心配もいりません。
ですが、実際には、収納がたっぷりあるキッチンばかりではありませんし、日々の生活の中で、ものが成り行きで増えてしまい、気づけば「なんとなく」置いてしまっていることも。

だからこそ「置きたいけれど、置いていいのか?」と悩ましい気持ちになってしまいますよね。

まずは頭の中で整理してみましょう

キッチン収納は「しまい込みすぎると、動線が乱れて、調理中にサッと取り出せない」反面、「あれこれ出しておくと、ゴチャゴチャとしてしまうし、保存方法としても心配」この二つの点を上手に、バランスを取っていかなればれなりません。

実際に(作り置きなどで様々なお宅に伺うと)このガスサイドで置いてあるのはザックリ分けると「調理器具」や「調味料類」です。

・調理器具(菜箸、へラ、お玉、など)

・調味料(醤油、みりん、酒、砂糖、塩、ボトル入り乾燥ハーブなど)

ですので、今回はこれらを中心に整理してみましょう。

まずは「安全性と品質ファースト」で考えてみる

キッチンにものが多い場合の収納問題や、調理中の導線の問題など、考え出すと、何を置いて良いのか迷いだしますが、その際には一度「安全性と品質ファースト」で考えてみることをおすすめします。

その理由は…

第一に、キッチンは火器を扱うところですから、まずは「安全」を確保することが必須。

第二に、キッチンは口に入るものを保存する場所でもあります。

ですから、保存するものの「品質」も大切になくてはなりません。

もしも、お気に入りや高価な調味料類キッチンにあっても、ガスサイドでの保管で、熱の影響で質や味を落としてしまっては、その調味料で作った料理の味も美味しく落としてしまうので、もったいないですよね。

また、調味料が熱によって体に悪い性質に変質してしまうと、元にはもどりません。それを食べることは健康的にも悪影響ですから、避けなければなりません。

「絶対に置いてはダメなもの」を知る 

□引火の恐れがあるもの

・チャッカマン、マッチ、ライター・キッチンペーパー・台拭き(乾くと引火の恐れあり)

・揚げ油の処理剤(紙製の吸い取るタイプ)・鍋つかみ(布製は特に)

・紙製のケースに入ったサランラップやアルミホイル

□変形の恐れがあるもの

・(非耐熱性の)プラスチック製の調理器具 例:ピーラー、ハサミなど

「置いても大丈夫なもの」を知る

□熱に影響を受けず、油跳ねなどもすぐに洗い流せるもの 

・耐熱性の調理器具(ヘラ、菜箸など) ・金属製、ホーロー、磁器製のバット 

・味見皿 ・吊り下げのフライパン

よく見かける「調味料、油、スパイス」類は?

実はガスサイドでよく見かけて、もっとも悩ましいのが「調味料、油、スパイス」類。品質に基づく保存仕分けは下記のようになります。

□(比較的高温でも影響されてない)常温保存

・ココナッツオイル

□(高温多湿を避けた)常温保存 15~25℃ 

・胡麻油・乾燥ハーブ・オリーブオイル・米油・サラダ油・酢・ギー

□冷暗所保存 

・みりん・砂糖・塩・はちみつ

□冷蔵庫保存 

・醤油※・みそ・マヨネーズ・ソース・ケチャップ・オメガ3系オイル(亜麻仁油、荏胡麻油、紫蘇油など)※

※醤油やオメガ3系オイルなどで、常温保存が可能な特殊ボトルは除きます。

□野菜室保存 

・生ハーブ

結論、ガスサイドに置いて良いものは?

結論、ガスサイドに置いて良いものは?

調理器具では、すぐに引火したり、比較的熱に影響を受けたりしない性質のものを選べば置いても大丈夫。(油跳ねなど、まめに洗って清潔な状態を保つことは必要です。)

その反面、調味料類はその殆どが常温保存から冷蔵保存。
温度にすると常温保存は高くても15~25℃までですから、調理中はそれ以上の高温になってしまうガスサイドには、置いてはダメなものとなります。(ココナッツオイルだけは、南国で生まれ愛用されているオイルのせいか、比較的酸化や温度には強く、ギリギリ、ガスサイドに置いても大丈夫な調味料とも言えます。)

日本のキッチンは、地域によっても、季節によっても、一年を通じての温度の上下があります。
梅雨の影響で食中毒の発生件数が最も増える6月から夏場いっぱいは、特に、キッチン自体が高温または多湿になりがちなことを意識してガスサイドの使い方も気にしていけるといいですね。

調理中のガスサイドは…

調理中のガスサイドは…

ちなみに我が家のキッチンのガスサイドも、試行錯誤を経て、最低限の「置いていいもの」と「ある程度の作業スペース」を確保するようにしながら使っています。

木製のヘラや菜箸の入ったスタンドは奥に置き、長細いバットには調理中は、使った菜箸、味見スプーン、味見皿、スタンド式のフタなどを「ちょい置きするスペース」として活用。
こうすることで、調理後には、使ったバットごと全て洗ってしまい、ガスサイドもササッと拭くと油跳ねなどもスッキリと落とせるので、料理も掃除も楽になっています。

コツ・ポイント

キッチンのスペースやデザイン、そして調理器具のボリュームなど、キッチンの数だけ様々。ですから、解決の方法も、メガネの度数のように人それぞれかもしれません。 
色々試しながら、自分の納得いく形がみつかると「料理しやすい、片付けしやすい、清潔に保ちやすい……」など良いスパイラルが生まれ、料理を楽しい時間にしてくれます。

ライター:タスカジさん ふたば


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