子どもが部屋を欲しくなるのは小学校高学年から中学校にかけて。仮に、高校を卒業すると同時に家を出ていくと想定すれば、実際に子ども部屋を活用する期間は10年程度。近年では個室への引きこもりが問題になったりもしていて、子ども部屋が不要という考え方もあります。意見は分かれますが、必要かどうか、で言うと、なくてもいいものかもしれません。一方、住居のスペース上可能であれば、子ども部屋を想定したスペースをつくっておき、子どもの成長に応じて部屋の使い方を変化させるのも楽しいかもしれません。子ども部屋にする空間は、できれば玄関から遠く、リビングを通って行ける部屋にすることが良いと言われています。子どもの出入りが感じられ、いつでも親子のコミュニケーションがとれる状態というのが大切です。
小学校低学年くらいまでの子どもは、まだ親と一緒に過ごすことを望む傾向にあります。その頃は子ども部屋は特になく、リビングで一緒に過ごしているという家庭も多いのでは。もし子ども部屋にできるスペースがある場合は、着替えやおもちゃなど子どもに関するものの収納場所、電車遊びや室内用ジムなど場所をとる遊びを存分に楽しめるプレイスペースとしての存在程度で準備してみては。部屋には、子どもの手が届く高さの棚に、持ち運びしやすい収納ボックスをおもちゃのジャンル別に準備し、そこから出し入れするだけで簡単に遊べる状態を作ってあげましょう。自分で簡単に管理できるように工夫することで整理整頓の習慣を促します。収納や遊びに関するもの以外はあまりものを置かず自由に使えるスペースを確保し、キッズテントなどを片隅に置いてあげることで、リビングでの遊びとは異なる遊び場を演出することができます。
思春期に入る頃には、ひとりもしくは友達と過ごすスペースが欲しかったり、ひとりで寝るようになったりと、親と離れて過ごしたい時間も出てきます。その頃にベッドを、受験などで勉強の時間が増えてくる頃には机を、このように子ども部屋は最初からものを揃えず、子どもの成長や状態に合わせて変化させていくのが良さそうです。
子ども部屋の使用にあたっては、いくつかのルールを決めておきたいですね。
たとえば、扉の開閉や入室ルールについて。小さいときには部屋の扉は原則開けておく、大きくなって扉が閉じているときは、家族はノックをして入る、子どもが部屋にいないとき親は勝手に部屋に入らないようにするなど、子どもの成長度合いに合わせてプライバシーに配慮したルールも。親子で決めたルールを守ることで、双方の信頼関係が生まれるといのもいいですね。
次に部屋の片づけについて。子ども部屋やリビングなど場所に関係なく、他の遊びをする、お出かけする、など別の行動にうつる場合は、一度片付けることを習慣づけられるよう、小さい頃から生活の中で繰り返し行動させましょう。また週に1回決まったタイミングに一緒に掃除する、みたいな工夫も良いかもしれません。
最後に部屋の使い方について。テレビ・パソコン・スマホ・ゲーム機などは個人所有とせず、家族のものとしてリビングでの使用に限定するのがおススメです。
家族の人数、住環境によって変わってくる子ども部屋事情。あくまで家族の主要スペースはリビングに置きつつ、ベストな子ども部屋を準備したいものです。
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