噛みつきが最も多いのは1歳から2歳と言われています。「あれがしたい」「これがほしい」などの自我が強くなってくるのに、まだ言葉でうまく伝えることができない時期ですね。
「ちょっと待って」「返して」などの言葉の代わりに噛みついてしまうようです。
またこの時期はお友達への関心が強くなってくる時期。関わり方がわからないため、お友達同士のじゃれあいで噛んでしまうこともあるようですね。
噛みつきは言葉の代わりに行動が出てしまった結果です。そこでどんな気持ちを伝えたかったのか、まずは代弁してあげましょう。そのあとで噛まれた相手の気持ちを想像させてあげましょう。
たとえば「このおもちゃが欲しくてうまく言えなかったんだね。でも噛まれたら痛いよ。痛くて泣いてるね」と両方の気持ちを伝えます。
噛まれた子には患部の手当を行いながら、「痛かったね」「びっくりしたね」と気持ちに寄り添ってあげましょう。そのあとで噛んだ子の気持ちも代弁してあげます。
最後に噛んだ子が噛まれた子に謝るのをうながします。
噛みつきは一度あると噛みぐせがついて、また噛んでしまうこともあるようです。できるだけ目を離さずに見守り、噛みつきを事前に阻止しましょう。
保育園や幼稚園など預けている間に噛みつきが起こってしまう場合には、先生と相談してなるべく目を離さないようにお願いするといいかもしれません。
噛まれた子どもは痛みが引くと、ケロッとして噛んだ子とまた仲良く遊び始めることも多いようです。子どもには「噛むこと=悪いこと」という意識がそれほど強くないようですね。
でも噛み跡も残ってしまいますし、噛まれた子や親は深く傷つくことが多いです。噛んでしまった子の親は噛まれた子の親にも誠心誠意お詫びをすることが大事ですね。
親同士が信頼関係を築いて長い目で見守ってあげられるといいですね。
言葉が話せるようになると噛みつきが減ってきますが、それでも何かの弾みで噛みつきが発生したり、噛みつきがクセになってしまうこともあるようです。
噛みグセが長期化してしまうケースは、子どもが親からの愛情不足や何らかの欲求不満を抱えていることも多いそうです。
「最近下の子が生まれてママと子どものふたりきりの時間がない」「忙しくて構ってあげる時間が減った」といったケースもあるようですね。
愛情があっても子どもに伝わっていないこともあるようなので、以下のようなことを意識して実践してみるといいようです。
・抱っこしたり、抱きしめたりとスキンシップを多くとる。
・短い時間でもいいので子どもとふたりきりで過ごす時間を作る。
・ときには子どもが求めてきたことに全力で応える。
噛みつきがあったあとの応急処置として大切なのはまず冷やすこと。血流量を抑えることで跡が残りにくくなるそうです。
また親が「自分の育て方のせいで…」と思いつめてしまうことは状況を悪化させてしまうこともあるようなので、悩みすぎずにできることを一つ一つやっていけるといいですね。
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出典元:東京ガス「ウチコト」
http://tg-uchi.jp/topics/2527
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