ここで質問です。今家事をする時間が30分できました。その時あなたは何をしますか? 掃除機掛け?それとも溜まっている郵便物の処理ですか? 世の中にはお掃除派とお片付け派が存在します。
お片付けのサポート現場あるあるは、お片付けを始め、物を移動させたら、埃を見つけ、すぐに掃除機を出して、お片付けの手を止めて掃除をはじめるパターンです。
物があふれているタイプの方は 実はきれい好きが多いです。何故なら、毎日掃除機をかけないと気が済まないので、床に置いてある書類や小物が入っている紙袋をテーブルの上にあげてお掃除します。
終わったら元に戻し、家事時間のほとんどを掃除に費やしてしまうので、物を仕分けて不要な物と大切な物を分ける時間が無くなってしまいます。物は有るけれど埃はないというパターンを『お掃除派』といいます。反対に物は少ないけれど掃除機掛けまで手が回らないから埃は有るパターンは『お片付け派』です。
掃除は目の前の汚れに意識が集中し、物への判断や仕分けが後回しになりますので、片付けの時は掃除機掛けはやってはいけません。キレイにしたくなる気持ちはわかりますが、お片付けすると決めたときは掃除機を封印しましょう。お片付け時間にはお掃除してはいけません。お片付けとお掃除は分けて考えるとうまく進みます。
お部屋の中を見渡してみると、頂き物やおみやげ物ありませんか? それは使いたい物ですか? 食べたい物ですか? 自分の趣味に合わない物なので、なんとなく頂いてそのままにしてある物ありませんか?
失敗しないお片付けマインドでは、頂いた物と頂く理由(事柄)を分けて物に対応していきます。頂き物をした事に対してはしっかりとお礼をします。しかし、頂いた物はその方ではないので、気が進まない物は物として扱う練習をするが、失敗しないお片付けマインドです。
とは言え、お世話になった方や目上の方からの頂き物への対応は慎重になりますね。その場合は一か所に集中させて保管しておきましょう。
タオルだからタオル置き場、食器だから食器置き場、文具だから文具置き場ではなく、気に入らず使わない頂き物は頂き物置き場(袋)に集中して保管することを習慣化しましょう。そして、袋がいっぱいになってきたら、改めて物として判断します。物と事を分けて考える練習をしましょう。するとお片付けが上手になります。
そもそも、なぜお片付けしなきゃ!と思ったのでしょうか? お部屋の中に物があふれているので、すっきりきれいなお部屋にしたいと思ったからかしら? お片付けサポートのよくある質問は、「もったいないから物が捨てられません。」「物を捨てたら罰が当たりそうに思います。どうしたらよいですか?」です。
「私は魔法を使うことができないので、物を消してしまうことはできません。家も膨らむことはないので、内側にせり出してきます。もったいないのは、あなた自身が物に囲まれて小さくなって過ごしている方が、もったいない様に思います。私がお会いした方で、物を卒業して罰が当たった人はいませんので、大丈夫ですよ」とお話しています。
物を買う・頂く・作る=足し算。 物を仕分けて必要な物だけを選ぶ・使う・食べる=引き算。足し算と引き算の結果が現在の物の総量です。
もし、お部屋に物が多いなあと思ったならば、必要なのは引き算です。引き算の方法は、1. 現在の収納場所にもっと密度濃く入れ込む、2.家の外に出す(差し上げる・売る・リサイクルに出す・卒業する)3.頑張って食べる!(笑)の3つです。お片付けのプロでも、物の総量をチチンプイプイと減らすことはできないので、失敗しないお片付けマインドは、足し算と引き算で考え一個一個物を家の外に出していくのです。「塵積って山となる」の逆バージョン、山は塵から崩そう作戦です。
失敗しないお片付けのマインドは 1片付けと掃除を分ける(お掃除しないでお片付けをしよう) 2物と事を分ける(頂き物袋を作って、習慣化しよう) 3足し算と引き算でクールに考える(レッツ!逆塵積)でした。 次回は「今日からできる失敗パターンから抜け出すお片付け 仕分けのコツ 後編」をお届けします。
ライター:サニー春(http://taskaji.jp/user/profile/10092)
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