お風呂での立ちくらみには「起立性低血圧」とも呼ばれ、立ちくらみ経験は、男性よりも女性のほうが多いそうです。これは、女性の方が体質的に低血圧になりやすいためだそうです。
入浴中は温かいお湯に浸かっているため、血管が拡張して血流がよくなります。また、水圧の影響で普段よりも脳へも血液が流れます。
しかし、お湯に浸かった状態から急に立ち上がると、水圧が急になくなるため、重力の影響で一気に下半身に血液が下半身に流れてしまい、更に血管は拡張された状態なので血圧が低下し、脳内の血液が少なくなり酸素不足で立ちくらみを誘発してしまうことがあります。
普段から低血圧の人はこの「起立性低血圧」になりやすい傾向のようです。
近くに、手すりや壁などがあれば、つかまったりするようにしましょう。転倒を防ぎ、怪我の防止につながります。
症状が落ち着くまで、安静にしましょう。この時、タオルを肩からかけておくと湯冷めを和らげることができます。
症状が落ち着いたら、手すりや浴槽のふちを持ってゆっくり立ち上がりましょう。一気に立ち上がらないようにしてください。
アルコールは血管を拡張させる働きがあるそうです。この状態でお風呂に入ると、血管がさらに広がり立ちくらみになる可能性が高くなってしまいます。
飲酒をした場合は、少し酔いが醒めるまで待つようにしましょう。
熱いお湯に肩まで浸かることが好きな方も多いかもしれませんが、これは立ちくらみを起こしやすいです。
立ちくらみを起こしやすい方は、ぬるめのお風呂に(できれば半身浴で)ゆっくり入浴するのがおススメです。
いきなり立つと立ちくらみしやすくなるので、一旦湯船の縁に座り、その後ゆっくり立ち上がるようにしましょう。
原因と対処法を知っておくだけで随分気が楽になりますよね。いざという時の対処法を覚え、日頃から予防法を実践してくださいね。
しかし、気を付けていても、立ちくらみを完全に防ぐことはできません。立ちくらみをしやすい人は、できるだけ家族が起きている時間に入浴し、何かあった場合は呼べるようにしておくのもよいかもしれませんね。
最近のお風呂の給湯リモコンは、呼び出し機能がついていたり、台所のリモコンと通話できるタイプのものもあります。そんなリモコンの機能の活用もおすすめです。
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出典元:東京ガス「ウチコト」
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