モルタル造形のモルタルは専用のセメントを使いますが、高価なのと手に入りにくいので私は軽量左官モルタル(繊維入り)にセメント粉を5:1の割合で混ぜた物を使いました。
作業性、硬化時間等の制約はありますが、ホームセンターで購入できるもので作業しました。
使った感想は、専用のセメントより硬化が早目なので少しづつの面積に分け造形したので特に不具合はありませんでした。
まずはレンガの造形!
1.レンガを造形する場所に予めえんぴつ等で下書きデザインを描きます。
2.下書きより少し広めに左官モルタルを5mm厚位でコテでしごく様に塗りつけます。
3.2.で塗りつけたモルタルの表面の水気が引いて固まり始めた頃、コテ先やスクレーパー等を使って水平方向に筋を入れ荒らします。
※この後1.で描いた下書きを思い出し、もう一度描いておくと後の作業がしやすいです。
4.30分位して表面が硬化し始めた頃、左官モルタルとセメントを混ぜた物を造形モルタルとし1㎝厚位でおおよそレンガの形に盛りつけます。
5.15分位したらコテで一度圧を掛け、同じようにもう1cm程モルタルを塗っていきます。
6.15分~30分位で表面の水気が引き硬化が始まり出すので、希望の大きさにレンガの外形や形を成形していきます。(削ったりコテで均したり)
7.これでレンガのベースは完成です。
1.前工程で造ったレンガのベースにナイロン製の硬めのブラシやたわし等を使ってブラシの毛先を刺すような感じでレンガの巣穴を造っていきます。
2.このまま15分位して更に硬化が進んできたら、コテ先やスクレーパーの角等鋭利な物で表面の崩れや割れ等の表情を付けます。
※造り方はコテやスクレーパー等鋭利な刃先をモルタル面に少し刺し、手首を返す様にして刺した部分を掘る(崩す)ような感じです。
3.表現したいレンガの種類によりますので、表情は自由に造ってみて下さい。
※造りたいレンガを横において真似てみるのも良いでしょう!
1.レンガの時と同様に下地をつくります。
2.大雑把に石の凹凸を意識しながらモルタルを盛りつけます。
3.一気に厚塗りするとひび割れを起こすので、厚く盛る時は1㎝位づつ何回かに分けて盛って下さい。
※分けて盛る際はインターバルを取って下さい。
(次の盛り付けまで15分位取って下さい)
4.ある程度形が出来て来たら石と石の間をスクレーパーやコテ先を使って溝を掘るような感じで石を1つづつに切り分けます。
5.石の表情にもよりますがブラシで巣穴を付けたり、刷毛でモルタルを押し寄せたり、コテやスクレーパーの刃先でエッジを掘ったり色々表現してみて下さい。
6.レンガ、石の表現が出来上がったら霧吹きで表面に水分を与え湿らせ、急激に乾燥させない様に適度な湿り気を付けて下さい。
※これは急速に硬化してひび割れるのを防ぐ為と、モルタルが硬化するのに必要な水分を与える為です。
7.ある程度固まりましたら削りかす等を刷毛で払い落とし、1日以上置けば造形物の完成です。
プラスターとは!?
漆喰の事です。
塀や建造物の基礎ベースをレンガや石積にし表面を漆喰で仕上げている壁を再現するのですが、この表面仕上げ材である漆喰が傷んで所々剥げ崩れ落ち、ベース部の石やレンガが見え隠れしている様子を表現していきます。
1.何度も剥げた漆喰を修正している様子を造る為、2~3回に分けて塗りつけていきます。
2.下地はモルタルを剥がれにくくする為、レンガ、石と同様薄付けでしごいて1回目を塗り、表面を荒らしておきます。
3.下塗りが半硬化状態で2回目を追いかけ塗りします。
4.造形したレンガや石に被る様に塗っていくと雰囲気が出ます。
5.更に硬化が進んだ所で、石やレンガとの境目をスクレーパーやコテの先ですくう様にして崩れたエッジを造っていきます。
漆喰の表面の表情を造っていきます。
1回目の塗りと2回目の塗りとの間にインターバルを取る事により、1回目の塗りと2回目の塗りに硬化具合の差が出ていますので、2回目の塗りのみエッジを付けてめくる様に角を剥がす事が出来ます。
表面にブラシを当て巣穴を造ったりコテをランダムに動かしたり引きずったりと、色々な表情を表現するとより一層リアル感が出ます。
画像の中程に1回目塗りと2回目塗りの境目の剥がれを表現したり、ひび割れを表現してみました。
石、レンガ、扉の造形途中の様子です。
造形の仕方は色々あるようですが、通常のやり方は造りたい造形の部分全体にモルタルを盛り、削りながら形を造っていきます。
その為モルタルの削りカスが大量に出て来ます。
一般家庭でこのモルタルのカスを廃棄するのは大変です。
そこで造形の仕方を変え必要な形をあらかじめ作る様にモルタルを盛り、最小限の削りで造形をしてみました。
レンガ、石、木製板扉、プラスター、笠木石等々すべてのモルタル造形が完成しました。
こちらの塀はレンガ柱により道路側2面、家屋側2面の4面で造ってありますので、休日のみのDIYでも少しづつ進められる様にしてあります。
こちらの面は石、レンガ、プラスターのオーソドックスな造形です。
前回の投稿記事内でご紹介した擬木とメッセージボードはこの面で使いました。
こちらの面は大きめの石がメインで中間にレンガでアクセントを入れました。
中央右寄りにプラスターの面を広く取り、ここにステンシルで英文のメッセージを入れていく計画です!!
モルタル造形が進むにつれ、既存のコンクリート基礎が目立つようになってきましたので、こちらも合わせてモルタル造形して石積み風にしました。
DIYの期間が長丁場になってしまうので、一部ペイントして雰囲気を見ながら進めてきました。
次回からはいよいよペイントに入っていきます。
セメント肌の無骨さが消え壁面造形に表情が出て、より一層リアル感が増す事でしょう~~~(^^♪
モルタル造形では造形専用のモルタルを使うと作業性や表現性が良くなると思いますが、なるべく身近な材料資材を使って挑戦してみても楽しいかと思います。
石やレンガを造形するにはある程度厚みを持たせ、立体的に造った方がよりリアルになります。
モルタルは厚塗りする程ひび割れますので、何回かに分けて層を造っていけば10㎝位でも盛る事も出来ます。
中間にメッシュを伏せこんだり、モルタルの骨材に『チョップドストランド』と言うグラスファイバーを細かくカットした物を混ぜたりして補強をすればひび割れし難くなりますよ~~~。
コメント
全て既読にする
コメントがあるとここに表示されます