「早く復帰して、以前のように働きたい」という気持ち。そして、「今しかないこの時期の子どもとちゃんと向き合いたい」という気持ち。その間で揺れるというママも多いでしょう。とくに、近年では晩婚化・出産高齢化が進み、仕事でのキャリアを築いてきたというママが増えています。出産後は、毎日赤ちゃんと二人きりの生活になり、バリバリと働いてきた頃とは180度違うと言っても過言ではないほどの生活に、戸惑う人もいることでしょう。でも、「自分らしく働きたい」という想いと、「母親としてちゃんと務めたい」という想いを両立させることはなかなか難しいものです。いざ、仕事に復帰すると決めて、周囲から「0歳から預けるなんて、かわいそう」と言われてしまうと、なおさら葛藤してしまいますよね。
0歳から入園する赤ちゃんは、果たして本当に「かわいそう」なのでしょうか。保育園とは、保育のプロが集まった専門施設です。オムツ替えやミルク、離乳食など介助だけではなく、日中は手遊びやお散歩など、プロならではの知恵と技が詰まった日常を送ることができます。また、送迎時には、育児で困ったことを相談でき、何人もの子どもを保育するなかで培ってきたアドバイスをもらえるというメリットも。
子どもにとっても、保護者の愛情を受けるということはもちろん大切ですが、それ以外にも愛情を注いでくれる大人がいるということは、決して悪いものではありません。ママが自分らしく生きて、笑顔でいることが子どもにとってもよいことだと、ママ自身が信じることができれば、「かわいそう」と言われても、受け流せるようになるかもしれません。
現在のパパママを育てた祖父母世代は、専業主婦の母親が多く、0歳児から預けるというケースは少ないものでした。ですから、先輩ママのなかでも実父母・義父母から「かわいそう」と心配されることが多いと言われています。
先輩ママの声を少し紹介します。
「実母にかわいそうと言われて、心が折れそうになりました。でも、実際にいくつかの保育園を見学して、自分では日中経験させてあげられないようなことをしている赤ちゃんを見て、プロの手を借りて子育てするのは、決して悪いことじゃないと思うようになりました」。
「3歳児までは、親が育てた方がいいという説に、科学的な根拠はないと言われています。日中は自分の仕事を一生懸命やって、朝晩・土日は子どもとちゃんと向き合う。そのメリハリある生活の方が、私も余裕を持って子育てできると思います」。
それぞれのママたちが、葛藤しながら、それでも自分なりの答えを出しています。各自治体の児童館や子育て支援センターは、土日も運営されているところが多くあります。土日は、仕事を持つママも訪れていることがありますので、実際に話を聞いてみるのもおすすめです。
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